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■ TSS REPORT ■
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■TSSレポート:2000年第6回中山競馬
【12月2日】レポーター:海苔煎餅
全文敬称略

”オープニング”

 特別編成により省略された。

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”ターフ3択クエスチョン:朝の出題”

 3択アクションを女性3人が演じ終えた後、画面が「ターフ3択クエスチョン」のタイトルバックに切り替わるまでに5秒以上を要した。このため、山川牧と諸井ルミ子は両手を広げたまま、体勢を崩すことができずに苦慮していた。

 ターフ3択クエスチョンのプレゼントは「お楽しみ福袋」。番組終了にあたっての在庫一掃が狙いとの説が有力である。

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”五九楽のクリスマス”

 季節柄、TSSで流れる曲にもクリスマスナンバーが登場する。山川は曲紹介の際、三遊亭五九楽のクリスマスの過ごし方について、「ちなみに、五九楽師匠は妻と過ごすそうです」と伝えた。昨年のクリスマスには夫人とイタ飯を楽しんだことが明るみとなり話題騒然となった三遊亭だが、その江戸っ子キャラクターとは裏腹に、実は”クリスマス大好き男”である疑いも持たれる。

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”それぞれの寒さ”

 1レースのパドックが近づき、三遊亭は松田珠実を呼び出した。中山のパドックブースは東京より暖かいのではないかとの問いかけに対し、すきま風が入るためにさほど暖かくないと答えた松田。山川は松田に「珠ちゃんは心にすきま風が吹いてないから大丈夫でしょう」と声をかけた。山川の言葉に哀愁を察知した三遊亭は「牧ちゃんは?」と尋ねた。山川は「ビュービュービュー」と、心の荒れを表した。三遊亭はこの言葉を受け、山川の心には一年中、北風、台風、木枯らし、および嵐が吹き荒れているのだと解説した。松田は山川の凄まじい心の風景に哀れみを覚え、「人生、色々だね...」と呟いた。

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”ランナー@中山”

 西島大和は、中山でも息を切らせての登場となった。どこに行っても走ってしまう西島は、その理由について「モサモサしてるのが嫌いなんです」と述べた。

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”須田ナインティナイン鷹雄と水上スタディ学の、今日の推奨馬”

本年後半、11月26日までの回収率
須田鷹雄  単勝 88.4%  複勝 113.7%
水上学    単勝 77.7%   複勝 78.0%

 単複とも80%を割り込んだ水上の成績について、山川は「あんまり芳しくないね」とコメントした。

○この日の推奨馬と成績
須田   9R   セイウンユウカ   →  4着
 ステイヤーズ   メジロロンザン   → 11着
    12R   シャコーグロリア  → 15着
水上   6R   フリーハンター   →  6着
     9R   プレジオ      →  1着(単勝:1070円、複勝:260円)
   阪10R   ウォーターリーグ  →  2着(複勝:120円)
    12R   スパンキージャック →  3着(複勝:180円)

 水上の推奨馬紹介の前にコメントが発表された。「4コーナーではダメだと思いながらも『諦めるなー!』と絶叫。そこからグングンと伸びてきたときは何を叫んだか覚えていません。本当にありがとう、テイエムオペラオー。タイムが遅かったことや海外に行かないことで、いわれなき非難、中傷を受けているようですが、私が守ってあげます。とりあえずレース中の外傷を治して、有馬を頼みます」。コーナーの趣旨には全く関係のないコメントを送りつけることによりテイエムオペラオーへの一方的な愛を充足させている水上は、どこか少女性を帯びている。

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”カレーで覚醒”

 午後のパドック解説直前、山川は「暖かくなって、元気が出てきたんじゃないかな」と松田に差し向けた。松田は「すっごい絶好調なの」と活気みなぎる反応。「最近わかったんだけどね、カレー系を食べると絶好調になるみたい。さっきまですごく眠たかったのに、覚醒されちゃったもん。もうビンビンだよ」という松田。隣にいた解説の柴崎幸夫は笑っていた。

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”ターフ3択クエスチョン公開抽選会”

 タイトルコールは諸井の役目。しかしラジオから聞こえてきたタイトルコールは山川の声だった。これは諸井がマイクのスイッチを入れ忘れたため、山川が機敏に代役を果たしたことによる。目覚まし時計のベルの音から数秒、メディアホールの前から5列目あたりまでにいる観客には、諸井の「ター」という肉声が虚しく届いていた。

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”かしましコミュニティ”

 テーマは”これをやり残したまま年は越せない”

 カラオケに行きたいとの投稿。お腹の赤ちゃんの胎教にもいいから、とのことだ。山川は「真理ちゃんもそうだったのかな?」と、鶴田真理子が赤ちゃんの胎教に歌を取り入れた可能性に触れた。松田は「ヤバいよねぇ」と、赤ちゃんへの悪影響を懸念した。

 彼氏を作りたいとの女性からの投稿に続き、彼女を作りたいとの男性からの投稿が紹介された。松田は「ペアリングしちゃえー」と注文した。山川が「どうやってペアリングしたらいいんだろ?」と方法を模索していると、松田は「10レースの後に薔薇をくわえて待ってますとかさぁ」提案した。残念ながら、男性側が6レース後に福岡に向かうとのことで、ペアリングは実現しなかった。

 5月にひょうが降って壊れた車庫を修理するとの投稿。山川はこのひょうの際、自分の車がへこんだという。

 年賀状を年の瀬に慌てることなく書きたいとの投稿。諸井は今年こそ、年賀状を年内に書きたいという。山川は毎年スーパーDからの年賀状を毎年楽しみにしているが、解読不可能でわからないことが多いという。

 ホームページを作ること、との投稿。21世紀に向け、自分たちの住む社会を良くするための、身近なアイデアを発信するものにしたいとのこと。諸井はこれに「そんな深いホームページを作るんですか?」と感嘆した。山川は「そういうルミちゃんもホームページを持ってますけど、深いですか?」と問いかけた。諸井は「あっさいです、メチャメチャ」と笑いつつ、「もう既に、終わりそうな気配が見えてます」と語った。相当に飽きやすい性格のようだ。

 山川が松田にやり残したことを尋ねた。松田の回答は洗濯。松田の住居はベランダが改修工事中であり、排水できないために洗濯機を使えず、洗濯物がたまっているのだという。松田は「どうしよう、パンツ3週間くらい...」と漏らした。諸井は「くっさーい」と眉をひそめた。

 諸井は今年、映画を100本見ることを目標にしていたが、まだ6本しか見ていない。

 山川はライブを年間に50本見ようとし、これまでに45本を見たというが、残りをクリアするのは微妙な情勢のようだ。

 スーパーDは本を50冊読むはずが、まだ5冊しか読んでいない。スーパーDは映画などを観ると自分なりに点数を付けて評価する習慣を持っているようだが、この行為について山川と諸井は「寂しいよねぇ」と声を揃えた。

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”THP”

 第23回となる今回が最終回。「Air Groove STATION」の管理人が登場。エアグルーブが好きだという管理人は、クイズに7問正解した。その問題と解答は以下の通り。

・エアグルーブの母は?→ダイナカール
・ダイナカールがオークスを勝ったのは何年?→1983年
・新潟の直線1000mに新設される重賞レース名は?→アイビスサマーダッシュ
・アイビスとは?→トキ
・オラシオンという馬を題材にした映画のタイトルは?→優駿
・映画「優駿」のモデル、メリーナイスの主戦騎手は?→根本康広
・トゥナンテは天皇賞で何着?→3着

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”TSSアワード:ジョッキー編”

[ヤングジョッキー賞]
 勝浦、村田、嘉藤、武幸四郎がノミネート。これまでこの賞から北村を除外してきた経緯から、森下三郎は武幸四郎を除外すべきだと主張した。勝浦と村田は常連でもあるため、今後の期待を込めて嘉藤に賞が与えられた。

[ロングショット賞]
 マイケルロバーツ、デビッドハリソン、吉田、勝浦、林がノミネート。20鞍以上の騎乗で147%の単勝回収率が称賛に値するとのことから、勝浦が受賞した。

[リーディングジョッキー賞]
 和田、岡部、柴田善臣、横山典弘、小林淳一がノミネート。ベテランの味が存分に発揮されたことを評価し、岡部が受賞。

[MVJ]
 ジャパンカップでは苦しい位置から抜け、ハラハラさせながら最後に勝つところがファンを締め付ける、との森下の論評もあり、文句なく和田の受賞となった。和田が天皇賞の勝利騎手インタビューにて「東京初勝利がG1でいいですかー?」というパフォーマンスを見せたことに関し、ジャパンカップでは「こんな女房でいいですかー?」と言って欲しかった、というのが森下のコメント。三遊亭が「ご夫婦に揃ってMVJをあげたい」と提案した結果、森下も「TSSからの新婚のご祝儀です」とこれを了承した。

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”THP最多正解者”

 反省クラブにて、友人が歴代THP出演者の中で最多正解数(8問)を獲得したことについて誇らしく思うとの投稿。何か賞品は出ないのかとの質問に、反応の乏しいスーパーDを見ながら三遊亭は「プレゼントは多分出てこない方向で話はまとまりつつあるかなぁ、といった塩梅で、物事は進行していると考えていただいて決して間違いではないのかな、という雰囲気を醸し出しています」と答えた。

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”中山のイベント”

 中山競馬場のイベントを案内するチラシを見たところ、メディアホールで行うイベントがないことから、これがTSSのフィナーレのためなのかを尋ねる投稿。三遊亭はこれについて何の情報も持っていなかった。スタッフに確認したところ、フィナーレを行える方向で進められるとのこと。ただし、約束はできない、との断りが入ったあたり、スタッフにも官僚的な一面があることを伺わせた。

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”愛用品プレゼント案”

 TSSの最後には、出演者の愛用品をプレゼントをしてはどうかとの意見。仮にプレゼントすることになった場合、諸井はニット帽、三遊亭は高座で使う扇子、山川は肌身離さず使っているストップウォッチ、松田は着物の着付け権を、それぞれ差し出そうかと考えた。ただ、この企画はなくなりそうな方向だ。

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”ルックス評価”

 ジャパンカップの日に彼氏と競馬場に来たというリスナーは、その彼氏が松田を美人だと評し、自分のタイプだと語っていたことを報告した。彼氏に松田が既婚であることを伝えると、数日後に彼氏は、「牧ちゃんも可愛い」と言い出したそうだ。投稿が読み終えられたところで、三遊亭は「山川さんの眉間にしわが寄りまして、『珠ちゃんもいいけど』と、珠ちゃんの次に来たところに、引っかかるものが...」と伝えた。山川は「そんなこと言ってない。どうしてそういうツッコミを、背中を向けながら...こっち向いて言いよぉ」と三遊亭に詰め寄った。三遊亭は「『目と目を見つめ合って』なんて恐くて...」と腰の引けた回答に終始した。

 山川の感情が沈静化するのを待ちながら、三遊亭は「でも珠ちゃん、(好評価は)よかったじゃないですか」と松田に話を振った。松田は「やっぱり松嶋菜々子に似てるというのは、噂ではなくて、本当だったのね」と、この日の放送に一度も出なかった固有名詞を取り出し、暴走を始めた。今度は松田の対応に追われた三遊亭であった。

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”トップロードの敗因”

 三遊亭は諸井にナリタトップロードの敗因を分析させた。諸井は、G2だから甘く見てしまったのではないかと推測した。三遊亭はこの意見に感心した。調子に乗った諸井は「初心に戻って、フレッシュな気持ちで取り組まなくちゃいけないんですよ」と続けた。三遊亭は「おっと、いいことを言うね」と一瞬誉めたかと思うと、「初心に戻れよ!」と諸井に突き返した。諸井はうろたえ、「何で私に戻ってくる?」と声を絞り出した。

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以上
記者による次回発行は12月3日(日)分の予定。
【12月3日】レポーター:海苔煎餅
全文敬称略

”オープニング”

 特別編成のため省略された。

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”クリスマスの予定”

 今年の有馬記念はクリスマスイブに行われる。三遊亭五九楽は篠崎菜穂子に「イブ、予定は何か(ありますか)?」と尋ねた。篠崎は「あーん」とべそをかき、スケジュールが空いていることを嘆いた。当日の番組終了後にすぐ帰ることを表明していたという三遊亭に、須藤由美子は「帰らないで下さい。帰しませんよ!」と釘を刺した。須藤は翌25日に親知らずを抜く予定とのことだが、「なんでクリスマスの日を選んじゃったんだろう?」と今さらながら後悔した。冴えない二人を見かねた三遊亭は「競馬だけでも盛り上がろう」と励ました。

 三遊亭は松田珠実を呼び出し、イブの予定を聞いた。松田は「予定一杯。引き手あまた」と豪語したが、三遊亭のツッコミを受け、「引く手あまた」に修正した。

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”神喰の節制”

 1レースパドックの2週目、松田が「引く手あまたの珠ちゃんがお送りするパドックです」と切り出し、神喰充夫とのトークを始めた。松田が「神喰さん、風邪などは?」と気を配ると、神喰は「毎年、馬鹿だから引きません」と述べた。神喰は「でも、かなり気を遣ってるんですよ」と付け加えた。松田が「何をしてるんですか?」と関心を寄せると、神喰は「節制してる」と回答。松田が「お酒を控えたりとか?」と具体的な節制手段を探ろうとすると、「お酒はいつも控えてます」と返した神喰。松田は「意外な一面を見ました」と目を白黒させていたが、指示により「隣のDが『女を控えているんじゃないか』とぜひ聞け、と...」と別の切り口で神喰に迫った。神喰は弱点をつかれたのか、「そういうことは公の場では...」と歯切れを悪くした。

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”馬のアルバム”

 オグリキャップの引退式に関するリスナーのメッセージを紹介した須藤は、引退式といえば自分も前の週に「アドマイヤベガ」の引退式を見たことを伝えた。何の問題もなかったのだが、なぜか馬名を誤ったと勘違いした須藤は「アドマイヤボス」に言い替えてしまった。間違いを指摘された須藤はもう一度言い直そうとした。しかし動揺したのか、口から出た馬名は「アドマイヤベス」。遂に、実在しない馬の名前になってしまった。

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”須田キング鷹雄さまと水上ニンニクマナピーの、今日の推奨馬”

 須藤によれば、ミドルネームを考える、iモードのサイトがあるそうだ。今回のミドルネームは、そのサイトから得たもののようだ。

本年後半、12月2日までの回収率
須田鷹雄  単勝 85.3%  複勝 109.6%
水上学    単勝 84.9%   複勝 80.4%

○この日の推奨馬と成績
須田  10R   ジョウノブラボー  →  1着(単勝:260円、複勝:130円)
   阪10R   パラダイスヒルズ  →  1着(単勝:1460円、複勝:460円)
   阪3牝S   ネームヴァリュー  → 10着
水上   6R   ランタイムルーチン →  3着
    阪8R   グラヴィティタイム →  4着
   阪10R   ヒシマジェスティ  →  7着
   阪3牝S   テイエムオーシャン →  1着(単勝:430円、複勝:180円)

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”物産展”

 美浦特別が施行されるこの日は、センタープラザで美浦村の物産展が行われた。このイベントを紹介した須藤は、平然と「お土産をお願いします」と語った。

 歴史的なスティンガ1号事件から丁度2年が経過した記念すべき日。当時は何かにつけ遠慮の多かった須藤も、今や堂々と”物乞いチーム”の先陣に立っている。

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”小道具”

 3択クエスチョンの問題は”ホイップとは何か?”というもの(正解はムチ)。三遊亭は「坂本理恵さんが好きな小道具」をヒントとした。篠崎は笑いながら「それ、すごくいいヒントかもしれない」とコメントした。三遊亭が「多分、使ってらっしゃるのではないかと思います」と付け加えると、須藤は「森下さんも好きそうですね」と続けた。この新説に、三遊亭は「森下さんは使う方?使われる方?」と詳細を尋ねる一方、「森下さんは好きかぁ?」と須藤説を疑った。須藤は「森下さんにはイメージがあるけどな」と述べたが、「今日、来ないよねぇ、森下さん」と急に不安を感じ始め、森下三郎が午後の競馬キャスターだとわかると、「やばっ!」と舌打ちした。

 ヒントについて、三遊亭は改めて「坂本さんが好きそう」と繰り返すと、須藤は「よかった。今日、理恵さんが出演じゃなくて。あ、だから師匠、言ったんだ」と述べた。三遊亭は「そうだ。当たり前じゃないか。いたら言えるかよ、こんなこと」と、鬼の居ぬ間の発言であったことを示した。

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”森下のミス”

 森下はトーチュウ紙上にて10レースの本命をクラフティマスターに売っていたが、これはヒダカクラフティに打つところを間違えたとのこと。

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”TSSアワード:競走馬編”

[ベストラナウェイ賞]
 レースを盛り上げた逃げ馬に贈られる賞。サンデーセイラ(アルゼンチン共和国杯)、レギュラーメンバー(ジャパンカップダート)、ステイゴールド(ジャパンカップ)がノミネート。外国馬への道案内を務めたことが買われ、2000年代の名バイプレイヤーであるステイゴールドが受賞した。

[ベスト判官びいき馬]
 日本人の心の琴線に触れる、劣勢の立場にある馬に贈られる賞。11月11日の第2レースで1〜5着に入選した各馬(1着:マル父でマル市、2着:マル父、3着:マル父でマル市、4着:マル市、5着:マル父)、ヒマラヤンブルー(福島帰りのネーハイシーザー産駒、東京スポーツ杯2着)、メイショウドトウ(宝塚、秋天、JCともテイエムオペラオーの軍門に下る)、ロドリゴデトリアーノ(特に前半、産駒が勝ちまくり、開催4勝)。もし内国産だったら、もっと人気が出たであろうというメイショウドトウが受賞した。

 ノミネートの発表の際、三遊亭は「夕べ、判官びいきという言葉を辞書で引いたという、須藤由美子が担当いたします」とアナウンスした。実際に辞書を引くことはなかった須藤だが、判官贔屓の意味を問われると「きっと審査員が贔屓したくなるような馬」と考えたことを打ち明けた。三遊亭は判官が審査員のことではなく源義経(源九郎判官義経)のことであること、兄の頼朝のために平家を倒しながらも最後は兄に討たれてしまう義経を応援したくなる感情を判官贔屓ということを説明した。一通り説明を受けた須藤は「みなさん、理解していただけました?」と他人事のように語った。

[ベスト・馬離れ馬]
 度肝を抜く走りを見せた馬に贈られる賞。ブロードアピール(根岸ステークスの驚異の追い込み)、ロードスターリング(ジャパンカップダートにおいて超ハイペースで先行しながら3着)、ウイングアロー(同レースで3コーナーからのまくり)。ダートでは20年に1度の追い込みではないかという森下の評価もあり、ブロードアピールが受賞。

 なお、本賞のノミネートにあたりテイエムオペラオーが入っていないことについて、自称”ノミネート委員”からのコメントが添えられていた。「馬離れというのは、そんなすごい馬に見えなかった馬が成し遂げたからいうのであって、最初から怪物というか、つまり普通の馬を超えている馬には当てはまらない、と判断したためです」。

[MVH]
 今年1年のG1を彩ったステイゴールドを推奨した森下に、三遊亭は「いいなあ。さすが森下さんやねぇ。人の情がわかるというか、ねぇ」と感激した。その流れのまま、ステイゴールドの受賞が決定した。

[ベストレース]
 ノベンバーステークス(1〜7着までの馬が全て3コーナーでは10番手以下)、根岸ステークス(驚異の追い込みと、これを引き出したエイシンサンルイスとノボジャックの粘り)、ジャパンカップダート(日本初のダート国際競争、スリルあるレース展開)、ジャパンカップ(20世紀のモニュメントとなった)がノミネートされ、ジャパンカップが選出された。

 各レースについてのノミネート委員(水上)のコメント原稿は、ジャパンカップダートがたった2行であるのに対し、ジャパンカップは7行だったとのこと。この違いで、水上がどこに思い入れているのかがよくわかる、と三遊亭は解説した。

[功労賞]
 引退したアグネスワールド、ファレノプシス、アドマイヤベガ、メイセイオペラに授与。フランスのG3で3着したプリンセスカーラにも授与された。

[特別賞]
 11月9日の障害競走(1〜3着が外国産馬)に与えられた。

 これで終了となるTSSアワード。三遊亭は、みなさんの中で自分なりのアワードを馬達に贈ってあげて下さいとのメッセージを伝えた。

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”THE血統”

 コーナーのはじまりにおいて、水上は横浜市が導入しようと企てている場外馬券売場への課税について、鋭い牙を向けた。

 この日のサンスポ、佐藤洋一郎のコラムにもあるが、水上が直接JRA職員からも聞いた話として、横浜市長が競馬を社会の害悪と見なして課税したらしいことを伝えた。水上は同市長について「競馬を理解するだけの頭であるとか、心の余裕であるとか、深い文化的な背景とか、スポーツ的な楽しみとか、そういうことを一切わからない、頭の悪い人間であることを自分で白状した」と喝破した。この議案が通過すると他の自治体が追随する恐れが十分にあり、そうなれば競馬の存続自体が危ぶまれると、水上は大いに危機感を抱いている。「愛するものを馬鹿にされたり傷つけられたりして黙っているほどお人好しではない」という水上。いくつかのメディアに仕事を持っており、この横浜市の動きを徹底的に糾弾する構えだ。

 阪神3歳牝馬ステークスの本命はテイエムオーシャン。12月の阪神はスピードより力タイプが向く。軸にしてよい。リワードアンセルが対抗、以下、ネームヴァリュー、トウカイロゼット、グレートサンライズが圏内。

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”かしましコミュニティ”

 テーマは”2000年、私の懺悔”

 親に内緒で単車の免許を取ったとの投稿。篠崎は以前、バイクの免許を欲しがった時期があったが、反対されたという。坂本はバイクに乗っている(もしくは、乗っていた)ようだ。篠崎は「似合いそう」との感想を述べた。

 東京競馬場で指定席を求める列で知り合って以来付き合ってる男性に、年齢を3歳ごまかしているとの女性からの投稿。「競馬場の指定席の列で知り合うなんて羨ましい」という須藤。松田は「由美子も並んでみる?」とその気にさせた。須藤は「今度の土曜日あたり、行ってみようかな」と前向きだ。ただし、ターゲットは外人だとのこと。

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”年頭のあいさつ”

 来年の年賀状は年内に書きたい、との反省クラブでの投稿。篠崎、須藤とも、年賀状を年内には書けないようだ。三遊亭は年賀状を書かないという。その代わり、TSS出演者には、年初に手ぬぐいをプレゼントする。来年については番組に出ないからあげられないという三遊亭に、女性陣は不満を露わにした。特に松田は、手ぬぐいをバッグの素材として使っているとのことで、毎年楽しみにしていたようだ。

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”十字架”

 松田と森下の十字架ができているとの投稿。メディアホールのステージ脇にある出演者紹介ボードを見ると、松田と森下のネーム板(マグネット付き)がクロスしていた。これは子供の悪戯らしい。三遊亭は「悪霊退治だなぁ。効きそうだもんなぁ、森下さんと珠ちゃんのをクロスさせると」と、その効果を解説した。

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”テイエム旋風”

 テイエムの竹園オーナーの幸運を羨ましがる出演者たち。三遊亭は「もし、息子が嫁を探しているという話になったら、行きたいでしょ」と女性陣に差し向けた。素早く反応したのは松田で、「私は離婚してでも行く!」と、現在の夫との愛よりも財産を大事に思う生きざまを見せつけた。三遊亭は既婚者は対象外だとし、まっさらな者だけに権利があることを伝えた。すると篠崎が「(私は)まっさら、まっさら」と懸命にアピールを始めた。

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”横浜市への意見”

 三遊亭は水上が触れた横浜市長の件について、「競馬の楽しさを知らない人ってのは発想が貧困で、人間の情がわからずに、なんだかイヤだな。付き合いたくないな。友達になりたくないな、こういう人達とはな」と述べた。松田は、三遊亭が横浜市に競馬の楽しさを教えにいってはどうかと提案した。三遊亭は、自分にはダイタクヤマトやダイタクヘリオスについて2時間や3時間話す用意があるが、それでもわからないようだと横浜市はダメだ、との考えを示した。一つの対抗手段として、三遊亭は「横浜市じゃ、タバコを買わないぞ」と誓った。

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”ぎっくり腰”

 大きなくしゃみをしてぎっくり腰になり、馬券は当たったが叫ぶことができなかったとの投稿。三遊亭は若い頃、引っ越しの際にぎっくり腰を起こしたという。その際のエピソードが以下のとおり披露された。

 引っ越し会社の作業者が一人だけ現れたが、体調が悪いために休ませてくれとのことで、仕方なく自分で車両へ荷物を積み込んだ。積み込みが終わり、作業者の運転で引っ越し先に移動。作業者は到着したところで再度休養を求め、仕方なく自分で荷物を積み下ろした。この時にぎっくり腰になった。

 ぎっくり腰になると、前屈みで歩かざるを得なくなり、1週間は腰を使えなくなったという三遊亭。若い男性にとっての大事な1週間を無駄に過ごしてしまったという。リスナーに気を付けるよう呼びかける出演者たち。須藤は淡々と「1週間、使えなくなるそうですよ」と述べたが、若い男性にとっての腰の用途を、須藤がどのように理解していたのかは不明である。

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”ムチの使い方”

 次週、坂本にムチの使い方を聞いてよいか、との投稿。三遊亭は「ダメダメ!」と即座に拒否した。

 三遊亭は「一本ムチよりバラムチの方が痛くない」と、ムチについての蘊蓄を傾けた。須藤は「バラムチって、薔薇が付いてるの?」と尋ねた。三遊亭は先がバラバラになっているムチのことだと説明した。篠崎は「トゲが生えてるのかと思った」とコメントした。三遊亭によれば、バラムチの方が、パワーが分散されてよいとのことだ。

 ムチに詳しい三遊亭に、松田は「師匠って、もしかしてそっちの方の人?」と問いかけた。三遊亭は「噺家になるぐらいだから、色々と経験してます」と答えた。

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”TSSのコンセプト”

 前の週のリスナーからのメッセージに、どんなに負けても反省クラブで癒されるという内容のものがあったという。三遊亭は「この番組のコンセプトは、そこだから。癒すの。競馬場で負けた人を癒して、また競馬場に来てもらおうと、そういう使命を担っていたの」と述べ、「なんで、こんな癒し系の番組がなくなっちゃうのか、疑問ですね」と続けた。松田も「何故なんだ。本当!」と吐き捨てるようにして語った。

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以上
記者による次回発行は12月9日(土)分の予定。
【12月9日】レポーター:海苔煎餅
全文敬称略

”ボーナス談議”

 前夜に車を走らせながら街の様子を見た山川牧は、その盛り上がり方を見て、サラリーマンにボーナスが出たことを知った。三遊亭五九楽らにとっては、「俺達、(ボーナスは)ないからなぁ」と別世界の出来事だ。山川は同じタレントでも見栄晴にはボーナスのあることを紹介。見栄晴はタレントには珍しく完全給料制で収入を得ているが、普通この業界は歩合制であり、給料制であっても歩合との組み合わせが主流とのこと。この制度について、諸井ルミ子は「体を酷使しても同じ(給料)」と、ハードな仕事を引き受けるほど不利な制度であることに気付いた。三遊亭は、仕事をしないほどお得な制度として、「(見栄晴は)TSSを早くやめてホッとしてるかも」と推測した。

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”ボーナス@竹内”

 サテライトスタジオの話題を踏まえ、田中名花子は竹内博夫にボーナスが出たのかを尋ねた。竹内は「ほんのね、雀の涙でした。仕方がないですね...」と切なげであった。

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”ボーナス@西島”

 やはりボーナスが入ったという西島大和。これだけが楽しみだという西島だが、ボーナス自体は夫人の元へと直行し、自分が手にするのは明細書だけ。それでもこの日は「わずかですが、もらってきました」とのこと。「どこの家庭も女房が、懐はキッチリしてますね」としみじみ語る西島に、三遊亭は「(女房が)実権を握ると、(家庭は)うまくいくんですよ。うまくいってるんでしょ?」と尋ねた。西島は「(実権を握られているから)うまくいってる」と答え、家庭においては夫人に支配される立場にあることをほのめかした。そうはいいながらも夫婦は円満なようで、山川が「いつも奥さんのことをお話なさいますもんね。仲良しこよしだもんね」と差し向けると、西島は「そうですね」と微笑みながら、のろけた。

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”須田ナインティナイン鷹雄アンド水上スタディ学の、今日の推奨馬”

本年後半、12月3日までの回収率
須田鷹雄  単勝 101.9%  複勝 112.6%
水上学    単勝 85.7%   複勝 81.4%

 ボーダーラインである80%超の回収率をあげている水上だが、100%超の須田に比べると見劣りがする。山川は諸井に水上の成績について評価を求めた。諸井は迷いながら、「『頑張れ』ってカンジ」と論評。山川は「ちょっと最近、いいところがなくて寂しい思いをしてるのかな?」とコメントした。

○この日の推奨馬と成績
須田   4R   スイートゥンビター →  1着(単勝:140円、複勝:100円)
     8R   アドオーカン    →  5着
    10R   ブラザータイクーン →  4着
水上   9R   マチカネイサリビ  →  3着(複勝:100円)
    10R   アーサーズフェイム →  7着
    11R   オンワードセイント →  6着
   シリウス   マチカネラン    →  3着(複勝:120円)

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”合わないコンビネーション”

 場内連動のランチブレイクに続き、リスナー参加コーナーの紹介が行われたが、山川と諸井の呼吸が合わないために微妙な間が度々生じた。山川は「残すところ、ルミちゃんと一緒に仕事をするのも今日を入れて3回なのに、なんでこんな息合わへん?」と、成熟しないコンビネーションに自戒を込めながら嘆いた。片や諸井は「気持ち合わせようよ、牧ちゃん」と呼びかけ、呼吸の乱れの原因を一方的に山川に押しつけた。

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”ボーナス@今田”

 今田禎嘉のボーナスは一般の企業より早く出たとのこと。山川は今田に、ボーナスで何を買ったのかと尋ねた。今田は「家族には(何かを)買ってよいと言っておいたけど。僕は買うってことはないですね」と答えた。山川は「優しいねー」と感想を伝え、「午後のパドックも名花ちゃんに優しーく、色々なことを教えてくれると思いますよ」とコメントし、パドックの田中にバトンタッチした。

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”今田は何処に?”

 7レース前、中日新聞杯の調教VTRの放映。映像に合わせて今田が調教解説する段取りとなっていた。ところが、BGMが流れてしばらく経っても解説の声が聴かれない。ここで「今田さん...」と田中が動揺する声がマイクに拾われた。この間に最初の馬であるフロンタルアタックの調教放映は終わってしまい、異状に気付いたサテライト側で、急遽三遊亭と森下三郎が調教解説の代役を務めた。

 後に、今田がこの時間に用を足していたことが判明した。

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”かしましコミュニティ”

 テーマは”忘年会と一緒に忘れてしまいたい出来事”

 皐月賞のラガーレグルスの立ち上がり、との投稿。「私もめまいがした」というのは山川。発走時刻に下北沢にいた山川は、ディスカウントショップのテレビでラガーレグルスを応援したのだが、その場面を見て倒れそうになり、店員に「あなたもですか」と言われたとのこと。

 少ないボーナスが削られたが、働く場所があるだけ喜びとすべきかも、との投稿。山川は「仕事があるだけでもありがたいと思って、一生懸命(仕事を)しなければならないんだよ、ルミちゃん!」と諸井に説教した。突然の攻撃を受けた諸井は苦し紛れに「わかりました」とだけ返答した。

 トイレで鍵をかけ忘れ、ドアを開けられたという女性の投稿。「これ、わかる」という諸井は、同じ経験を生涯に2度している。

 献血をした後、貧血で倒れたという投稿。山川が投稿を読み終えると、諸井は「献血して倒れたんだぁ。原因は?」と問いかけた。山川が読んでいる最中、諸井の意識は別の所にあったのか、「貧血」の部分が頭に入らなかったようだ。山川は夏の猛暑の中、どこかで横になりたいと思い献血をしたが、仕事の時間まで間があったために別の場所で再度献血をしたところ、フラフラになって仕事に行けなくなったことがあるという。諸井は貧血気味のため、献血ができないようだ。

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”今田ルミ子”

 10レースの穴問答を担当する諸井は、今田とのあいさつの中で、今田がボーナスを自分以外の家族だけに使わせると言っていたことに触れた。今田はこの件について、家族に支えられているから仕事ができるのであり、それ故にボーナスの使い方も家族優先としているのだと説明した。感動した諸井は「ダンナさんにしたいですねー」と述べた。今田は自分がダンナになれない代わりに、20代前半の息子がいることを伝えた。諸井はターゲットを息子に切り換え、「チャンスですね。ご協力いただきたいです」と色めき立った。これに対して今田も「我が家がまた明るくなります」と前向きな反応を示した。

 最終レース後、家族に対する優しさを表した今田に、田中は「ますます好感度UP」と伝えた。田中は諸井へのプレゼントとして息子との合コンをセットしてはどうかと、今田に提案した。今田はこれについて明確な反応は示さなかったが、「うちの子は頭いいですよ」と述べ、自慢の息子であることをアピールした。

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”さびしんぼうクラブ、会長代行?”

 この日のスーパーDは、出演者およびスタッフに有馬記念当日における番組終了後の予定を聞き回っていたという。山川は、スーパーDが誰かに遊び相手になってもらおうと手当たり次第誘っているのが寂しかった、と述べた。

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”消防訓練”

 最終レース後、サテライトに戻ってきた田中が天気予報を読んでいる間、突如、16時30分から消防訓練を行う、との場内放送が入った。田中はこの放送が気になりながらも、構わずに天気予報の原稿を読み終えた。しかし結局天気予報の紹介はやり直しとなった。

 反省クラブが始まったが、三遊亭は消防のベルが鳴るのか、などと心配をしながら「消防訓練ということだから、逃げなくていいということですから、落ち着いて行動しましょう」と呼びかけ、コーナーを進めさせた。

 2つ目の投稿が読まれ、トークが繰り広げられていたところ、「訓練火災」と場内放送が入った。三遊亭は「訓練火災です。ただいま訓練火災ですよー」と呼びかけた。「スタンド1階、102号投票所内で、火災が発生しました」(場内放送)、「火災でーす」(三遊亭)、「お客さまは、係員の指示に従って、避難して下さい」(場内放送)。ここでメディアホールのお客も避難しなくてはならないのかと混乱するスタジオ。「ここで避難されたら、お客さんのいないところで...俺は寂しいぞ」という三遊亭。長い間番組をやっているが、初めてのことだという。

 しばらく、気にせずコーナーを再開することになったが、数分後、「ただいまをもちまして、消防訓練放送を終了いたします」との場内アナウンスが入った。三遊亭は「随分早く終わっちゃったんだな」と苦笑いだ。場内放送が「ご協力、ありがとうございました」と続くと、三遊亭は「いや、何も協力してませんけど」と応じた。

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”ルミ子の忘れたい出来事”

 かしましコミュニティの終了時、山川から忘れたい出来事を尋ねられた諸井は、オンエアできないとしてその場を逃れた。後に、山川が聴取したところ、オンエアOKの内容だと判定し、諸井に説明させた。

 諸井の忘れたい出来事とは、履いていたズボンが破れた、というものであった。その説明は次のとおり。

 「お手伝いで行った事務所に段ボールがあったんですけど、それを思いっきり、『ほらよ!』ってまたいだ瞬間に、パーンという音がして、段ボールを蹴っちゃったかなぁと思ったら、なんか寒いんですよね」

 お尻の部分が裂けてしまったという諸井は「新しいズボンを買いに行くまで、モデルのような歩き方をしましたよ。不自然に手を後ろにやりつつ」と、その状況を説明した。三遊亭は念のために「ちゃんと下着は履いてたんだろ?」と聞き、諸井が「それは破れませんでした」と答えると、「よかったなぁ」とコメントした。

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”新番組の周波数”

 標記については、現在のTSSと同様に87.0MHzとなることが紹介された。

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”誕生日ラッシュ”

 この日に誕生日を迎えたリスナー1名の要望により、出演者からの”おめでとうコール”がなされた。偶然、この日、および前後に誕生日を迎えるリスナーが4名もいた。三遊亭は「同じ時期に仕込んでいるということです」と余計な解説を加えた。

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”馬に足を踏まれた場合の対応”

 ランダムエピソードを担当した田中。馬に足を踏まれた際、後脚で踏まれた場合はトモを押してやると馬が足をあげるとの内容が原稿に含まれていた。田中は「踏まれてみたい気分になった。やってみたいですよ」と強い興味を示した。体育会系で大ざっぱな人物像ができつつある田中だが、その感性には不思議な部分が多い。

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”コンビに亀裂”

 この日の山川と諸井が全然かみ合ってないことを三遊亭は不思議がっていた。三遊亭は「山川、諸井のコンビというのは、今までかみ合っていたんですよ。仲良くやっていたのに。今日は何故かかみ合わずに、お互い罵りあい、口げんかのしあいでねぇ。大変ですねぇ、女と女の闘い。間に入った私はオロオロオロオロ...どうしようかと思いました」と大げさに状況を語った。

 諸井は、かみ合わなかったのはほんの数カ所だとして、問題ではないと主張。山川は「大事なところがかみ合わなかったから、お話にならなかったんだよね」と振り返ると、諸井は「あー」と納得した。しかしこれで終息しては面白くない三遊亭は「『あんたなんかお話になん』って言ってるよ」と諸井にけしかけ、対立をあおった。山川は「二人の仲を割ろうとしないの!」と三遊亭の言動をとがめ、「まこと!」と三遊亭の本名を呼んで叱った。三遊亭は「本名で呼ぶな」と反発。しかし山川は「ま・こ・と」と繰り返した。諸井も調子に乗って「まこチン」と呼びかけした。三遊亭は「それはお母さんしか呼んでないから。『まこチン』は」と迷惑がった。

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”全部ご紹介”

 この日以降、反省クラブの投稿は、時間の許す限り数多く読むこととなり、少なくとも名前だけは読むこととなった。この日については、三遊亭が後半の全てを早口で一気に読み上げた。

 前日、大井で10戦7勝してきたが、その儲けを全てこの日に失ったという投稿。三遊亭は「地方で稼いで中央に返す。いいですね」とコメントした。

 メインレースが3場とも的中したとの投稿。三遊亭は「よかったですねー」と簡単にコメントし、次に進めようとした。ここで山川は「本当によかったと思ってる?」と疑問を呈した。三遊亭が「よかったねー、としか言えないだろう。全部紹介していかなくちゃいけないんだから」と説明したが、山川は「気持ち、入れて、入れて!」と要求した。三遊亭は「気持ちなんか、今、入れようがないんだ。気持ちなんか求めるなよ、俺に」と必死に重労働への理解を促した。

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以上
記者による次回発行は12月10日(日)分の予定。
【12月10日】レポーター:海苔煎餅
全文敬称略

”ターフ3択クエスチョン:朝の出題”

 エントリーカード切り分け担当の松田珠実は、いつものようにしっかりと折り目をつけ、一思いにスパッと切り裂いた。松田は鮮やかな切り口に満足し、眼力鋭くカメラを見つめ、左手を額の高さ、右手を肩の高さに静止させ、大見得を切るようなポースをキメた。

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”怪我”

 番組スタートからパドックにいた坂本理恵は3択アクションにも登場しなかった。場内連動放送が終わると、三遊亭五九楽はパドックの坂本を呼び出し、朝のあいさつに坂本が登場しないと寂しいことを伝えた。坂本は「ありがとう」と返事した。

 三遊亭は「指、怪我したんだよね」と坂本に語りかけた。坂本は車のドアに指を挟んで爪の内側に出血を起こし、爪に穴を開けて血を抜くことを余儀なくされた。坂本が「死ぬ思いをした」と述べると、三遊亭は坂本がこれまでの人生において死ぬ思いを156回してきたが、今回が157回目であったと説明。2〜3年に一度、このような怪我をしてしまうという坂本は、どうしてなのかと不思議がった。三遊亭は「多分、当人の資質だと思います」と述べ、坂本について「ちゃんとしているように見えて、ちゃんとしていないところがある」と分析した。これに対し、坂本は「おっちょこちょいなんですよね」と語った。この坂本の発言に、三遊亭は「近頃は自分で言うようになってきた。昔は『おっちょこちょい』と言うと怒ってた」と振り返り、大人になり丸くなった坂本の変わり様に感慨深げだ。

 最後は「くれぐれも体には気を付けて下さい。理恵ちゃんあってのTSSですから」と、おきまりのメッセージを坂本に送った三遊亭であった。

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”良馬、最後の出演”

 午前の競馬キャスターは原良馬。原はフリーのため、ボーナスはない。原が新聞社を退く際はボーナスが減少していたのだが、退職後に景気がよくなり、後輩である鶴谷義雄の支給額は元の水準に戻ったとのこと。もう1年いればよかったと原は悔しがった。

 フリーになって13年。よくこの年までやれたものだと振り返るまではよかったが、「もう今年で終わりですから」と言い始めるや、「いや、疲れますよ。大川(慶次郎)さんがそろそろ淋しがって、来ないかと言ってる」と弱々しい言葉の連続だ。須藤由美子は、まるで三途の川に向かいそうな原を「行かせないから!」と引き止めた。三遊亭も「競馬界の宝なんだから。あまりネガティブなことを考えないで、ポジティブに行きましょう」と励ました。原は「境勝太郎さんも元気にやってるんだもんね。一緒に来たけど、あのじっさま、元気だね」と語りながら、徐々に活気を取り戻した。

 午前中の担当を終える際、TSS出演の楽しさを振り返った原。お別れの際、原は「また機会がありましたら、一番前で座って...」と、観客の立場で参加しようとの考えを示した。三遊亭に「お疲れさまでした」と送られた原は、この日をもってTSSへの出演を終えた。

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”待ちの定番”

 3レースの発走時、トーホウマドンナが嘉藤貴行を振り落として転倒したため、馬体検査が行われた。その間、TSSでかけられた曲は、ハイロウズの「不死身の花」。待ちの定番は今開催も健在だ。

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”須田リバウンド鷹雄さまと水上スタディ・マナピーの、今日の推奨馬”

 とうとう、須田の体重が大台復活となったようだ。松田が「やっぱりリバウンドしちゃったんだね」とコメントすると、須藤は「来週からは”ワンハンドレッド”に戻っちゃうかな」と述べた。

本年後半、12月9日までの回収率
須田鷹雄  単勝 100.1%  複勝 110.0%
水上学    単勝 82.7%   複勝 80.4%

○この日の推奨馬と成績
須田   8R   ブラックジーンズ  →  2着(複勝:160円)
    10R   クリストワイニング → 11着
    11R   テイエムサウスポー →  5着
  中京11R   ピロマティア    →  4着
水上   6R   タイキビビアン   →  8着
     9R   ゴーステディ    →  4着
    11R   ウィンラディウス  →  8着
     鳴尾   ホワイトハピネス  →  4着

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”新番組名発表”

 TSSに代わる新しい場内FM放送の番組名が発表された。その名は”Greeen WAVE”。「競馬場内情報発信基地として様々なインフォメーションと独自の切り口による競馬予想をお届けする新番組は競馬場をイメージさせる”Green”と情報伝達を連想させる”WAVE”を合わせて」とのことだ。

 「私も応募したんだ」という須藤は”Turf Garden”など、3通ほど応募したとのこと。決定した名前を聞き、負けを認めたという。

 カウントダウンステークスに決まったレース名募集には応募した坂本だが、今回は応募しなかったという。カウントダウンには10通も応募したにもかかわらず採用されずに終わり、自信を無くしたのが原因のようだ。

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”エッチーサッチー”

 午後のパドック解説は佐々木幸男。中山での午後最初のパドックは、原則的にブースの模様がターフビジョンに放映される。カメラの存在を気にせずにパドックを観察していた佐々木に、坂本は「もうちょっと顔をこちらに向けましょう」と注文をつけた。佐々木は「このあいだは映りすぎましたからね。今日はチラッとでいいです」と消極的だった。

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”境勝太郎登場”

 競馬キャスターとして登場する際のジングルが鳴り終えると、「ーす」という境の声が聞こえた。境はフライングし、ジングルの間に自己紹介を始めてしまったのだった。このため、「元調教師の境勝太郎です。どうぞよろしく」と仕切り直しすることとなった。

 三遊亭に健康状態を尋ねられた境は「体の調子は大変いいようです」と元気そのもの。境は20分ほどのジョギングにより健康の維持を図っている。糖尿も落ち着いてきたとのことだ。三遊亭が「競馬の調子はどうですか?」と問うと、境は「競馬の調子は、随分当たってます」と答えた。三遊亭は疑い半分に「先生、出てくる度にずっと当たってますね」と差し向けても、「当たってますねぇ。本当に当たってます」と、境の自画自賛はいつもどおりだ。ただし、予想だけなら当たるが、買えば当たらないのだという。

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”かしましコミュニティ”

 境をコメンテーターに迎えてのテーマは”2000年・私のTOP NEWS”

 松田が最初に境のトップニュースを伺ったところ、境は自分が育てたサクラバクシンオーの産駒が活躍したことを取りあげた。

 母親が米寿を迎えたとの投稿。松田は境に「米寿って88(歳)?」と問いかけたが、境は「わからない」とのことだった。境は大正9年生まれの80歳。須藤が「若いですね。本当、お元気...」と感心していると、境は「頭の悪いのはあまり年を取らないんです」と自説を唱えた。須藤は「私も結構大丈夫かも」と、頭脳には自信が持てないかわりに長寿への希望を見いだした。

 坂本のトップニュースは怪我。2年に1回は足を縫ったり、目から血を流したりするという。松田は「厄年?」と投げかけたところ、坂本の反応はそこでピタッと止まった。須藤は「何だ、今の間は。聞いちゃいけなかったのかな」と呟いた。

 TSSサポーターのみなさんと一緒に競馬を楽しむようになったこと、との投稿。松田はサポーターズについて「競馬観戦の新しい形だよね」とコメントした。境は「競馬もね、家族で見るのはいいことだと思います」と、サポーターズを家族と考えたようだ。松田は「この方達って、最初は知らない人同士で来ていて、『あの人、よく来るなぁ』というんでお友達になって、いつの間にか軍団になって、みんなで師匠の寄席に行ったりとか、という変わった...」と境に説明した。須藤は「こっちもうれしいですよね」と述べた。

 鈴木その子と握手したとの投稿。松田は鈴木の商品の一つ、白いパンなるものを食べたという。松田は境に鈴木その子を知っているのかを尋ねると、境は「15億くらい、遺して死んだんでしょ」と答えた。「人のお金のことは気にならないけど」という境だが、信憑性は低い。

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”空模様と気性の関係”

 9レースのパドック中継2周目における佐々木と坂本のやりとり。坂本が天候について「晴れたり曇ったり」だと述べたところ、佐々木は「理恵ちゃんの気性と同じ」だと説明した。

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”馬のアルバム”

 本コーナーでかけられた曲は桑田佳祐とMr.Childrenのユニットによる「奇跡の地球」。これは「きせきのほし」と読むのが正しいが、この曲が流行っていた当時、山川牧は曲紹介で「きせきのちきゅう」と読み、波紋を起こしたとのことだ。

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”THE血統”

 秋のG1では本命が9戦6連対。ただ対抗の成績は今ひとつのようだ。「来ない」と言った馬がほとんど凡走しているのは水上の自慢で、来たのは菊花賞でのエアシャカールだけだ→[ビハインドザマスク(スプリンターズS)、チアズグレイス(秋華賞)、エイシンプレストン(マイルチャンピオンシップ)、トゥザビクトリー(エリザベス女王杯)、ユーカーとタマモストロング(JCD)、エアシャカール(JC)、タシロスプリング(阪神3歳牝馬S)]。

 本命はウインラディウス。朝日杯には雑草の血を取り込んだノーザンダンサー系が強い。朝日杯は厳しいレースになることが多く、精神力が必要。その点、色々な血が入っているのはよい。連勝の軸。

 対抗以下はエイシンスペンサー、グラスエイコウオー、大穴でメジロベイリー。来ないのはテイエムサウスポー、ネイティヴハート。

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”諦め切れぬ思い”

 最終レース後のMVJのコーナーで、境はポイントを与えた横山典弘について、最近は負けても納得のいくレースをしていると評価した。過去を振り返ると、納得行かないのはサクラローレルの天皇賞・秋(勝馬:バブルガムフェロー)。これを勝っていれば、調教師界において前人未踏の年間重賞10勝を成し遂げられたのだという。それだけに、境は未だに諦めることができない。

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”勝太郎、去る”

 この日でTSSの出演を終える境は「寂しいけど仕方がないですね」と語った。三遊亭が「先生には何度もご出演いただいて、面白いお話を聞かせていただいて」とお礼を述べると、「会えなくて寂しいですね」という境。

 境は「これ(TSS)は出たいですね。なくなると寂しいですね」と続けたが、境にとっても楽しさを満喫できる番組だったようだ。

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”力を認めろ”

 反省クラブの最初の投稿は、次週のCBC賞にダイタクヤマトが勝てばみんなが力を認めるだろうとの内容。三遊亭は「まだ認めてなかったのか?おい! ちょっと待ってくれよ。3回勝たなければダメなのか?認めろよお」と気を悪くした。

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”サインの御利益”

 須藤からサインをもらったというリスナーはナリタブライアンのシステム手帳をはじめ、様々な競馬グッズの抽選に当選したとのこと。ただし、馬券の的中には効果がなかったようだ。三遊亭は、馬券的中に効果のあるのは「日頃から清い生活を送っている人(のサイン)です」と説明した。すると間髪入れずに「私か?」と声をあげたのは坂本だった。三遊亭は素早く「おい!こりゃ!」と坂本を叱った。松田は「往々にして清くない人がパッと先に言ったりしない?」と坂本を攻め始めた。

 パドックで佐々木が、変わりやすい天気を坂本の気性のようだと表現した際、スタジオでは拍手が起きた、と須藤が説明した。坂本は自分に対するネガティブなイメージを打ち砕こうとし、「私はすごく穏やかな人間なのよ」と断言したが、三遊亭は相手にせず「さ!」と次に進めた。

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”B地区”

 馬場内B地区のプレゼント会場が遠いとの投稿。投稿を読んだ須藤は「B地区」を、ある人体のパーツを示す業界用語と同じアクセントで読んだため、三遊亭が正しいアクセントを示すという一幕があった。なお、丁度昨年の今頃、全く同じ事件を諸井ルミ子が起こしていた。

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”珠実の疲労”

 松田を観察していると、時間が経つにつれて疲れていくのがよくわかったとの投稿。三遊亭が「疲れた?」と松田に確認を取ると、松田は「ちょっとね」と返答。坂本は「厄年?」と厳しい追及をしてきたが、松田は「19(歳)の厄年」ととぼけることで跳ね返した。坂本は「私も一緒だわ」と一転して協調路線を歩んだ。

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”理恵のキャラクター”

 「先週の五九楽師匠の話によれば、理恵さんは小道具を使ったプレイをお楽しみになるようですが」との投稿。三遊亭は「書くなっ、つーただろう!」と怒鳴りつけた。

 坂本は「はっきり言わせてもらいますけど、私のキャラクターというのは師匠が作りました!」と三遊亭を糾弾した。しかし須藤は「でも火のないところには...」と、三遊亭を援護した。坂本は「火、ありません!」と強く否定したのに加えて、「『男をだまくらかした』、それ、ありません。騙されたことはあっても」と述べた。すると須藤は「理恵ちゃんは騙してるつもりがなくても、虜にさせてる」と、坂本に挑発的な言動を貫いた。坂本は「それは騙すということになるのでしょうか。ねえ、師匠」と三遊亭に問いかけた。坂本を敵に回すことを極度に恐れる三遊亭は、この機に「なりません、なりません。とんでもございません。あなた(須藤)も余計なことを言わないで下さい。坂本さんはそんなことをする人じゃありません。何を言ってるんですか、あなたは。須藤、駄目です。そんなこと言っちゃあ」と寝返った。須藤は抵抗しても無駄だと思い、「すいません。全部私が悪かったことに...」と引き下がることにした。

 「とにかく、怪我はよくするんですよ」という坂本。三遊亭は「そうなんだよな。色々な物を使ってな」と、やはり反省は単なる見せかけだった。坂本は「全然フォローしてない」とあきれ返った。

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”次週の重賞”

 三遊亭は、次週に行われる重賞競走を須藤に言わせた。須藤は最初にフェアリーステークスを、次にCBC賞を挙げた。三遊亭がもう一つを催促すると、須藤は「4歳牝馬特別」と答えた。三遊亭が「阪神牝馬特別」だと訂正コメントを入れると、須藤は「本当に間違えちったよう」と唇を噛んだ。

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以上
記者による次回発行は12月16日(土)分の予定。
【12月16日】レポーター:海苔煎餅
全文敬称略

”ターフ3択クエスチョン:朝の出題”

 3択の賞品は”2000有馬記念・マフラータオル”。マフラーにもタオルにもなるという逸品だ。諸井ルミ子は早速マフラーとして首に巻いてみた。三遊亭五九楽が「汗をかいたら拭いていただく」と言うと今度はタオルとして首にポンポンと当て、「涙を流したら拭いていただく」と言えば涙を拭う仕草をみせた諸井。久しぶりにおでこを全開にしたこの日は気分爽快だったのか、ノリも大変よろしかったようだ。

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”横断幕”

 メディアホールの2階両サイドに、それぞれ1枚ずつの横断幕が掲げられていた。「FOREVER TSS」と書かれた横断幕は、3択出題コーナーで場内モニターにも映された(もう一枚には「ありがとう TSS」と書かれている)。三遊亭は「ありがたいことですね」と、諸井は「感動的ですね」と喜びを表した。出演者が競馬場に来た時には既に張られていたという横断幕。その右下には「TSSサポーターズ一同」と書かれている。週の半ばに準備されたようだ。

 三遊亭が「本当にありがたい」と繰り返すと、山川牧は「その気持ちを放送に反映しなきゃね」と、失敗のない丁寧な放送を心掛けようとしたが、それはどだい無理なことと悟ったか、すぐに「えへへっ」と笑ってごまかした。

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”パドックから朝のごあいさつ”

 田中名花子は午前中の解説者、古川幸弘に「深い緑のジャケットがお似合いですね」と語りかけた。さらに「お正月よりクリスマスの方が似合いそうですよね」と続けると、古川はその意味が不明なため田中の説明を待った。ところが田中は「私も言っててよくわからないんですけど」と応じた。発言に大した根拠はなかったようだ。

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”須田ナインティナイン鷹雄アンド水上スタディ学の、今日の推奨馬”

 前の日曜の段階では”リバウンド”となった須田のミドルネームだが、この日はナインティナインに逆戻り。その名のとおりに体重が再度減少したのか、あるいは事務局のミスなのかは今のところはっきりしていない。

本年後半、12月10日までの回収率
須田鷹雄  単勝 96.9%  複勝 108.2%
水上学    単勝 79.9%   複勝 77.7%

 「マナピー、数字が下がっていないか?」という山川は「力めば力むほど役に立たなくなってきてるんじゃないかと、心配になってきた」と、冷やかし気味にコメント。一方、諸井は「気合いが足りないぞ!」と水上に喝を入れた。

○この日の推奨馬と成績
須田   9R   レオキャンディ   →  3着(複勝:150円)
    阪9R   ホットロッダー   →  6着
水上   9R   ヌーヴァレジェンダ →  8着
    11R   マルカミラー    → 10着
    12R   フライモア     →  6着
    CBC   トロットスター   →  1着(単勝:320円、複勝:140円)

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”模擬レース”

 昼休みに騎手候補生による模擬レースが行われた。候補生紹介VTRが放映された後、三遊亭は山川と諸井にそれぞれのお気に入りを挙げさせた。諸井のお気に入りは難波剛健。理由は「テキパキした喋りにナイスな顔立ち」とのこと。山川は小坂忠士を選択。小坂は自己PRの中で自らを何故か「眠い性格」と語っており、その喋りも眠そうだったことが山川の心を妙にとらえたようだ。

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”初対面”

 午後のパドック解説、佐藤達夫と初めてコンビを組む田中。「はじめまして、なんですよね」とあいさつする田中に、佐藤は「いつもターフビジョンでお顔を拝見してました。他人とは思えない」と応じた。「そろそろ間違ってばかりいると怒られるかな、というポジションにいる」と自認している田中に、佐藤は「大丈夫。間違ってもフォローしてあげるから」と優しさをアピールした。

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”お仕事中”

 7レースのパドック中継に引き続き、ランダムエピソードのコーナーに。担当は田中だったが、「カシャッ、カシャッ」という音がマイクに拾われていた。佐藤がそばで写真を撮っていたようだ。

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”かしましコミュニティ”

 テーマは”今世紀に封印したいもの”

 横浜市の場外馬券売場への課税に関する意見が相次いだ。ラジオ番組で横浜を中心に活動している諸井に、市長や市会議員を説得して欲しいとの投稿。諸井は「わかりました」と引き受けた。山川は「わかったって言ったね。ていうことは、しなきゃいけないよ」と詰め寄った。諸井は「私が、市長ととても仲がいい人にお願いしておくので、又聞きになるけど...」と歯切れ悪く言葉を並べた。仲のいい人とは誰なのかと追及されると、諸井は「リエっていう女の人」と謎の回答を示した。

 次の投稿も市長に対する立腹の気持ちを伝えたもの。競馬を愛する人の意見を聞いて欲しい、と山川が述べると、諸井は「競馬を教えてやろう、市長に」と、相変わらずの減らず口だ。山川は「ルミちゃんが、教えに行って下さい。多分、ルミちゃんは4月までには何らかの動きはすると思いますので、みなさんに期待してもらいましょう」とプレッシャーをかけた。諸井は弱々しく「やっておきましょう」と答え、次の投稿を読みにかかりながら、「頼りねぇー」と自嘲した。

 無駄遣いを封印したいというリスナーは、買うだけ買って読んでいない競馬の本を多く抱えているという。諸井は、雑誌類は買っただけで満足してしまうところがあり、読まなくなることが多いとのこと。山川は読んでいない文庫本がたまっているという。これは、文庫本の新刊・絶版のサイクルが短く、わずかなタイミングを逃すと永久に入手できないためなのだそうだ。

 山川はスーパーDから、競馬に関する書籍を何十冊もプレゼントされたことがあったが、これらを見ていない。挙げ句、「今度古本屋さんに持って行こう」とのことであり、スーパーDの善意は遂に報われなさそうだ。

 コーナー終了時、かしまし賞とは別に、「弁当に入っているビニールの笹」との投稿したリスナーに特別賞が贈られた。なぜかスーパーDの琴線に触れた意見だったようだ。

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”大波乱”

 9レースのひいらぎ賞は馬連23万円台の大波乱。レース終了後、三遊亭は着順について「いいですね?いいですね?これは9レースのひいらぎ賞ですね?」と、何度もスタッフの顔を見ながら確認した。

 10レースのパドック中継2周目の際、高配当に驚く田中に対し、佐藤は4億円の当選金が出たロト6に比べれば驚くに値しない、と強がった。そう言いながらも、このような馬券を100円買っていたら家に帰らないという佐藤。佐藤は、そもそも12月の土日に真っ直ぐ家に帰る男はいないというのが持論だ。この日も家に帰らないのは当然だという佐藤だが、家がある八王子行きの乗車券がこの日は売ってないとも説明した。

 このレースの配当が史上5番目の高配当であることが明らかになると、三遊亭は横浜市に対し、10億円の税収が必要なら23万馬券を10億円相当分買え、とまくし立て、それぐらいの柔軟性を持ってくれなきゃ、と注文を付けた。

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”力なき佐藤”

 荒れまくりの中山競馬に佐藤はお手上げだ。最終レースのパドック中継終了時、佐藤は中山の障害バンケットの辺りに魔物がいると述べた。佐藤にとって痛いのはペリエがいなくなったこと。これについて、佐藤は次のように語った、

 「神様・ペリエがいなくなると馬券が急に難しくなるね。私は馬を走らせる能力というのは、馬本来の力がほとんどで、乗り役の力なんてのは、強い馬だったら知れたもんだと思ったんですけど。ペリエの騎乗を見てから考え方が変わりましたね。彼は凄い。ケタ違い。来年またペリエがこちらに来たときには、ペリエばっかり買っていればいい。彼の凄いところは、あまり成績を残していない馬でももってくることですね。それだけ投資する価値がありますから」。

 以上のとおり語った後、「なんだかんだこういう話をしていてもね、私は飲みに行けなくなりました」とすっかりトーンダウンした佐藤。田中が「八王子方面の切符は絶対売ってますので」とコメントすると、佐藤は「今日は売ってるみたいですよ」とうそぶいた。田中が「気を付けてお帰り下さい」と見送りの言葉を送ると、佐藤は「帰りまーす」と声を落とし、この日の出演を終えた。

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”好調・サブちゃん”

 10レースの7千円台の馬連をゲットした森下三郎は、ここのところ絶好調だという。この調子を崩さないため、番組スタッフに配慮を要請した。森下が要請したのは、放送中に山下達郎の「クリスマス・イブ」を流さないでくれというものであった。森下によると、この曲の「きっと君は来ない〜」の部分が「君の馬は来ない〜」に聞こえるからとのことだ。

 あり得ない話だが、仮にリスナーの中に”アンチ森下”がいるならば、翌日以降、リクエスト曲の欄に「クリスマス・イブ」と書いたエントリーカードが殺到するものと思われる。

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”牧を封印したい”

 かしましコミュニティの”今世紀中に封印したいもの”とのテーマに、水上は山川だとの意見を内々に表明していた。その理由が明らかにされていなかったため、リスナーから憶測の投稿がなされた。その一つは、TSS終了と同時に山川を美化したまま思い出に留めたいのではないかとのもの。三遊亭は、水上は山川を美化してないだろうと異論を唱えた。三遊亭は「(水上は)美化は絶対しないし、何があったってできないし。ねぇ」と山川に背を向けながら諸井と田中に語った。諸井は「振り向くと恐いと思うよ」と忠告した。三遊亭は顔の向きを維持したまま「眉間にしわが寄ってるだろう。それとも寝てるか?どっちだ?」と諸井に尋ねた後、意を決して後ろを振り向きざまに山川と目を合わせるや、「あぁ恐ぇ」と体を震わせた。

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”ルミ子の眼鏡”

 諸井の眼鏡姿を初めて見たというリスナーは、諸井がインテリっぽく見えたという。三遊亭は「眼鏡をかけてないと(諸井は)本当に馬鹿っぽいってことだな」と解釈した。諸井は「なんでぇ?」と悲鳴を上げた後、眼鏡をかけた諸井を年相応に見えると三遊亭が語っていたことを口にした。三遊亭は諸井と同い年の女性を見ると、眼鏡を外した諸井がどうしても若く見えるという。これは誉め言葉だが、三遊亭を信用していない諸井は「本当は『頭悪い』のをさぁ、『若く見える』って言ってごまかしているんじゃないの?」と真意を問うた。三遊亭は「するっどいねぇ」と大げさに反応し、「勘がいいじゃねぇか、諸井ぃ。当たってるよ。さすがだなぁ。2年も付き合うと段々俺の腹の中が読めるようになるんだな。偉い偉い」と続けた。言いたい放題にされた諸井は、「よかった。来週でお別れで」と、三遊亭に愛想を尽かした。

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”今日の『裏おいで』”

 飲み過ぎて体調悪く、馬券も当たらなかったとの投稿。諸井も体調不良だったようだ。原因はカキフライを食べたことによるという。3年ほど前にカキにあたり、久しぶりに食べたところ具合が悪くなったとのこと。三遊亭はここで山川のカキの大食ぶりを次のように説明した。「カキ食っちゃ日本酒飲んで、カキ食っちゃ日本酒飲んで、カキ、日本酒、カキ、...これで全然元気なんだから」。ここまで言ったところで、三遊亭は山川の反応が気になり始めた。今度も山川に背を向けたままの三遊亭は、「眉間にしわ寄ってる?寝てる?どっち?」と諸井に問いかけた。諸井が「起きてる」と伝えると、三遊亭は山川の方に振り向き、表情を確認するやいなや「ああ、恐い恐い恐い恐い」と恐れおののいた。沈黙を保っていた山川だったが、口を開くと、「五九ちゃん、あとで裏きな」と恐怖の宣告を下した。

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”エンディング”

 エンディングにおいて、三遊亭は改めて「横断幕、ありがとうございます」と感謝の言葉を述べ、次のように付け加えた。

 「TSSファン一同の皆様からいただきましたけども、これを贈ってくれた方にもありがとうと言わせてもらいますけど、これを贈りたくても贈れなかったという方もいると思います。そういう方も含めて、TSSのリスナーの皆様に、『ありがとう』とお礼を言いたいと思います」。

 一部のリスナー集団の活動が目立つ昨今であるが、上記の言葉は”TSSの送り手一同は、全てのリスナーから番組への愛情を余すところなく受け止めている”とのメッセージだ。このように放送する側と聴く側が、電波・音声・エントリーカードを通じて触れあい、心を温めあってきたTSS。20世紀をもって終了してしまうのは実に惜しまれる。

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以上
記者による次回発行は12月17日(日)分の予定。
【12月17日】レポーター:海苔煎餅
全文敬称略

”ターフ3択クエスチョン:朝の出題”

 エントリーカード切り分けを実演する篠崎菜穂子は、番組出演以来初めて、事前に折り目をつけていた。このため、切り分けの仕上がりは良好となった。これでキャスターマイルド全員が折り目付けを体得したことになった。

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”沈黙の意味”

 パドック中継開始前、三遊亭五九楽はパドックの坂本理恵を呼びだし、「先週もそうでしたけど、理恵ちゃんがサテライトにいないと火が消えたようだから...」と伝えた。坂本は「またぁ、師匠、朝からどうしたの?」と、ほめ殺しに困惑。須藤由美子は「たまにはスタジオ内(の二人)も誉めて下さいよ」と不満を訴えた。坂本も「可愛い二人がいるじゃない」と、三遊亭の目を篠崎と須藤に向けさせた。すると三遊亭は口を閉じたまま固まってしまった。三遊亭がようやく「さて...」と話題を変えようとすると、須藤は「ボキャブラリーの豊富な師匠が言葉に詰まるって、ショックじゃない?」と悔しさを滲ませた。三遊亭は「言葉に詰まるような発言が続いたってことでしょう」と述べ、須藤らにその意味を理解するよう求めた。

 坂本はこの日、ノースリーブを着てきたとのことで、三遊亭に「あとで見せてあげようか」と迫ったが、三遊亭は「見たくはない」と冷たくあしらった。坂本によれば、現在ノースリーブが流行しているとのことで、寒さの中、やせ我慢しているのだという。これについて三遊亭は「そのあとの言葉を言おうと思ったけど...」と述べたまま、押し黙った。坂本は三遊亭が頭に描いたことについて「わかった。何となく」と伝えた。考えをあえて言葉にしなかったことについて三遊亭は「偉いね、俺。ちゃんと気を遣ってるから」と、坂本への対応の巧さに自信を見せた。坂本は「私を怒らせたら怖いもんね」と、気を許すと挑発しがちな三遊亭を牽制した。

 二人のやりとりに、須藤は「勉強になりますね」とコメント。三遊亭は「(自分が)言葉に詰まった時は言葉を選んでる時で、黙った時は言いたいことがいっぱいある。あの発言については相当不満がある...」と語った。坂本は「『あの発言』って何だろう?『可愛い二人』?」と尋ねた。三遊亭は再び沈黙に入ってしまった。須藤は「放送事故だと思うじゃないですか!」と苦言を呈し、「自画自賛していきましょう」と女性陣の結束を図った。坂本は「私たちは可愛いと思ってるもんね」と呼応した。すると三遊亭は「”私たち”?下の二人はまだいいけど、”私たち”っていうのは、もう一人は誰?」と噛みついた。

 須藤は「理恵さま、筆頭ですから」と坂本を援護した。味方を得た坂本は「はーい。そうです」と気をよくしつつ、「誰も言ってくれないから(せめて自分では可愛いと)思いたいのよね」と胸の内を明かした。三遊亭が「そんなことないでしょ。普段から色んな方々に可愛いだの綺麗だの...」と持ち上げると、坂本は「言われてません、全然」と否定。次に三遊亭が「そこつだの、そそっかしいだの...」と一転して落としにかかると、坂本は「はい、よく言われます」と素直に受け入れた。このため、長い騒動はようやく落ち着いた。

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”須田リバウンド鷹雄さまと水上スタディ・マナピーの今日の推奨馬”

 「須田さん、リバウンドしちゃったの?」と尋ねる篠崎に、須藤は「そんな同情っぽい声...」と苦笑い。須藤は「100キロ切ったときも、あまり見た目にはわからなかったけど、逆にリバウンドしてもそんなにわからないですよね」とコメント。篠崎は「(リバウンドの分、体の)中には脂肪が付いてるんだよ」と囁いた。須藤は「言っちゃった...」と、禁句だったことを伝えた。

本年後半、12月16日までの回収率
須田鷹雄  単勝 94.9%  複勝 107.5%
水上学    単勝 79.9%   複勝 76.3%

○この日の推奨馬と成績
須田  10R   メジロランバート  →  7着
  フェアリー   テンシノキセキ   →  1着(単勝:440円、複勝:190円)
水上   5R   コスモシルエット  →  7着
  フェアリー   テンシノキセキ   →  1着(単勝:440円、複勝:190円)
   阪神牝特   コスモフライト   →  7着
  中京11R   タマモヒビキ    →  1着(単勝:460円、複勝:150円)

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”ヌードカレンダー”

 リスナー参加コーナーの紹介。3択クエスチョンの賞品は有馬記念フリースベストだが、副賞として競馬学校騎手候補生の版画カレンダーが添えられる。その他のコーナーにもカレンダーが添付されるが、版画とは限らないことを説明した須藤。篠崎が「何のカレンダーかわからないけど」とコメントすると、須藤は「師匠が脱いでるかもしれないし」と、すっとんきょうなことを言い始めた。

 三遊亭は「俺が脱いでるヌードカレンダーを見て何が楽しい...」と呆れていた。須藤は「私、欲しいもん」と主張。三遊亭は「俺がヌードになると、心臓の鼓動が見えるもん。透けるんだ。肉がないからドックンドックンいってるのが見える。生きてるってのがよくわかるんだ」と説明。須藤は「いいねぇ」と好奇心いっぱいだ。三遊亭は「12ヶ月分、俺は脱ぐってことか?」と尋ねると、須藤は「着物から段々脱いでいくの」と構想を示し、篠崎も「それいいね」と乗り気になった。

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”TSSの遺言”

 来年の新3歳馬のホープを紹介する企画。コメンテイターは西島大和、ならびに水上フューチュリティ学。ともに、今年の3歳は高レベルで粒が揃っているとの評価をしている。

 牝馬戦線について、阪神3歳牝馬ステークス出走組ではテイエムオーシャンを好評価。その他では、水上がシェリルウーマンに注目。西島もこの馬についてはメジロドーベルの再来と見ている。

 牡馬戦線は、朝日杯3歳ステークス組ではメジロベイリー、ネイティヴハートの評価が高く、水上は風邪を引いていた可能性のあるウインラディウスにも注意が必要だと述べた。その他ではジャングルポケット、クロフネが注目株だが、水上はクロフネに早熟の可能性も見ており、エリカ賞に関すると2着のダイイチダンヒルの力量に注目している。また、12月2日の阪神の新馬戦(勝馬:アグネスタキオン)の出走馬も有力とのこと。

 現段階で来春のクラシックを予想は次のとおり。
[西島]
桜花賞:テイエムオーシャン、オークス:保留、皐月賞:アグネスタキオン、ダービー:メイショウドウサン
[水上]
桜花賞:テイエムオーシャンかシェリルウーマン、オークス:タカラサイレンス、皐月賞:ジャングルポケットかメジロベイリー、ダービー:シャワーパーティかトラストファイヤーかダイイチダンヒル

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”かしましコミュニティ”

 テーマは”新世紀に伝えたいもの”

 最初の意見は、競馬という素晴らしいものを伝えたいというもの。須藤は横浜市の問題について触れ、本当に悲しいことだと感情を込めて語り、21世紀まで競馬が残って欲しいと切々と語った。須藤はこの話題に意識が入りすぎたのか、次のエントリーカードに目を移すと、「世田谷区のTさん。1着が6番、リキセレナード。2着...」と、”予想の達人”の欄を読んでしまった。篠崎は「何読んでるの。みなさん、なかったことにしましょう。どうする?理恵さーん」と坂本に助けを求めた。坂本は「私も今日、噛み噛みだから、すごく反省してます」と、他人のことを追及できる状況ではなかったようだ。

 朝の開門ダッシュを残したいという意見。須藤は開門ダッシュに憧れているという。坂本も走ってみたいと思っているようだ。

 わび・さびの心、という意見。「『わび』はわかるけど、『さび』って何?」という須藤。篠崎は「『わび』もわからないんだけど」とコメント。須藤は「『わび』って、『お詫び』じゃないの?」と発言。篠崎は「うっははっ」と笑い、坂本は「私、具合悪くて、欠席させていただきます」と逃げ出した。

 松屋の牛丼290円セールを続けて欲しいとの意見。「吉野屋、一人で入れます?」という坂本に、「一人では入れないんだけど、お土産だったら行ける」というのは須藤。篠崎は「私、平気」と述べたが、吉野屋でアルバイトしたことがあるとのこと。そういう坂本も平気だとのことだ。

 スーパーDの少し寒い馬名トークを残したいとのこと。須藤は、このような意見のためにスーパーDが調子に乗ることを怖れた。坂本は「スーパーDの洒落は、結構笑えますからね」と比較的好意的だ。須藤も「たまにね」と限定付きながらこれを認めた。

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”待ちの定番”

 8レースの発送時、10番のダイワバーミンガムが他馬に蹴られ、馬体検査を受けることになった。そうなれば、待ちの定番「不死身の花」の登場だ。今開催2回目の待ちの定番。発走遅れの頻度からすると、これが聞き納めになる可能性が高い。

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”THE血統”

 G1デーではないこの日は、「血統で馬券を予想するというのはどういうことか」とのテーマで水上が講釈。

 サラブレッドは、走る馬だけを選別して次の世代に残すということを繰り返した、人工的な芸術品。配合を考えて人間が交配して作っているので、その配合の理論や秘密がわかれば、それは「走る馬とは何か」ということに結びつく。どういう特徴を意図して配合したのかを考えることが、馬券予想の一番の早道であり、ここに想像力を働かせることが楽しいのだというのが水上の考えだ。

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”今田、完敗”

 午後のパドック解説、今田禎嘉は、この日の予想が散々だったようだ。坂本とコンビを組むと調子がよかったということだが、そのジンクスも通じなかった。今田は「久しぶりに会ったから、僕が舞い上がっちゃったんですかね。美人の横にいたもんだから」と分析した。別れ際「よいお年を」という今田。坂本が「来週、また打ち上げで会えますから」と述べると、今田は「それがちょっと...色々野暮用がありますから」と逃げ腰だ。坂本は「もしかして、来ないって言ってるんじゃないでしょうね」と圧力をかけた。

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”森下の秘策”

 翌日、東京国際フォーラムで行われる有馬記念フェスティバルに参加する森下三郎は、そのためのネタを披露するため、三遊亭と謎かけを演じた。「有馬記念とかけて、バイアグラととく」。「その心は」。「テイエムオペラオーでガチガチ」というものだった。フェスティバルでは各スポーツ紙の仮想一面見出しを紹介する企画が行われるようだが、森下は上記のネタを書いたパネルを用意する模様。その下に「星野、不倫問題終息」との見出しをこっそり載せるイタズラも準備している。ただし、本紙では中日グループの宝である星野仙一のゴシップは一切扱わないとのことだ。

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”開門ダッシュの注目どころ”

 有馬記念の日は開門ダッシュになるだろうか、との反省クラブの投稿。三遊亭は府中のサテライトスタジオから開門ダッシュがよく見えることに触れ、「我々はいつもTさんを追ってますから。あの人はいつも黄色いジャンパーを着てね。『注意』って形で走ってますからね」とコメントした。

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”テコテコタック”

 阪神牝馬特別でティコティコタックが好走。秋華賞はフロックでなかったとの投稿があった。三遊亭は、午前中に西島が同馬を「ティコティコタック」と正しく発音し、それをあえて「テコテコタック」に訂正したことを紹介した。その上で、「多分、自分のキャラをつかんでいるんだろうね」と解析した。

 なお、この日は森下が同馬を「テコテコタッコ」と発音した一幕があった。

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”理恵、噛みまくりを反省”

 「寒いと舌が回らないですね、理恵さん」との投稿。この日の坂本は一日を通じて噛みまくっていた。また、今田の所属を「ダービーニュース」と間違えるシーンもあった(正しくは夕刊フジ)。「自分ですごく落ち込んだの」という坂本。三遊亭は「下で心を痛めていました。どうしたんだろうって、みんな心配してました」と述べた。ここで須藤は突然、「さくらんぼを舌で結べる人?」と問いかけた。須藤が何を考えていたのか、理解できる者は一人としていなかった。

 混乱の中、三遊亭は篠崎に「ついていけないところを、ついていかなきゃいけないんだよ。来年付き合うんだから。そこを頑張らないとこの人と話が合わない」と難しい課題を与え、「俺も慣れるのは2年かかったんだ。この人の話を理解するまでに2年だよ」と説明した。須藤は「最近ね、『須藤由美子の通訳ができる』って自慢する友達がたくさんいるの。どういうことだろう?」と首をひねった。三遊亭は「正しいと思う。その友達は」との見解を示した。

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”篠崎の特徴”

 三遊亭にとって、篠崎のキャラを探ることが課題であった。三遊亭は篠崎を「意外にクールなんだよね」と評した。「顔は笑ってるけど目が笑ってない」のが理由だ。篠崎は思いがけない言葉に「そんなことない...」と泣きすがった。笑うと目がなくなってしまうという篠崎。三遊亭が「全身で笑ってるのかなぁと思って、目の奥を見ると、笑ってないんだよ」と続けると、篠崎は「嘘ぉ!そんなことないよ、師匠。ひどーい」と叫んだ。三遊亭は「もうあと半年あれば菜穂ちゃんのキャラクター付けが完璧だったのに。惜しかったなぁ」と無念がった。篠崎は「よかった」と胸を撫で下ろした。

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”無くし物を発見”

 無くしていた物がコートから出てきて得した気分、との投稿。坂本は去年のコートを出し、中から1万円札が出てきたことがある。なぜかどさくさに紛れて入れてしまったんだろうと振り返る坂本に、三遊亭は「誰かから貰ったチップじゃないの?」との見方を示した。

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”南プロデューサー”

 南が極楽とんぼの加藤に似ているとの意見。そういえば似てる、と反応する出演者たち。三遊亭は南について「普段は寡黙で好青年なんだけどね。酒を飲むと、自分で何を喋ったかわかんなくなっちゃうくらい、喋り倒して、フリスク食いまくって、酒飲みますから。端で見てて、山川牧と南さんは気持ち悪い。山川は食うだろ?食ってるのを見てるだけで気持ち悪い。フリスク食ってるのを見ると気持ち悪い」。

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”4ヶ月の感想”

 この日でTSSの出演が最後となる篠崎に、三遊亭は出演の感想を尋ねた。篠崎は「終わっちゃうのが凄く寂しいけど、最後にTSSに参加できてよかった」と述べた。三遊亭は「まだ菜穂ちゃんのキャラをつかみきれないところがあったんだ。それが心残りではあるんだよね。でも、今日『目が笑ってない』ていうのがつかみ切れたんで、それを21世紀、新しい番組に引き継いでもらいたい」と述べた。須藤は「わかった」と引き受け、坂本も「チェックしときます」と前向きだ。篠崎は「ヤダヤダヤダ」と抵抗した。ただ、坂本は「でも、笑顔が可愛いから」とフォローも忘れなかった。

 三遊亭は、須藤に篠崎に対する印象を尋ねた。須藤は最初から篠崎が頼れる存在だったことを不思議に思ったという。篠崎は「嘘だよぉ」と照れ笑いだ。逆に「由美ちゃんに頼りっぱなし」という篠崎。三遊亭は「由美ちゃんだって、しっかりしてたもん」と須藤を誉め、「あなたは牧ちゃんと別れてからすごくしっかりしてきました。菜穂ちゃんを引っ張っていく立場になって初めて、牧ちゃんに教わって吸収したことを出せたという感じがします」と評価した。

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以上
記者による次回発行は12月23日(土)分の予定。
【12月23日】レポーター:海苔煎餅
全文敬称略

”オープニング”

 「残すところ、あと2日になりました」という三遊亭五九楽の第一声から、久々のオープニングトークが始まった。

 JG1の中山大障害もあり、朝から客の出足も早い。阪神に目を向けると、G1並みの注目を集めるラジオたんぱ杯3歳ステークス。有馬記念を翌日に控えているが、それはさておきこの日の競馬をじっくり楽しもうと三遊亭は呼びかけた。

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”ラストデー”

 TSSもあと2日。山川牧から「師匠、今日頑張って明日頑張れば、倒れてもいいですからね」と向けられた三遊亭は「8年間頑張ってきたからね...」としみじみ。三遊亭は「今日は、TSS的には山川牧ラストデーということになります。今日は山川牧を中心にお届けします」と告げた。朝の打ち合わせの時から眠かったという山川は「先週のように寝ないように...」と述べ、諸井ルミ子は「今日の目標!」と宣告した。山川が「今日は、頼まれたことは逃げずに頑張ります」と決意すると、三遊亭は「偉い!6年半経ってやっとわかってくれましたか」と喜んだ。

 「6年半、ありがとう!山川牧」と、三遊亭は突然声を張り上げた。山川は「まことも、朝から泣かそうとして...」と三遊亭の意図を見透かし、「泣かないもんね!」と誓った。

 山川はこの日、田中名花子からプレゼントをもらっていた。田中は「うちのウサギの毛で作ったバッグ」だと伝えた。諸井は「(毛を)むしったの?」と仰天。無論、これは田中の冗談だったが、諸井は「名花ちゃんだったらやりかねない」と漏らした。

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”大遅刻”

 1レースのパドック中継後にシカゴの曲がかけられ、途中で天気予報を挟む際、山川は「西島さん、来いひんなぁ」と、なかなか西島大和が登場しないことに対するスタジオの焦りを代弁した。おそらく天気予報の次に西島のコーナーが予定されていたものと思われるが、結局TSSホームページの紹介で時間を繋ぐことになった。しかしこれが終わった時点でもまだ西島は現れなかった。仕方なくリスナー参加コーナーの紹介が始められると、ようやく西島が走って到着。コーナー紹介は途中で打ち切られ、西島のあいさつとなった。

 西島はすっかり走り慣れたのか、息切れもせず涼しい顔で登場。注目ジョッキーのコーナーでは後藤浩輝を推奨した西島だったが、遅刻が響き、全騎乗馬の解説が終わりきらないうちに「先週の重賞リプレイ」の時間が来てしまった。このため、残りはリプレイの後に印だけが紹介されるという始末だった。

 見栄晴の引退により、TSS遅刻王の座は空席となりかけたが、西島がこれをしっかり引き継いだ格好だ。

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”須田ナインティナインかリバウンドか、ちょっと微妙なところ鷹雄、アンド、水上スタディ学の、今日の推奨馬”

 タイトルを聞いた山川は「クリスマスケーキを食べて、また(100キロに)いっちゃうんじゃないですか?」と、”リバウンド優勢”との見方だ。

本年後半、12月17日までの回収率
須田鷹雄  単勝 97.4%  複勝 107.2%
水上学    単勝 84.5%   複勝 76.6%

○この日の推奨馬と成績
須田  大障害   ゴーカイ      →  2着(複勝:110円)
    11R   ミデオンビット   →  8着
    12R   マイネルナトゥール →  1着(単勝:1040円、複勝340円)
水上   6R   カードアンドダイス →  5着
     8R   シャコーグロリア  → 12着
     9R   ゴーステディ    →  5着
    阪9R   スプリングチケット → 13着

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”西島、去る”

 午前中の仕事を終えた西島は、これでTSSの出番を終えることに。西島は番組が終わってしまうことを寂しく思っていることを伝え、「また出る機会があれば出させていただきたい」と述べた。西島はGreen−WAVEにも出演が予定されている。

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”横浜市議会へのメッセージ”

 菊花賞と有馬記念は季節感があって好きだという森下三郎。翌日の有馬記念については、「当たり外れを超越した、心に染みるような競馬ってのを見たいですね」と期待した。三遊亭は「横浜市議会の連中が見て『うわっ、凄いな。競馬っていいもんだな』と思うぐらいの...」と話を振ると、森下は「みんな、窓口に手を突っ込む人は、血の滲むようなお金で勝負してるわけですよ。そこから上前をはねようというのは、納得行かないですね」と述べた。

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”かしましコミュニティ”

 テーマは”21世紀に伝えたい思い出の名勝負”

 このコーナーに、山川は布製の赤い三角帽を、諸井はトナカイのかぶりものを着用して登場。ともに、リスナーからのプレゼント。諸井は「コスプレよ!」とご機嫌。山川は「リスナーの方に愛されてるのかオモチャにされてるのかわかりませんが...」と漏らしたが、彼女らは愛されつつオモチャにもされている、というのが正しい見方だ。

 イソノルーブルのオークス、という意見。桜花賞での落鉄の鬱憤を晴らすような逃げを見せるイソノルーブルに、出遅れながらも冷静な騎乗で追い込んだシスタートウショウ、そしてハンサムな二人のワンツーという、爽やかな印象が残るレースだったという説明。諸井は、この意見にある「ハンサムな二人」という言葉こそが印象に残ると語った。

 その他、この日の意見に取りあげられたレースは、オグリキャップ−イナリワンの毎日王冠、オグリキャップが連闘で挑んだJC、オグリキャップラストランの有馬記念、メジロパーマーの有馬記念、ライスシャワーがメジロマックイーンを敗った天皇賞・春、ウイニングチケットのダービー、トウカイテイオー復活の有馬記念、ナリタブライアン−マヤノトップガンの阪神大賞典、エアグルーヴの天皇賞・秋、エルコンドルパサーが2着となった凱旋門賞、前年の中山大障害であった。

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”どーでっか関西”

 旭堂南太平洋は、有馬記念を翌日に控えた中山について「盛り上がりはいかがですか?」と尋ねた。三遊亭は「盛り上がってまっせ」と返答。「ほんまですか?」と問い直す旭堂に、三遊亭は「嘘だと思うなら見に来て下さい」と応じた。すると旭堂は「明日見に行かせてもらいます」と述べ、中山来場の予定であることを伝えた。三遊亭は「実を言うと、まだそれほど盛り上がってませんけどね」と、前言が出任せの言葉だったことを白状した。

 コーナーの終了時、三遊亭は「そちらに森下さんという女性キャスター、いらっしゃいますよね。うちの近藤君が『合コンはいつだ?』って聞いてましたんで。早く善処するように言って下さい」と要請した。以前、佐藤達夫のセットアップにより保母さんと合コンを行ったことが話題となり、その行方に注目が集まっていたスーパーDだが、合コンの触手を関西にまで伸ばしているところからすると、先の合コンは実を結ばなかったようだ。

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”穴問答”

 11レース前の穴問答を担当した諸井は、パドック解説の佐藤直文に、クリスマスイブの予定を尋ねた。佐藤は「予定はないですよ。これといった...」と答えた。諸井が「おデートとか、しないんですか?」と追及すると、佐藤は「TSSの打ち上げが終わったあとに、隣の彼女でも誘って...どこかへ行こうかな、と」と適当に発言。ここで田中は「あ、私、隣でした」と、自分のことを指していることに気が付いた。諸井は「(佐藤は)名花ちゃんを誘って、何かおいしいものを食べに行くそうです」と勝手な言葉を並べ始めた。田中は「あ、『おいしい物を食べに行く』、そこまで決まりましたか。メモっておきたいと思います」と、調子に乗った。

 無言のまま聞いていた佐藤に、諸井は「大丈夫ですか、佐藤さん。名花ちゃんでいいんですか?他にも女性はいますよ」と、けしかけた。佐藤は対応に困り、「んんっ」と言葉を詰まらせた。からかいすぎて気の毒に思った諸井は、「失礼しました」と、佐藤を解放してやることにした。

 12レース前の穴問答では山川が担当。山川は松田珠実が佐藤を気に入っていることについて触れ、「明日は多分、珠ちゃんから誘ってくると思いますので、心していて下さい」と忠告した。

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”オーラスクイズ”

 久しぶりのオーラスクイズ。問題は山川とスーパーDが、これまでに何度大喧嘩したか、というもの。これは山川が遅刻した回数でもあるという。正解は3回だった。

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”反省クラブ:FOREVER,Maki Yamakawa!”

 この日の反省クラブは、TSS最終登板となる山川へのメッセージ、出演者から山川へ贈る言葉、そして山川のあいさつという構成で行われた。

投稿:長い間、おつかれさま。阪神の帽子をかぶっていく度に顔を覚えてもらい、ありがとう。また他の場所で会えることを楽しみにしている。

 山川は、来年からは競馬場で1レースから楽しみたいと述べた。三遊亭は来年から競馬場に来た際、山川と共にGreen−WAVEの批評をするのだとし、諸井にプレッシャーをかけた。

投稿:土曜の朝、三遊亭、山川、諸井らの顔を見ると、一週間の嫌なことが忘れられるような気がして、毎週のように競馬場に来た。山川は憧れのお姉さん。いつもかっこいいというイメージ。楽しませてくれてありがとう。

 この投稿者(女性)に対し、山川は「いつも笑顔を絶やさないところが好きです」とメッセージを送った。

投稿:TSSにはまったのは、山川の印象的な目。おつかれさま。

 三遊亭は「この目に惹かれる方もたくさんいらっしるでしょうし、この目に脅された方もたくさんいると思います」とコメントした。

投稿:今日は山川のTSS最後の出演ということで、朝から落ち込んでいた。今日か明日、飲みに行かないか?

 この日、および翌日はTSSの打ち上げが予定されていた。このため、山川は1月10日の両国寄席に来れば、三遊亭がご馳走してくれるかもしれないことを伝えた。

投稿:来年から山川がキュー出しのために手を上げる姿が見られなくなり、残念。

 要望に応じるように山川が手を上げると、ここまでかかったチャーリーズエンジェルの曲とは一転し、泣かせるメロディーに切り替わった。泣かずに済まそうと思っている山川は「うわぁ...」と呟いた。

投稿:長い間おつかれさま。山川から裏に呼び出された人の体の具合はどうなのだろうか。

 水上は、山川が諸井や須藤を裏に呼び出すようになって以来、キズテープを家から持参する習慣がついたという。三遊亭はサテライトの裏が血だらけになっていると説明。山川は自分と会うときの水上が、いつも心臓の薬を持っていることを打ち明けた。

 水上は続いて、山川の長所を語り始めた。「なかなか優しいところがあって、私が初めてTSSに来たときに、一番はじめに口を利いてくれたのは山川さんなんですよ。他の人達はこう見えても気むずかしい人が当時多くてね、見栄晴君はもう見てのとおりの仏頂面でしょ。馬券のことばっかり考えてるし。師匠は師匠で、これがまた相手の本性を、こう、じっと客観的に見てるタイプなので、初めの頃なんか、あいさつしかしてくれなかったんだけど。山川さんだけが話しかけてきてくれた」。三遊亭は、山川が独りでポツンとしている人を黙ってみていることができないのだと説明。しかし水上は「あとからわかったのは、牧ちゃんも孤立してて、自分の味方を増やしたかっただけで...」と実態を明らかにした。

投稿:山川の放送を楽しみに競馬場に来ていたので、とても残念。新番組になっても、たまには遊び来て欲しい。

 山川は競馬場へ遊びに来ることを約束した。

 投稿を読んだ須田を見て、三遊亭は「須田さん、ほら、目をあわせないでしょ。牧ちゃんと」と、須田が山川に対して怯えていることを指摘。須田は「合わせまくってるじゃないですか」と反論したが、三遊亭は「いや、合わせてない。絶対合わせてない」と譲らなかった。そこで山川は「鷹雄ちゃんの、私に対する思いを語って」と要望した。須田は「自分の書いた原稿の字面以上のものを込めて(読んで)くれると、書いてる人間として本当に嬉しかったです。あと、僕はたんぱをやってるんで、後進(須藤由美子)を育てたという意味でも、牧さんの偉業というか...」と語った。三遊亭はここまで説明を聞いた上で「俺を見ないで、牧ちゃんを見て言ってくれよ」と注文した。

投稿:セクシーな声と可愛らしい笑顔が素敵だった。

 三遊亭は山川の目とセクシーな声に惹かれて人が多いことだろうと述べた。山川が「まことは?」と、三遊亭の感じ方を尋ねたところ、三遊亭は「俺は全然惹かれなかったねぇ。悪いけど、そばにいても何にも感じなかったもんねぇ」と答えた。山川が「違った意味でゾクゾクしたでしょ」と問いかけると、三遊亭は「ちょっと恐怖心がな。寒気、悪寒の類だな。震えとかな」と正直に答えた。山川は「五九ちゃん、あとで裏...」と三遊亭を睨み付けた。

投稿:3択やかしましで何度か名前を呼ばれたが「裏おいで」はなかった。天下無双のカミ技は誰に伝授するのか。

 山川は諸井に伝授させようと考えたが、諸井は「私、優しいからできない」と断った。そこで田中に差し向けると、田中は「じゃあ、あとで伝授を裏で、教えて下さい」と前向きに応じた。かくして跡目相続は混乱もなくケリがついた。

投稿:見栄晴との熱愛報道で世間を驚かせないように。

 水上は、見栄晴が密室に山川と二人で閉じこめられても何もしない自信があると語ったことを伝えた。

投稿:いつも楽しいおしゃべりを聞いていて、ホッとすることが多かった。リスナーの顔を覚えることが本当に上手。何気ないことだが、リスナーとして顔を覚えてもらうことは嬉しい。今後も頑張って。

 山川は「顔を覚えてもらうことが嬉しいと書いて下さいますけども、私たちは来てくれることが凄く嬉しかった」と語った。三遊亭は「そこにリスナーの知った顔があるというだけで安心して放送できた。それが心強い味方になって、元気よく放送できた部分があった」と述べた。

投稿:山川がこの日で最後というのが淋しくて。色んなことを思い出している。一緒に写真を撮ってもらったこと、ダービーでのチャイナ服姿、G1レース前の予想実況など、6年半、本当におつかれさま。楽しい放送をありがとう。いつまでも大好き。

 投稿した女性は、いつも山川と楽しく談笑する仲良しだっただけに、淋しい思いは頂点に達し、この時は泣かずにはいられなかった模様。山川も泣くのをこらえきれなかった。投稿を読んだ諸井も、二人の仲の良さを知っているだけに、最後は声が震えてしまっていた。山川は投稿者に対して「私も大好きです」と語りかけ、泣いている投稿者を見て「泣かないのっ!めっ!」と優しく叱った。

投稿:bayFMのラストデーのように、涙を見せないで。

 三遊亭がbayFMの時に泣いたのかと尋ねると、山川はその際には「イエーイ!」という感じだったと返答。

投稿:本気でTSSにハマったのは、THPに出たときに隣の席に美人だけど怖いお姉さんがいて、いじめられる快感を覚えてしまったからだと記憶している。あのいい噛み具合の美声が来年から聞けなくなるのは残念。今度は競馬ファンとして競馬場に遊びに来て。

 山川はTSSサポーターの発起人である投稿者に対し「サポーターチームに違った形で加えていただければ嬉しいかな」と述べる一方、「よくこんなこと書いてきたな!」と睨みを利かせることも忘れなかった。

投稿:THPに出演したときは、うまく話しやすいように場を作ってもらったおかげで、楽しく参加させてもらったのがいい思い出。さらなる活躍を願って応援している。

 山川は、自分たちでさえ放送では緊張するのに、一般の人間に5秒という短時間で問題に答えさせるTHPを、すごくイヤなコーナーだと感じていたことを伝えた。

投稿:まさかこんな日が来るとは思わなかった。またTSSのような形で会えるといいね。

 山川は「私たちも強く願ってます。すごく願ってます。この番組、大好きですから」と語った。

投稿:自分の競馬人生の大部分を占めていたTSSとサヨナラするのは辛い。この番組を通じて色んな人と知り合うことができた。

 この投稿者と一度電車の中で一緒になったという山川は、投稿者がよく牧場に通うことについて触れた。三遊亭は投稿者がサクラエイコウオーのファンであり、自分と共通することに言及。その上で、「サクラエイコウオーを好きな人に、悪い人はいないっていうからね」と、独りよがりの定説を作り上げた。

投稿:レースの合間に聞こえた京都弁が傷ついた心を癒してくれた。各方面での活躍を期待している。

 三遊亭は「多分、牧ちゃん、色んな方面で活躍していくと思いますから、これで見納めということではありませんから」と語った。

投稿:競馬場に来たときは存在すら知らなかったが、いつの日かTSSも楽しみの一つとして競馬場に足を運ぶようになった。今年一杯でなくなるのは残念だが、ゼロからここまでファンに支持されるほどになったのも、スタッフ達の努力の結晶といえるだろう。

 三遊亭は番組を支えるスタッフの労苦説明し、ねぎらった。山川はディレクターの永尾も場内FMを去ることを紹介した。

投稿:TSSは山川にとって、ラジオの放送の基礎となっているのではないだろうか。競馬場以外でも活躍している山川にとって、TSS、Green−WAVEから距離を置くことは淋しいことだろうが、TSSで学んだこと、作ったネットワーク、リスナーを大事にするという信頼を大切に。今後の活躍、強く応援している。いつでもリスナー席に遊びに、飲みに、食べに来て。

 深い愛情のこもった投稿に、山川は心から「ありがとうございます」と答えた。三遊亭は「本当に行くよ、この人は。凄いよ。食うよ。気持ち悪くなるぐらい、食べんだからね。気持ち悪くなるからなぁ」とコメントした。

投稿:ミュージックナビゲーター時代の山川はまだ京都弁が出てくることもなく、ミスティックな人格を保っていたのに、いつの間にか姉御肌のキャラになっていた。その方が素の山川に近いようなので、またよし。風邪を引いてTSSを早退した翌週、喉に注射を打って仕事に挑んでいたプロ根性や、ライスシャワーの事故で止まらなくなった涙、ダービーのチャイナドレスなど、色々な意味で楽しませてもらった。淋しいが、新しい仕事、出会いに向けて、別の場所でも山川パワーを炸裂させてほしい。じゃあね。

 山川は「じゃあねー」と言いつつ、「そんなすぐバイバイさせへんで」と楽しそうにコメントした。

投稿:美形武闘派のDJとして今後も頑張って。応援してるよ。

 サポーターズの中で、いつも赤い顔をして酔っ払っている投稿者に、山川は「あなたの飲み過ぎが心配」と語った。三遊亭も「大体、飲み過ぎなんだよな、連中」と、その集団の飲みっぷりには呆れ加減だ。
    
 時間の都合により、以上で投稿の紹介は終わり、次に全ての投稿者の名前が読み上げられた。

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”出演者からの言葉”

 反省クラブに続き、諸井による山川にへの花束贈呈。山川は花に手が触れたと同時に、諸井を抱きしめた。

 オーラスクイズの正解発表を経て、出演者から、はなむけの言葉が山川に贈られた。

○田中名花子
 「牧さん、本当に、入ってすぐの時に、水上さんも言ってたんですけども、一番最初に声かけてくれて、『なんかわからないことあったら』って言って、電話番号まで渡してくれたんですよ。本当に、すごい嬉しくって、それでなんか、『姉御について行ったらやっていけるぞ』みたいな自信がね、初っぱなから湧いてきまして。もう本当に残念なんですけど、今後も遊んで下さい。これをきっかけに」。

 山川は「今度、私の車でドライブを」と誘った。三遊亭は「ドライブ、気を付けろよ。海に行くと沈められるからな。今まで何人東京湾に沈められてきたか」とコメント。山川は感情を逆撫でする三遊亭に、「まこと!」と警告を与えた。

○諸井ルミ子
 「TSSの中では色々教えてもらったりして、優しく指導してもらいました。みんなが色んなことを言ってるけども、それは全然オモテの牧ちゃんのキャラクターであって、実際、本当にすごい親切で、人のことをわかって、考えてくれる人なので、このまま牧ちゃんのいいところをずっと持続させて、そのあと、TSSが終わっても、私とずっと仲良くして下さい。どうもありがとうございました」。

 諸井は、なんとか泣かずに踏ん張った。山川は「私のことを支えてくれた一人でもあるので。土壇場に強いんです。ルミちゃんは。だから私がワナワナしていると、『これは牧ちゃん、こうするのよ』とか教えてくれたりとかして、すごく助かりました。ありがとう」と感謝の気持ちを伝えた。

○水上学
 「僕はさっき言っちゃったんで、それが一番の思い出なんですけども、さっき須田さんも言ってましたけど、TSSにおける私の仕事は原稿を書くことなんで、牧ちゃんがねぇ、それを感情を込めて、自分の物にしてね、やるっていうのを、一番最初にやってくれたような気がするんですよ。こっちもそれを意識して、ショートストーリーなんか、わざと泣かせるようなものを選んで書いてね、本番中にわざと涙ぐませてみたりとか、そういうことをしたのも、ちょっといい思い出ですけども。とりあえず、TSSでのつながりはこれで最後になっちゃいますけども、まあ、どうせね、この先ちょこちょこ呼び出されるでしょうから。みんなまだTSSで裏に呼び出されるからいいですけど、僕なんかもっと凄い所に呼び出されますから。命の危険を感じるような所に呼び出されますから。また、色んなことしましょう」。

○須田鷹雄
 「一応、再度、苦手じゃないってことを強調しておきたいっていうのと、僕は土曜日、作家としても今日、僕自身がTSS、最後になりますんで、みなさん本当に、これまでありがとうございました。あと、牧さんも、明日終わってしまえば師匠も、来年以降また来て下さったときに、残った人間がどういう放送をやっているか、安心してもらえる放送を、一日も早く作り上げたいと...」。

 三遊亭は「頼むぜ」と激励し、「俺達がやってきたことが無くなっちゃうのって、本当に辛いから。名前は変わっちゃってもさ、TSSのメンバーが残っていくわけだから、その遺志を引き継いで、『裏おいで』をちゃんと二代目が引き継いで、残していってね」と要請した。

 次に三遊亭がコメントを求めたのは、スーパーDこと近藤潤。

○近藤潤
 「まいっちゃったな...僕はこれで大喧嘩もできないとなると...淋しいね...淋しいです。もうちょっと喧嘩すればよかったかなぁ、なんて思ってるんですけど。みなさん本当にわからないと思うんですけど、『もう契約しません』って言ってですね、ハンコをついてない契約書を突き返されそうになったこともありまして。僕はこのまま、当時鈴木プロデューサーだったんですけども、俺も山川と一緒にPRセンターを辞めなきゃいけないかもしれないな、と責任問題にまで発展するような事件もありまして...はぁ、なんか無事こうして...最後まで番組をやってもらえて幸せです。ありがとうございました」。

 近藤は照れくさいのか、感極まっているのか、言葉が途切れがちであった。

○三遊亭五九楽
 「山川さんにはね、色々と俺、多分、番組をやっていく上で、キャラクター付けをする意味で、本当に牧ちゃんには失礼なことを言ったと思う。で、かなり傷つけたと思うんです。でも、山川さんはそれを番組としては受け取ってくれて、ここまでやってきてくれたんで、僕としては本当に感謝してます。そして、色々とね、余計なこと言ってたもんねぇ。辛かったと思うんだよね。芸人のツッコミって、キツイからね。それを本当に、番組上、怒んないで、笑顔で応対してくれたとこにね、俺はこの山川牧さんに『ただの喋り手じゃないな。芸人の素養が多少あるな』というね。だから、DJや、その色んな番組が無くなっても、地方をどさ回りしたって、これは食っていけるんじゃないか、ぐらいのね、それぐらいのたくましさは感じましたよ。だから本当に色々と、ゴメンね。

 それから山川さんのいいところは、近ちゃんとさっき喧嘩したと言ってたけどね、やっぱりこの中では男性陣と女性陣という区分けもあるし、それから色んなところで歪みっていうのは、仲がいいっつったって、出て来るんだよね。男性陣はすぐにボーンと言えちゃうけど、女性陣って言えない部分があるんだよ。それを全部山川さんがまとめてね、みんなに言ってくれたっていう...だから女性陣を本当に引っ張ってってくれたと。自分が悪者になるかもしれないのに、それを引っ張ってってくれた、その山川さんの男気というのかな、そういうところに俺は本当に感心したし。あのチャイナドレスの色っぽさというのは、俺は本当に山川さんと付き合って、あそこだけだったな。ドキッとしたのはな。色んな思い出があるから。山川さんにはね。本当にありがとう」。

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”山川牧のあいさつ”

 (言葉に詰まって)ゴメンね。TSSをやらせてもらって6年半。始まりの頃の放送を知ってらっしゃる方は、本当にお聞き苦しい放送だったと思います。今でもそうだったかもしれないけど。そういう意味ではPRセンターの人に感謝しています。鈴木さんと近藤さん。全然喋れなくて、ただモデルだというだけで、喋りの仕事がしたいということで来て、競馬のことがわからない、原稿も読めない状態から一生懸命育ててくれた近藤さんと鈴木さんでしたけども。

 気付けば、リスナーの方に育てていただきました。TSSにとどまらずと言えば変ですけども、喋りの仕事で自分が食べていけるとは思ってなかった。それも、お手紙とかだけでなく、生で会って、生で声をかけて下さったから、頑張って来れました。競馬を好きになったのもみなさんのおかげだし、喋りの仕事を好きになったのもみなさんのおかげだし。本当にこういう日が来なければいいとずっと思ってたんですけど、6年半もやれば、私も疲れました。あはっ。

 今度はみなさんと一緒に放送を聴きながら楽しむ立場になっていきたいと思います。本当にひとりひとりに感謝の気持ちを直接、お伝えしたいんですけど、うまく言えない...ですね。本当にみなさんのことは、大好き!

 あの、違った形で喋りの仕事をしていくと思いますけど、リスナーの方と仲良くする、このTSSのことが基盤になって、放送してるんだなっと思って、他の仕事を聞いて下さい、見て下さい。

 私は...TSSが大好きだし、みんなのこともすっごく大好きだし。こんなに最後まで残っていただけるとは思っていませんでした。本当に私の拙い、喋りに付き合って下さいまして、本当にありがとうございました...。あんまり泣いたりとかするのイヤなんで、もう、これでおしまい! 本当にどうもありがとうでした。

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”エンディング”

 番組ラストの出演者紹介が終わると、三遊亭は「山川牧って...凄いな。もう『山川牧でした』っていう声、聞けなくなっちゃうもんな」と呟いた。山川は「他で聴いてね」と、コメント。三遊亭は「ここで聴きたいな」と語った。

 三遊亭は「明日は有馬記念だから。有馬記念を一緒に楽しんで、そしてTSSとお別れして下さい」と述べ、番組を終了させた。放送終了後、山川は客席へ回り、記念撮影やサインの希望に応じた。

 TSSの放送は、残すところ1回のみとなった。

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以上
【12月24日】レポーター:海苔煎餅
全文敬称略

”朝のパドック風景”

 1レースパドック中継直前、三遊亭五九楽は松田珠実を呼び出した。松田の第一声は「もうね、凄いよ」。松田が「凄い」と言ったのは、横断幕が隙間無く張られていたこと。三遊亭に、どの馬の横断幕が多いかを尋ねられた松田は、視野に入る横断幕を見渡し、「アドマイヤ」が多いことを伝えるとともに、「オペラオーが案外無いぞ」と付け加えた。三遊亭は「テイエムオペラオーのファンの方って、あんまり積極的じゃないのかもしれませんね。柱の陰から応援してるのかもしれないね」とコメントした。

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”最後に初対面”

 午前の競馬キャスターは東信二。ローテーションの関係上、奇しくも最終回に初めて、三遊亭とコンビを組むことととなった。

 東は現役時代、有馬記念でサクラスターオーの残念な事故を経験しているが、一方アンバーシャダイで勝利もあげている。ところが東にとってアンバーシャダイでの勝利はあまりいい思い出ではないという。そのレースには同厩舎のホウヨウボーイが出走しており、逆親子丼になってしまったからだと東は述べた。

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”オークススクエアはどこだ?”

 この日のピンクのエントリーカードには、スタジオの位置を示す地図が書かれているが、この日の地図は誤って東京競馬場のものになっていた。2レースのパドック中継後、そのお詫びと訂正がなされた。なお、前日のエントリーカードも東京競馬場の地図になっていたようだ。

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”須田100%オーバー鷹雄さまと水上スタディ・マナピーの今日の推奨馬”

本年後半、12月23日までの回収率
須田鷹雄  単勝 104.9%  複勝 108.5%
水上学    単勝 81.9%   複勝 74.2%

 須田からコメントが。「永らくお付き合いいただいたこのコーナーも、今回が最後となります。おかげさまで、昨日の最終レース、マイネルナトゥール号の優勝により、今期のプラス決算が単勝複勝ともに確定いたしました。おわかりかと思いますが、自慢です。そこで最終回は”須田100%オーバー鷹雄”と名乗らせていただきます。100キロオーバーと間違えないよう、気を付けて下さい」。坂本理恵が「100キロオーバーかと思っちゃいましたね、最初ね」と述べると、須藤は「絶対、体重も超えてると思う」とコメントした。

 続いて、坂本が水上のコメントを発表。ただし本来は水上の推奨馬紹介の前に読むはずだったが、坂本が段取りを間違えて須田の推奨馬紹介の前に読んでしまった。「上半期は単勝回収率が97%でしたが、今回は昨日までふるわずに、すいませんでした。今日は少しでも100%に近づけるために、あえて穴目を狙っていることをお断りしておきます」。

○この日の推奨馬と成績
須田   7R   スイートゥンビター →  1着(単勝:290円、複勝:160円)
   有馬記念   ツルマルツヨシ   →  中止
   阪12R   サイキョウサンデー →  5着
水上   4R   ヴォツェック    →  7着
     8R   クロッサンドラ   →  3着(複勝:180円)
   有馬記念   テイエムオペラオー →  1着(単勝:170円、複勝:120円)
    10R   ダズル       → 11着

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”グラスワンダー引退式”

 メディアホールではオーケストラの演奏が行われたために、ラジオのみでグラスワンダー引退式の模様が中継された。コメンテーターは東と水上メモリー学。水上はグラスワンダーがパドックを周回する模様を画面で見た際、まだグラスワンダーの登場だとは思わずに、普通のレースのパドックだと思ったという。「うわぁ、凄い馬が出てる。これから買わなきゃいけなかった。失敗したなぁ。と思ったら、『グラスワンダー』って書いてあった」と発言する水上に、三遊亭は「ホントかよー、先生。気付くだろう、一頭しかいないんだから」と、白々しいといわんばかりだ。しかし水上の口調はまじめであり、本気でこのように思っていたようだ。

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”ヤジった相手と同席”

 午前中の競馬キャスターの役目を終え、三遊亭からTSSに出演した感想を聞かれた東は、「みなさんの顔を見ながら直接、こうやってるのが楽しくもありますし、恥ずかしい部分もありますね」と述べた。

 現役時代の東に向かって「東、何やってんだ!」などとヤジを飛ばしたことを水上が白状した。三遊亭は「覚えていますか?あいつですよ」と、東に水上に対する敵意を抱かせようとした。

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”ターフ3択クエスチョン”

 問題は”有馬記念で単勝配当がナリタブライアンと同じ120円だったのはどの馬か”というもの。正解はシンボリルドルフ。昼の出題後、坂本はヒントとして「早口言葉言うと、難しそうですね」とコメント。須藤は「そうなんだよねー」と実感のこもった反応。「レロレロってなっちゃいそう」と坂本が述べると、須藤は「いつも意識して読むの」と内情を示した。

 須藤は公開抽選会で正解を発表した際、「シンボリドゥルルフ(このように聞こえた)」と噛んでしまい、坂本から「もう1回言ってみて」と注文が付けられた。意識した甲斐はなかった。

 なお須藤は、抽選会のコーナータイトルと同時に会場からの盛大な拍手を受けて感無量、早くも泣きが入っていた。

 3択の賞品は有馬記念馬番Tシャツ、優駿、マウスパッド、テレカ、赤ペン、ドリームホーセズ200のポスター、と盛りだくさんであり、10名の当選者にプレゼントされた。この日はもう一つ、特別な賞品が1名分用意されていた。声優の仕事を始めた須藤は、自分が主題歌とヒロイン役を担当するCDドラマの発売を発表した。客席からは祝福の拍手が送られた。プレゼントは、そのCDの引換券だった。予定では、そのさわりだけでも披露されるはずだったが、時間が押していたため、ここではやむなく断念となった。

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”THE血統”

 テイエムオペラオーの年内最終戦を迎え、坂本は「昨日、夜、眠れた?マナミー」と水上に尋ねた。水上は「昨日はバタバタ忙しかったんで、意外とすんなり寝ちゃったんですけどね、朝がね、目覚まし時計より先に目が覚めましたね」と答えた。坂本も「私も今日、朝、目覚まし時計より先に起きました。何でなんだろう?」とコメント。須藤の場合は「今日、寝てないよ。他の仕事が押してて。でも、有馬のために昨日の昼、寝ていた」とのことだ。

 本題に入り、坂本がテイエムオペラオーについて「今日ももちろん、本命ですか?」と差し向けると、水上は「今までは絶対、何があっても大丈夫だって言ってきたんですけど、自信は今まで9割9分9厘だったんですが、今日は6割6分6厘ぐらい」とトーンダウン。「生き物ですから、疲れは歴然と出てますし。調教の動きは精彩がないと、僕も思います」ということだ。

 あとは精神力の問題と見る水上は「凄く頭のいい馬で、調教で鞍上が止めようと思ったら自分でスピードを落とすし、自分が苦しければ、ジャパンカップの3コーナーもそうだったんですけど、和田がいくら手を動かしても行かないでじっとしているし、自分が行く気になったら行くという。ジャパンカップで和田が手を動かしたときに行ったら、多分、ファンタスティックライトに差されたと思うんですよ」と説明した上で、「和田竜二よりテイエムオペラオーの方が頭がいいんで...」と自説を展開した。

 同馬の血統面については、重厚さと軽さのバランスが取れていること、雑草的な血を入れて丈夫さを出していることなど、他馬より2枚上だと説明。

 相手はトーホウシデン。ナスルーラのインクロスによりスピードが持続。ダービーや菊花賞ではこの馬が一番キツイ競馬をしている。アグネスフライトやエアシャカールよりは強い。

 以下、買いたい馬はナリタトップロード、ホットシークレット。今回、”消せる馬”はいないが、”買わない馬”はメイショウドトウ、マチカネキンノホシ、ツルマルツヨシ。

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”電飾女房”

 7レース直前の時間つなぎ。坂本は須藤に「今日はクリスマスイブだね。今日の予定は?」と尋ねた。須藤は「はぁー」とため息をついた。三遊亭は「君ら、予定はないんかい。天下のクリスマスイブだぞ」と嘆いた。須藤は「だって、明日、親知らずだもん」とふてくされた。翌日、親知らずを抜くことになっていたのだ。「デートをする相手はいないのか?」と三遊亭が問うと、須藤は「いないよぉ」といじけた。

 三遊亭は次に坂本へ「理恵ちゃん、(相手は)いないの?全然?」と尋ねた。坂本は「いやぁ、ツリー、綺麗ですね、師匠」と話をそらした。須藤は「そのはぐらかし方は、どっち?」と追及した。しかし坂本は「本当に綺麗ですもんね、ツリーは」の一点張りだ。三遊亭が「デートする人、いないの?いないの?」と執拗に迫ると、須藤が坂本の肩を持ち、「師匠、そんなにツッコミすると、ツッコミ返しするよ!」と反撃の構えを見せた。

 坂本が「師匠の家のクリスマスツリーは凄いですよ。茗荷谷の」と述べると、三遊亭は「茗荷谷って言うな!」と、住所を明かされたことにうろたえた。坂本は「ゴメン。ばらした」と軽く謝罪。須藤は「師匠のストーカーも大喜びだよ、きっと」とコメントした。

 ここで水上が、三遊亭には人の体に飾り付けをする習性があるのだと耳打ちした模様。須藤は「そういう趣味なのかぁ...」と、三遊亭の新たな一面に驚きを隠さなかった。三遊亭はやむなく「クリスマスツリーだけじゃなくて、かみさんの体にもイルミネーションを着けるんだよ」と述べ、アブノーマルな遊びに興じる家庭の内幕をさらけ出した。

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”森下の要望は無視”

 8レースのパドック中継が終わり、山下達郎の「クリスマス・イブ」がかけられた。前の週の土曜日、森下三郎は、「君の馬は来なーいー」と聞こえてしまうこの曲を流さないでほしいと要望していた。

 特別レース展望において森下が発表した有馬記念の本命はテイエムオペラオー、対抗はメイショウドトウであった。結果的に、選曲の影響はなかった。

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”かしましコミュニティ”

 冒頭、坂本は「嬉しいですね。このコーナーになると、なんかホッとする」とコメント。須藤を「何となく私たちも楽しんでる」と続けた。

 テーマは”20世紀のMVP”

 有馬記念(の前身である中山グランプリ)を創設した有馬・元理事長(故人)がMVP、との意見。須藤は「最近知った。有馬さん」とコメント。別の番組にて明らかになったことだが、須藤は”有馬記念”を”馬が有ることを記念するレース”だと思っていた。

 原良馬がMVPだとの意見。坂本は「みんなの心の中に、原さんて残るんですね」とコメント。須藤は坂本の言い方に「なんか、亡くなった方みたいな...」と漏らした。

 TSSがMVP、との意見も。TSSの親しみ度は、リスナーの数と横断幕が物語っているとの内容に、坂本は「今日、(横断幕を)初めて見たんですよ。朝から感動して、ちょっとウルウルしちゃいました」と語った。

 その他、MVPに挙げられたのは、武豊、イチロー、長島茂雄、携帯電話、ビートルズ、オグリキャップ、ハイセイコー、ナリタブライアン、チーム二ノ宮、マークカード、全G1ライブ観戦を陰で支えた寝袋、そして三遊亭であった。

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”この期に及び、ダイタクヘリオス”

 有馬記念の、まさに直前。場内モニーターには過去の有馬記念を振り返る映像が届けられていた。これを見ながら三遊亭は、「ナリタブライアン、すっげー強かった」などと語っていた。しかし有馬記念は強い馬が勝つだけでなく、波乱の歴史も、という話へ。ダイユウサクの年、「あれはツインターボとプレクラスニーとダイタクヘリオスが...(レースを引っ張った)」と述べ、翌、メジロパーマーの年も「あの時もダイタクヘリオス、絡んでましたね。してみると、ダイタクヘリオスってのは、有馬記念のドラマを、有意義に作り上げてきたんだなぁ。偉いなぁ、ダイタクヘリオス...」と、独りの世界に奥深く入ってしまった。坂本は「また始まった。師匠、戻ってきて、こっちに...」と、三遊亭を現実の世界に呼び戻すのに必死だった。

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”勝利騎手インタビュー”

 和田のインタビュー。締めくくりは「みなさん、21世紀に向かってご唱和をお願いします。行くゾーッ!1・2・3・ダァーッ!」。メディアホールにも笑いの渦が。三遊亭は「騎乗技術は上がってますが、性格は全然変わってませんね」と笑いながら呆れた。坂本は「涙出ました」。森下は「いいキャラですね」との感想。三遊亭は「本当は三本、締めてもらいたかった」と述べた。

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”森下、別れの言葉”

 森下は次のあいさつを残してTSSの出演を終えた。

 「はみ出し者みたいな解説だったかもしれませんけど、痛みを和らげるおしゃべりを心掛けてきたつもりです。長い間お付き合いいただきまして、ありがとうございました」。

 森下も引き続きGreen−WAVEに登場の予定。

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”鬼の目にも涙”

 カウントダウンステークスの直前に、グランドフィナーレの告知。様々な思いを投稿するように呼びかけられた。

 三遊亭はTSSに出演した8年を振り返り、「ここへ来て、メンバーと一緒にいる方が、家にいることよりも長い。俺、ほとんど家にいないから」と語った。須藤は「ははは。(外で)遊んでるし」とからかった。三遊亭は「いいじゃねぇか、芸人なんだから」と、職業上の特権を強調した。

 須藤は、グランドフィナーレに山川牧が登場することを紹介。三遊亭は「昨日、お別れしたんですけど、泣いちゃって。今、いないから言いますけど。鬼の目にも涙...」と発言。実はこの時、メディアホールの一角で、鬼の目が光っていた。

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”TSSグランドフィナーレ”

 いよいよTSS最後のコーナー。山川は怒り顔で登場。「何が『鬼の目にも涙』ですか!」と噛みついた。

 三遊亭が「疲れる電話がかかってきた」とアナウンス。電話の主は見栄晴だった。「かかってきたけど、繋ぐのよしましょうか?」と三遊亭が提案すると、水上が「切りましょうか?」と呼応した。見栄晴の「もしもーし」という声が入ると、三遊亭は「会いたかったよ!」と手のひらを返した。TSSを辞めて以来、競馬の調子がいいという見栄晴は、この日は家でレースを見ていた。Green−WAVEにゲストで出演したい意向を見栄晴が伝えると、スタッフは首を縦に振ったようだ。

 見栄晴はリスナーに対し、お礼の言葉を次のとおり述べた。「21世紀も競馬は続くしね。また競馬場でお会いしたら声をかけて下さい。ありがとうございました」。客席からは拍手が起こったが、見栄晴の耳には届かない。そこで三遊亭はリスナーが拍手していることを伝えたが、見栄晴は信用しなかった。三遊亭は「いや、本当だってば。なぁ」と、女性陣に視線を送った。松田らは「本当だよぉ」と、見栄晴に伝えた。見栄晴は納得し、「ありがとうございます」と感謝の気持ちを表した。すると三遊亭は「なあ。みんな口を揃えて嘘つくだろ?」と落とした。見栄晴は「5日から金杯が始まるからね。今年は忘れて、21世紀に向けて...」との言葉を残し、電話口から消えた。

投稿:競馬の楽しさを伝えてくれて感謝。凄く残念。Green−WAVEに期待する。

投稿:競馬場に通い始めたと同時にTSSが始まり、はや10年。山川も言っていたが、形ある物はいつか消えて無くなる。淋しい。Green−WAVEを楽しみにしている。

投稿:楽しく、ためになる放送をありがとう。勇退されるみなさん、おつかれさま。Green−WAVE、もちろん聴く。TSSの楽しい雰囲気、続けてほしい。

 ここでもう一人、電話をかけてきた者がいた。鶴田真理子だ。待ちこがれたリスナー達は、嬉しくて電話の声に耳を傾けた。すると何の予告もなく、「♪ジングルベール、ジングルベール、ジングルオールザウェーイ!」という歌声が、聴く者全ての耳を痛撃した。鶴田は歌をやめ、「そろそろねぇ、私の歌が聞きたい頃かなぁ、と思って電話してみました」と述べた。今や人の親となった鶴田だが、自分の歌が他人に及ぼす影響については無自覚のままだった。

 「子供は自分で取り出した」という鶴田。子供が産道から出てくると、自分の手で取り出したとのこと。子供の名前は野有(のあ)。三遊亭が子供について「元気ですか?」と尋ねると、鶴田は「いっぱい飲んでねぇ。私のおっぱいを。子守唄を歌ってるんで、よく寝ますよ」と答えた。三遊亭が「それ、気絶してんじゃないの?」と指摘すると、「あー、たまに息してないもんね」と、徐々に事の重大さに気付き始めた。

 出産後の鶴田はスリムになったという。今は中京競馬場に近い実家で暮らしている。競馬の調子も良いようだ。リスナーに対し、「娘が生まれたんで、私、オークスの日に再デビューする予定ですので、競馬場には。だからその時に会えるみなさんにはお会いしましょう。TSSではお世話になりました」とのメッセージを残した鶴田だった。

投稿:聴いて1年半。終わるのは淋しい。出会いは別れの始まり。長い間おつかれさま。笑点で三遊亭の落語を見てみたい。山川のテレビ・ラジオでの活躍を期待している。

 山川は自分が出演している他の番組で、TSSリスナーが投稿などで貢献していることを伝え、感謝した。

投稿:いつまでも続くと思っていたTSSと今日でお別れとは、信じたくない。競馬の良さを教えてくれたのはTSS。本当に大好きな番組だった。スタッフのみなさん、ありがとう。心から感謝している。次の番組も期待している。心の中にTSSがあるから次も応援している。

 山川は「みなさんね、『ありがとうございます』というメッセージを書いてきて下さってるんですけど、『ありがとう』と言いたいのは私たちなんです」と語った。

投稿:楽しい週末をありがとう。キャスター、スタッフのみなさん、おつかれさま。思い出の多いTSSが無くなるのは残念。Green−WAVEを楽しみにしている。楽しい番組にしてほしい。

 山川は須藤に、Green−WAVEに持っていこうとする、TSSのいい部分とは何か、と尋ねた。須藤は「まず、リスナーを大切にすることでしょ?それから、嘘を言わない。馬名、間違えない。噛まない。以上かな?」と返答。水上は「全部あんた(山川)の悪いとこやん」と口を挟んだ。

投稿:競馬を始めて10年。文句なしに今年が一番楽しかった。この年になってこんなに楽しめるものがあるなんて、自分でも意外。それだけ放送が楽しくて仕方がなかった。”TSS”という文字は自分の人生の中でも消えることのない三文字。目をつぶれば、ジングルとともにあの文字が思い浮かべられること、それがTSSへの恩返しだと思っている。

 山川は、この投稿者がジングルのダビングを求めそうだと予測した上で、これには応じる気のないことを示した。

投稿:番組が盛り上がっている中で終わるのは残念だが、このタイミングで終われるからこそ、盛大に終わることができるのだろう。ありがとう。

投稿:この6年にわたり、様々な音楽、物語、情報を提供してくれてありがとう。20世紀でTSSが終わるのは残念だが、出演者のみなさんは仕事に遊びに頑張って。Green−WAVEにも期待。須藤の美声を聴かせて。

 話題の、須藤の声優としての作品が間に合った。カセットテープが準備される間、投稿が読み続けられた。

投稿:今までありがとう。みなさん、おつかれさま。毎週競馬場に来ると、TSSの楽しい放送を聴いて、気持ちよく帰ることができた。オークススクエアで、集団の呑み場に来てくれてありがとう。いい思い出になった。

 三遊亭は「ごちそうさまでした」と礼を述べて起きて、「まあ、ぬるくなったワインをいただいて」と、嫌味を付け加えた。

 須藤のテープの準備が整った。須藤が「1月末、発売予定の『学園奇譚』」と合図すると、「♪コイン一つ握りしめ〜、誓った〜my dream〜...」と、聞いたことのない歌声が流れた。驚き、感心が交錯する中、声優須藤のキメ台詞が。「ねえ、晴明(せいめい)君、キスしようよ!!」。”素晴らしい”という感動と、”TSSキャスターマイルドライト須藤”とのギャップの大きさによる照れ笑いとが複雑に織り交ざり、客席から拍手が湧いた。三遊亭は「何を言ってやんだよぉー!聴いたか?おい!聴いたか?聴いたか?」と囃し立てた。

 投稿の紹介は終わり、全投稿者の名前が読み上げられた。

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”出演者あいさつ”

○須田鷹雄
 「僕は2年半ですか、やらせていただきました。本当に喋り手さんには我々の力が及ばなかったというか、申し訳ないと思ってますし、応援して下さったファンの方に対しても非常に申し訳ないというか、色々悔いの残る思いで一杯です。僕が、本業が文章を書く方ですけど、大体、デビューから今日までというのも順調にだけ来たわけではないですし、途中で色々悔しい思いとか、迷った時期もありましたけども、こういう淋しい機会を迎えたときに、腐ってもしょうがないんで、自分たちがどんどん力を着けて、面白くなれば、後でどんなにでも、道は開けてくるものだと思います。この借りはGreen−WAVEで返すというとでやっていきたいと思います。今後とも応援して下さい。とりあえずTSS、今までどうもありがとうございました」。

○水上学
 「よくこういうとき、常套句的に言うのは、『またお会いできることを』とかって言うんですけども、そう言ってお会いできた試しというのは、みなさんのこれまでの人生の中で1回もないと思いますんで。このメンバーでやるのは、これで二度とない、ということを改めて思っていただくとですね、余計、その分、思い出に残していただけるんじゃないかと思うんですよ。そしたら、とにかくこれで最後ですんで。このメンバーでこうやって揃って、一つの建物の中で喋るということは二度とない、ということを僕は最後にちょっと言いたい。で、みんな揃ってる画をどうか焼き付けていってほしい、というふうに思います」。

○須藤由美子
 「色んな他の番組があっても、この番組では、本当は長女なのに、次女というか、末っ子というか、甘えさせていただける部分がすごく多くて、お兄ちゃん、お姉さんができたような感じがして、とっても楽しかったです。今度は、新番組では私が長女にならなきゃいけない立場に、なるような感じなので、さっき牧さんにも言われましたけど、本当にいい部分は必ず引き継いで、責任持って楽しい番組を作っていきたいなと思っております。リスナーのみなさんも、ありがとうございました」。

○松田珠実
 「こういうのってね、何を話したらいいのかなって、すごく緊張するんだけれど、さっき須田さんがおっしゃったように、私も5年、6年かな?やってて、楽しいことばっかりじゃなくて、本当に『競馬わかんないし、やり方わかんないし、もうイヤだな』って思った時期が何度もありましたけど、でも支えられてきたのは、やっぱり番組であったり、リスナーのみなさんだったんじゃないかな、と思うんですね。昨日牧ちゃんが『形があるものは壊れる』っていう表現をしたようだけど、確かに形があるものは壊れてなくなってしまう。でも、例えば私たちがお届けした放送というのは、多分皆様の心の中にね、いつまでも残る、そういう目に見えないものこそが、実はね、一番尊くて、いつまでも壊れない、素晴らしい真実のような気がします。本当にみなさま、長い間ありがとうございました」。

○坂本理恵
 「私も珠ちゃんと同じで、こういうのって、ちょっと苦手なんですけれども、先ほど牧にどれくらい仕事をやったかと確認しましたら、6年と8ヶ月、と。で、私が丁度6年なんですね。6年間、本当にスタッフのみなさん、リスナーのみなさんに支えられて来たような気がします。先ほども『いいところを残してGreen−WAVEに』といった言葉どおり、TSSのいいところをもって、Green−WAVEをより楽しい番組に、由美ちゃん筆頭に頑張ってほしいな、と心から思います。私もパドックで、この後も何回かは出ますけれども、回数的にはちょっと少なくなります。その分ね、他の人にも十分頑張っていただきたいと、心から思います。どうも、リスナーのみなさん、ありがとうございました」。

○山川牧
 「TSSの、すごく大事にしてきたこと。こんな大人数なんですが、すごく仲いいです。派閥もなく、本当に仲良くやってこれました。その楽しさがみなさんに伝わったと思う番組です。本当に人と人のつながりを大事にしてきた番組なので、だからこそリスナーの方とも仲良くやっていけたのかな、と勝手に思ってるんですが。そんな温かい気持ち、リスナーの方がリスナーの方を呼んで、仲良くなってる姿を見て、すごく心温まりましたし、これからもみなさん、TSSを機会に、というかTSSをきっかけに、競馬の輪、広げていっていただけたらな、というのが私の願いです。ありがとうございました。本当に」。

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”スタッフ紹介”

 三遊亭が、TSSに携わった人物を一人ずつ紹介した。

 ミキサーの湯浅。TSSの思い出の写真を撮り、THPの出場者に写真を贈ってきた。日本で三本の指に入るという腕利きのミキサー。好きな馬はサニーブライアン。

 同じく音声の野原。三遊亭の近所に住み、お花の先生(伝統的な華道なのか、最近流行のフラワーアレンジメントなのかは不明)をしている。坂本は弟子。酒豪。見栄晴のデート用にテープを作ったりもした。

 もう一人の音声担当、通称麻呂ちゃんこと、クシビキ。TSSで10年の活躍。二児の父親。TSSが始まった頃はコギャルと付き合っていた。結婚し、子供ができてから心を入れ替えた。

 ディレクターの永尾。競馬のことをよく知っており、出演者が知らないことをタイミング良く助言。スムーズに番組を進行させた一人。

 パドック担当のディレクター、三浦。3択クエスチョンの抽選会にはパドックから降りてきて手伝った。パドックアナと解説者の間をうまく取り持ち、競馬場だけでなくグリーンチャンネルに放送を届けた。

 選曲家のカワムラ。その日、そのレースに合った選曲をし、番組を音楽で盛り上げた。

 PRセンターのマエジマ。TSSを制作している会社のOL。オッズを出し、出演者の弁当を買い、お茶を出し、各所との連絡をスムーズに行った。

 プロデューサーの南。前任の鈴木の後を引き継いで10ヶ月。場内放送が無くなる、という動きが出た際に、体を張って、TSSと形は違うけども残そうと、一生懸命努力した。場内放送が残ることになったことについての功績は大きい。わがままな出演者の要望を聞いてきた。

 スーパーDこと、近藤。この番組のコンセプトは、競馬場に来た人が楽しめ、また競馬場に来ようという気持ちにさせること、競馬で勝った人には一緒に喜び、負けた人には一緒に悔しがり、みんなで一緒に競馬を楽しむこと。このコンセプトを作り、実践してきた。TSSが無くなることについて、一番淋しい思いをしている人間。TSSは近藤の番組といっても過言ではない。

 その他、競馬キャスター、パドック解説者、番組に出演したゲスト、JRAの中のTSSへの理解者、FM電波の監視担当者、映像担当、などに三遊亭は礼を述べた。

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”三遊亭五九楽からリスナーへのメッセージ”

 僕がこの番組に入ったときは、本当にね、終わった後に、数えるほどしかいなかったんですよ。それが8年やってきて、ここまでたくさん、最後に残ってくれるようになりました。雨の日も風の日も。雪の日も。いつもリスナーが目の前にいてくれて、本当に嬉しかったです。

 色々と意見をくれたりとか、色んなコーナーに参加してくれて、おかげで番組が盛り上がってきました。本当はこれからだったんですよ。僕としても。僕としては”全競馬ファンTSS総リスナー化計画”、というね、考えてたくらい。競馬ファンに、みんなTSSを聴いて楽しくなってもらいたいなと思ってたんですが。ようやく基盤ができたなぁと思ったときに終了ということになりましたけども、非常に残念です。それでも、みんながここまで応援してくれて、ここまでやってこれたと、さっきも牧ちゃんが言ってましたけども、みんながいてくれたおかげだと思っています。

 雪振る中、ずっと立っててくれて、反省クラブを聴いたりだとか、引っ越して遠くに行ったのにわざわざ来てくれて聴いてくれたりとか、ここでカップルになった人もいれば、ここで夫婦になってもう子供を孕んじゃってる夫婦もいれば、色んな方達がいて、本当に楽しませてもらいました。これだけリスナーと交流のある番組というのも、無いもんだと思います。これだけ素晴らしい番組、無くなるのは非常に悔しいですが、残念ですが、仕方のないことです。

 最後に、競馬ファンは、やめないようにして下さい。色々と、今、逆風が吹いています。ですけど、競馬は楽しいです。有馬記念見たら、楽しいでしょ?面白いよね。ここなんだよ。来年もやりたいと思うでしょ。そういうことだから、TSSが無くなっても、競馬ファンはやめないで。

 Green−WAVE、これからできます。どういう番組になるかわかりませんが、我々のやってたTSSと、多分違う番組になると思います。同じ番組だったら、TSSをやめる必要はないんでね。違う番組になるから番組名が変わるんです。ですから、我々の番組とは違う番組になりますけども、それでもTSSでやってきたメンバーが何人か残って、新しい番組を作り上げていきます。最初は人数の少ないところから徐々にやっていって、TSSも大きくなりました。Green−WAVEの場合は、ある程度、TSSのファンがついていってくれるんで、出だしは楽かもしれません。だけどみなさんの応援と、それによってGreen−WAVEを盛り上げてやってくれて、つまんなかったら、聴かなくていいですよ。面白かったら、今以上に応援してあげて下さい。

 ということで...本当にありがとね。そしてTSS、守りきれなくて...ごめんなさい。

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”エンディング”

 番組の締めくくりは競馬キャスターの紹介から。坂本のアナウンスは「今日、ここ、サテライトスタジオにお越しいただいた、キャスターは...午前中が...ごめんなさい」と言葉にならなかった。女性陣は皆、すすり泣きしてしまっていた。このため、三遊亭が全て肩代わりした。

 最後のあいさつ。「本日のみなさんのお相手、順番に自己紹介していきましょう。三遊亭五九楽と」、「坂本理恵と」、「須藤由美子と」、「松田珠実と」、「山川牧と」、「どうも水上でした」、「須田鷹雄でした。ありがとうございました」。「それではみなさん、良いお年をお迎えして下さい。そして、競馬、やめないでくださいね。それではみなさん、さようなら!」

 TSSの放送が終わった。

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”ラストステージ”

 放送が終了してから数十秒後、和服姿の三遊亭が「本当に長い間ありがとうございました」とステージに現れた。続いて出演者がステージに勢揃い。客席から「師匠、ありがとう!」との声が飛んだ。今回で番組を去る永尾も登場。永尾は「ありがとうございました、本当に。長い間、番組を支えていただきまして。僕も1ファンに戻って競馬をこれからたくさん楽しみたいと思います。新番組、ぜひみなさん、応援して下さい。お願いします」とあいさつ。永尾にもリスナーから拍手と花束が贈られた。

 「ありがとうTSS」と書かれた横断幕を出演者が持って記念撮影。続いて、カレンダーなどを賞品としたジャンケン大会が行われた。TSSらしい楽しい雰囲気で時間は過ぎた。最後に客席からの要望により、3本締め(「みなさんの益々のご健勝と、ご発展と、そしてTSSを無くした人の不幸を願って」という三遊亭の発声)で場が納められた。締めが終わると、出演者は深々と頭を下げ、三遊亭は再度「ありがとう!」と客席にあいさつした。

 客席から「ありがとう」という声が幾重にも重なって出演者の背中を追ったが、やがて全員がステージの向こうに消えた。

 清掃員がメディアホールの夢の跡を片付けにかかっていた。

 TSSは、全て終了した。
  
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楽しい思いは、記憶の大地に鮮やかな花を咲かせる。

FM87.0MHz TSS ターフサウンドステーション

不死身の花が咲いた。

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