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■ TSS REPORT ■
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■TSSレポート:2000年第6回東京競馬
【11月4日】レポーター:海苔煎餅
全文敬称略

 「いい天気になりました。久しぶりに晴れ間を見た気がします」との三遊亭五九楽のあいさつで始まったオープニング。三連休の中日となるが、前日は雨交じりの天気。山川牧は「温存した分、(今日は)パーッといって下さい」と明るい気分でリスナーに呼びかけた。

 G1シリーズも序盤が終わり、この週は中休み。ここは落ち着いていただきたい、という三遊亭はオリンピック・プロ野球・アジア杯サッカーも終わったので競馬に集中できるだろうと述べた。山川は日米野球が盛り上がっているではないかと差し向けたが、三遊亭は「日米野球はいいだろう」と、あまり関心の無い様子。山川は、それでも佐々木主浩の凱旋に注目が集まっていることを申し添えた。佐々木について、三遊亭は「やっぱり日本でやって欲しい」のが正直な気持ちのようだ。来年はイチローもアメリカでプレーすることになるが、三遊亭は将来アメリカ側の選手が全員日本人になってしまうのではないかと予想した。

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”ターフ3択クエスチョン:朝の出題”

 出演者の自己紹介の際、松田珠実は爪楊枝を刺した柿の実を一切れ、片手に持って手を振っていた。

 山川はエントリーカードの切り分け実演の際、予め折り目をつけることを忘れていたため、カメラの前でカードを二つ折りにした。しかし折りが甘かったためか、切れ目はギザギザだった。三遊亭は「(折り目を付けても)あまり変わらないですね。あなたの場合は」と論評した。

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”ねだる人達”

 3択クエスチョン出題のコーナーが終わった直後、山川は「私も柿、食べたいよぉ」と物欲しそうな声を出し、諸井ルミ子が「私もぉ!」と追従した。松田は「旨かったぁ」とスタジオの二人を羨ましがらせた。松田は柿がリスナーの差し入れだったことを打ち明け、「おねだりすると出てくるかもよ」とそそのかした。諸井が「(私たち、)物乞いしすぎですね」と自省したところ、松田は「このあと、デザートまであるのよ」と、さらに別の差し入れがあったことを明かした。それはマリモ羊羹。前の週に同じ物を食べた諸井は「もう、開ける瞬間がたまりません!」と、マリモ羊羹初体験時の興奮を伝えた。

 山川は「普通、番組というのは、皆さんに情報を提供しなきゃいけないのに、リスナーから情報をもらって、それをネタにしていますからねぇ」と自嘲気味に語った。三遊亭は、「そういう番組ですからね、この番組は。リスナーを大事にしないと...」と、リスナーへの感謝の気持ちを胸に放送を続ける考えを示した。

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”ちょっとリバウンド気味、須田ナインティナイン鷹雄と水上スタディ学の今日の推奨馬”

本年後半、10月30日までの回収率
須田鷹雄  単勝 86.2%  複勝 115.5%
水上学    単勝 89.7%   複勝 87.0%

須田はスタジオの控え室で弁当を食べていた。諸井は須田の成績について「輝かしいですね」と高い評価を与えたが、山川は「こんなもんでしょ」と素っ気なかった。

○この日の推奨馬と成績
須田  8R   コーリンサウザー  →  8着
   10R   トニーボス     →  2着(複勝:110円)
  京11R   マルカコマチ    →  2着(複勝:140円)
水上  6R   シンボリアトランタ →  4着
   京9R   カチドキリュウ   →  4着
  京10R   ミラクルオペラ   →  3着(複勝:290円)

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”晩秋の風物詩”

 山川は、ジャパンカップを「ジャカンパッ...」と読み間違えた。毎年恒例、いわばお約束である。

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”タマネギ嫌いの五九楽”

 新馬場内レストランキャンペーンで大丸のカレーが紹介された。タマネギ嫌いの三遊亭は、タマネギが入っていると、カレーでも食べられない。諸井は「(タマネギを)煮込んであってもダメ?」と理解できない。三遊亭はカレーを食べる場合には、まず誰かに食べさせ、タマネギが入っていないのを確認した上で自分の分を注文するといった慎重さで臨む。「そういう(嫌いな)ものも作っておかないといけない」と訳のわからぬ理屈を並べる三遊亭に対し、山川は「そう言いながら、ジャンケンゲームで負けたら食べてる...」とからかった。三遊亭はばつが悪くなったのか、「さて、(3択)クイズの答えは...」と話題を変えた。

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”クルリン睫毛(まつげ)”

 5レースパドック中継の開始直前、山川は「睫毛のクルリンと可愛い、たーまちゃん!」と松田に呼びかけた。6レースのパドック中継前にも「いつもより睫毛がクルリーンとしてご機嫌な珠ちゃーん」と呼びかけた。松田は「はい。とっても可愛いと評判です」と図に乗った。不審に思った山川は「誰が言うたんじゃぁ」と問いつめた。すると松田は「誰も言ってくれない」と自供した。

 山川は午後のパドック開設を担当する佐藤達夫に、松田の睫毛を評価させた。佐藤は「可愛いわよぅ」とおかまバーのママのような声で応答した。松田は「私の顔、全然見てくれないんだけどぉ」と不満を口にした。山川は「照れちゃうんだよ。佐藤達夫さんは」とフォローしたが、松田は「どうだかぁ」と信用しなかった。

 松田から渡されたマリモ羊羹を食べた佐藤は、「マリモの味がしました」と述べ、「限りなく青汁に近い味でね、体に良さそう」と続けた。山川は「枝豆のような味」と表現したが、松田は「普通の羊羹だったよ」と異論を唱えた。諸井も「普通(の味)だった」と松田を支持した。しかし佐藤は「珠ちゃんは、ちょっと味覚も鈍いものですから、味がわからないんです」と松田を落とすのにこだわり続けた。

 6レースのパドック中継が始まり、松田は佐藤の所属(日刊競馬)を間違えた。松田は2周目になり、「大変ご無礼をしてしまいました」と謝った。佐藤は「確か何ヶ月か前にも間違えられた。珠ちゃんに」と、過去の失敗を持ち出し、「大体こういう日はダメですね。馬券を買っても当たらないし、きっと明日は天気が崩れて雨が降るんだろうし、いいことなんて何もないよね。珠ちゃんのおかげで」と松田をなじった。「そんな、ひどい...」と苦笑しながら、松田は「怒ってる?」と佐藤の顔色をうかがった。佐藤は「ううん」と、何も気にしていないことを伝えた。「マリモ羊羹(を一緒に)食べよっかな」と、菓子で佐藤の機嫌を取り戻そうとした松田だったが、「性格が(血液型が)O型なので、大丈夫なの」との佐藤の言葉を聞いて「よかったぁ」と胸を撫で下ろした。松田は「私もO型ぁ。O型同士って、仲がいいんだよね」と、共通項を利用して関係修復を図ったが、佐藤は「(O型は)すごくいい加減らしいよね」と当てこすり、完全融和を拒否した。松田は「今日は逆らわないようにしよう。何でも言うことを聞きまーす」と、この日は低姿勢を貫くことを決意した。

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”エントリーカードの切り方”

 3択クエスチョンの当選者の一人は、エントリーカードの半分を切り取ってはいたものの、その切り口が乱れていた。諸井はこの当選者を「牧ちゃんみたいな切り方をしてる、よくターフビジョンを見てる方です」と紹介した。

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”かしましコミュニティ”

 テーマは”人を寒くさせた経験”

 冒頭、山川は松田に睫毛がクルリンとしている訳を尋ねた。松田は「牧ちゃんの紹介で、睫毛パーマに行って来ました」と打ち明けた。「目がいつもより1.5倍でかくなりました」という松田は「超ご機嫌!」だ。山川は松田に紹介しておきながら、自分は行っていなかった。

 駄洒落を言うとき、との投稿。「大体頭に浮かんだらすぐ言ってしまうため、全然受けません。高度すぎるのでしょうか」との内容に、スーパーD(ディレクターの近藤)は「気持ちは分かる」とコメントしたとのこと。

 スーパーDのギャグが寒いとの意見。スーパーDは、ギャグが寒いと言われることについて「俺が言うと面白いんだけれど、俺が(お前たちに)言わせると、お前たちの表現がなっていない(から寒くなる)」と責任転嫁した(山川談)。なお、後に諸井は、このコーナーの投稿にスーパーDを寒いと評したものが3通ほどあったことを喜んでいた。

 合コンに関する投稿。諸井は「幹事ってたいへんなのよねー」と述べた。すると山川は「ルミ子のお兄さんの重雄が来たときに、私たちに重雄を預けて君は合コンに行かなかったかぁ?」と過去の一件を取り出して諸井の糾弾にかかった。諸井は「あれは忙しかったのよねー。人数集めで」と苦しい言い逃れを余儀なくされた。山川に「師匠はずっと重雄の相手をしていたぞ」と追いつめられた諸井は、「師匠と重雄の合コンだったかも」と笑いを取ることで難を逃れた。

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”TSSアワード:ジョッキー編”

 ヤングジョッキー賞のノミネートに入る前、騎手転向で話題の内藤繁春調教師に触れ、仮に騎手試験に合格した場合にヤングジョッキー賞の対象に入れるべきかが議論された。明確な結論は出されなかったが、負担重量なども新人扱いされない見込みで、本賞の対象にもならないとのニュアンスであった。

 新人騎手はインタビューで目標とする騎手を聞かれるが、内藤調教師の場合は何と答えるだろうと、山川は話題を振った。三遊亭は「函館孫作とか、でてくるんじゃねぇか?」と推測した。

[ヤングジョッキー賞]
 勝浦、村田、北村、梶がノミネート。まず北村が、もうヤングジョッキーではないだろうとの理由により、いつものように除外された。岡部を相手に競り勝ったレースが評価され、胸を張って手綱を取って欲しいとの森下三郎の意見もあり、梶が受賞した。

[ロングショット賞]
 小野、郷原、江田照男、菅原勲がノミネート。多摩川特別の単勝万馬券が評価された小野が受賞。

[リーディングジョッキー賞]
 岡部、的場、田面木、三浦、和田がノミネート。森下が「ノー文句であげたい」という和田の受賞が決定。最近、勝つべくして勝つ馬がいなくなったが、馬券の当たり外れを超越した感動を与えるような、強い馬の強いレース、およびその鞍上にスタージョッキーがいる、これを森下は理想とする。森下はそのようなスタージョッキーへの道をテイエムオペラオーとともに和田が歩むよう、MVJのおまけまで早々と与えた。インタビューのファンサービスについて、三遊亭も森下も高く評価し、スター性十分と判断した。

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”穴問答”

 10レースの穴問答を担当した諸井は、佐藤に対して「美味しいものを食べてますか?」と問いかけた。「それだけが生き甲斐です」と答えた佐藤に、諸井はごちそうをねだるような素振りを見せた。佐藤が「お酒を飲める方は大歓迎です」と前向きな姿勢を見せると、諸井は「大好きです。特にビールが...」と期待を膨らませた。

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”プレゼント”

 次週土曜日の放送では、メイセイオペラの本(東京中日スポーツの記者著)が森下よりプレゼントされることになった。プレゼント方法など詳細は次週決定される。

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”メガネの理由”

 この日、諸井はメガネを掛けていた。反省クラブでは、その姿が可愛いとの投稿があった。諸井はコンタクトを着けていたところ、目に傷が付いたため、メガネをかけてきたのだった。諸井が使用していたのは、何らかの不良により自主回収されていたコンタクトであり、それを我慢して使っていたところで負傷したとのこと。

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”アンバーガー”

 諸井はTSSアワードのコメントを読む際、セノエアンバーを「セノエアンバーガー(後半のアクセントは”ハンバーガー”)」と呼んだため、リスナーのツッコミを受けた。諸井は「今日は風邪のせいか、頭の上で蝶々が飛んでいる」と述べた。三遊亭は「いつも(諸井の頭には)蛾が舞っているもんな。今日は蝶だから、ちょっとは良かったんだろう?」とコメントした。

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”エンディング”

 ブリーダーズカップに出走するアグネスワールドについて、三遊亭は「あいつ、ダート、イケるのかな?」と語った。松田は三遊亭の「あいつ」という表現が友達に対するもののようだと笑った。そこで三遊亭は「友達なんだよ。ちょっとな」と反応した。山川が「ダイタクヤマトを通じて友達なの」と解説すると、三遊亭は「ダイタクヤマト”君”だよ」と訂正を求め、「ヘリオスはヘリオス”様”だから」と説明を加えた。

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以上
記者による次回発行は11月5日(日)分の予定。
【11月5日】レポーター:海苔煎餅
全文敬称略

 前日に続き、好天となった東京。週末が天気になると嬉しいという松田珠実は、「悲しいですからね、雨だと」という須藤由美子とともに晴天を喜んだ。

 アルゼンチン共和国杯はいいメンバーが揃い、面白くなりそうだと述べる三遊亭五九楽は、ブリーダーズカップの結果を番組内で紹介することを知らせ、その結果ともども、この日の競馬を楽しんでいただきたいと呼びかけた。

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”菜穂子の小ミス”

 3択クエスチョン出題後、新馬場内スペースの利用案内を担当した篠崎菜穂子は、「新しい投票所」と言おうとしたところ、「新ひい」と発音を誤った。

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”パドック中継開始直前”

 3択出題コーナーの自己紹介の際にモニターに映った松田のマフラー姿について、三遊亭は「寒そうですね」と語りかけた。冷え性の松田は「すごーく寒い」と訴えた。しかし側にいた神喰充夫は「寒くない」と怒っていた(松田談)。

 三遊亭は何かを言おうとして「さっき、珠ちゃんの映っている、きれいな映像を見たら...」と語り始めたところ、松田は「きれいな?」と口を挟み、その言葉が自分の容姿にかかる修飾語であることを期待した。三遊亭は発言の主旨に対する誤解を解くため、「映像がきれいだったという話で、珠ちゃんがきれいだったという話ではない。映りが良かった。色彩とか」と説明した。松田は「そうか...」と肩を落とした。ここで須藤が「現在のカメラはすごい」と、映像技術が松田のルックスを美化しているかのような発言で追い打ちをかけたため、松田は「由美子、覚えとけ!」と怒鳴りつけた。

 「何の話だったっけ?」と話を元に戻そうとした三遊亭は松田に「襟巻きなんかしてなかった?」と問いかけた。松田は「師匠、死語。それ」と、三遊亭の言語感覚をからかいつつ、「それが師匠らしい」と微笑んだ。死語の話題を続けたい須藤が三遊亭に対し「とっくり、着てきて下さいね」と述べると、三遊亭はそれを現代では何と呼ぶのかを尋ねた。須藤は「ハイネックとかタートルとか」と答えたが、松田は「師匠に対して横文字を使っちゃダメ」と、三遊亭に外来語を教えることの無意味さを知らせた。

 次に須藤は「そういえば、珠さんも(シートを)”ござ”って言ってた」と、矛先を松田に向けた。これには三遊亭も「そうそう」と同調。松田は「やっぱり、由美子、覚えとけ!」と怒りを一層募らせた。三遊亭は「だって、珠ちゃんは俺の世代だぜ。グループ分けすると俺の方だぜ」と語り、松田をさとそうとした。松田は「何かやだなぁ」と声の調子を落とし、三遊亭が「やっぱり、襟巻きだし、ござだし」と付け加えると、最後は「いいもん」といじけた。

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”須田ナインティナイン鷹雄さまと水上スタディ・マナピーの今日の推奨馬”

本年後半、11月4日までの回収率
須田鷹雄  単勝 82.1%  複勝 114.0%
水上学    単勝 86.1%   複勝 81.6%

 須藤は「最近、どの数字も安定している」とコメントした。

 水上は自分の成績について、控除率を抜いた75%を超えているので”勝ち”だと主張していた模様。この考えについて、ディレクターが「甘い」と判定したのを受け、須藤は回収率100%を目指すよう水上に促した。なお、反省クラブにおいて、単複の場合は5%の給付金が付くため、回収率80%が標準であるとの指摘がリスナーからなされた。このとき、水上は姿をくらましていた。

○この日の推奨馬と成績
須田   6R   アズーロ      →  1着(単勝:460円、複勝:140円)
    12R   ブロンディナゲット →  1着(単勝:350円、複勝:170円)
 ファンタジー   オイスターチケット →  3着(複勝:530円)
水上  京9R   アイアンリアリティ →  7着
    10R   サクラフォーエバー →  2着(複勝:180円)
 ファンタジー   ピンクパピヨン   →  7着

 水上は「昨日は女子高生スタイルでステージに立った須藤さんぐらいの勇気を奮って、穴馬ばかりを狙ったが、4着−4着−3着。実に悔しい」との前コメントを提出していた。声優関係の公開イベントの仕事をした須藤は、女子高生スタイルで会場に来るよう命じられていた。須藤はそのための衣装を購入したものの、費用がギャラを上回るというオチが付いたようだ。

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”お店の女の子”

 6レースパドック中継の直前、須藤は解説の今田禎嘉を次のように呼び出した。「こんにちは、今田さん。いらっしゃいませー」。松田は「お店じゃないんだから...」と呆気にとられた。須藤はそのままのノリで「ご指名ありがとうございます。あ、指名してないですね」と、一人ボケ・一人ツッコミを展開した。松田は「変なお店に来たみたいですね、今田さん」と語り、須藤の言動を嘲笑した。

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”珠実のジェラシー”

 6レースのパドック中継が2周目に入ったところで、松田は今田に「噂によると、パドックの名花ちゃんには優しいそうですけど」と詰め寄った。すると今田は「あ、”若い”子ね」と不用意な言葉を口にしたため、松田は「何ですって?!」と声を荒げた。

 女性には優しい方だと語る今田だが、若い子には嫌がらせをすることがあるという。これを聞いた松田は「私に嫌がらせするということは、そういうこと(自分が若いということ)ですね」と都合良く解釈し、いつの間にか機嫌を直していた。

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”かしましコミュニティ”

 テーマは”旅先のハプニング”

 強い日射しが照りつけるオークススクエアはスタジオから見ても温かそうだった。一方、パドックブースはどうなのかと、須藤は松田に様子を尋ねた。松田はやはり寒いことを伝え、「日陰の身なんですよ」と語った。篠崎は「珠さん、寒がりですからねぇ」と同情した。須藤が「いつか表舞台で...」と発言すると、松田は「やっぱりここ(パドック)は日陰舞台だったのね」とへそを曲げた。須藤は「珠さん、光ってますから大丈夫です」と、今度はフォローに回った。すると松田は「やっぱりぃ?」と嬉しそうな声をあげた。須藤は「名前が珠ですもん」と、松田が光っている理由を説明した。篠崎は「なるほど」と妙に納得したが、松田は釈然としなかった。

 小学の修学旅行で奈良の東大寺に行き、正直な者だけが通り抜けられるという穴をくぐろうとしたが、引っかかってしまい住職に引っぱり出してもらったとの投稿。須藤は「頭が入ったら、お尻も絶対抜けられるっていうんですけどね」とコメントした。松田は「肩幅の方が広いじゃん、頭より」と異論を挟んだ。須藤が「肩が入ったら、かなあ」と考え直すと、松田は「そうよ。肩が入ったら、だよ。(肩幅より頭が大きい)スーパーDじゃないんだから」と解説した。須藤は「うまいなぁ、珠さん」と感心した。

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”TSSアワード:競走馬編”

[ベストホープ賞]
 3歳馬を対象とした賞。ネイティヴハート(アイビーS)、グラスミライ(新馬圧勝)、トラストファイヤー(いちょうS)がノミネート。森下三郎をして勝ちっぷりにモノの違いを感じたと言わせたネイティヴハートが受賞。

[ベスト常識破り馬]
 常識を覆した馬に贈る賞。三遊亭はノミネートの発表にあたり「常識の通じない須藤由美子がノミネートを紹介します」とアナウンスした。ノミネート馬はホットロッダー(逃げて一杯になり後続に交わされながら、最後は差し返して2着)、アドマイヤカイザー(レース前に他馬に蹴られるアクシデントがありながら、毎日王冠2着)、ワンダフルマッチ(5ヶ月ぶり+28キロの馬体重で勝利)、ダイワカーリアン(8歳でJRA重賞年間3勝)、テイエムオペラオー(天皇賞1番人気12連敗のジンクス破る)。テイエムオペラオーはジンクス破りなど朝飯前として除外。3歳馬でありながら常識外の差し返しを見せたホットロッダーが受賞。

[ベスト・メイドインジャパン]
 頑張りの目立った父内国産馬に与える賞。トゥナンテ(毎日王冠を親子制覇した、サクラユタカオー産駒)、スプリングアマイン(10月8日の新馬3鞍は、全て異なるダービー馬、シンボリルドルフ、ミホノブルボン、タヤスツヨシの産駒が勝利。その3レース目の勝馬)、ヤサカリング(現役牝馬最大級の体型で新馬快勝の、ビワハヤヒデ産駒)、サンフォードシチー(武蔵野Sでゴールドティアラを問題にしなかった、ヤマニンゼファー産駒)がノミネート。新馬3鞍がいずれもマル父限定戦では無かったことを高く評価し、ノミネート馬ではなく10月8日の新馬戦に賞が贈られた。

[ベストレース]
 ノミネート馬の中から選ぶという森下の裁定に基づき、文句無しでネイティヴハートの受賞となった。

[ベストレース]
 10月8日の8レース(1着から5着まで人気順どおり、ロイヤルストレートフラッシュの出来上がり)、毎日王冠(ラスト1ハロンで先頭が2〜3度入れ替わり)、10月21日の最終レース(テンザンサクラの勝ち方が、父のサクラチトセオーが天皇賞を勝ったときと同じ勝ちっぷり)、天皇賞(力通りの重厚な1戦)。受賞レースは多数決により選定されることになった。幸騎乗のトゥナンテが勝った毎日王冠を須藤が推し、篠崎も追随した。森下と三遊亭は天皇賞を推挙。2対2となり、ここで三遊亭は水上票を天皇賞に入れることにより、天皇賞の受賞を決定づけようとした。しかし須藤は、水上が”ロイヤルストレートフラッシュ”に満足しているのではないかと異議を申し立てた。そこで三遊亭はディレクターの永尾の票(天皇賞)までを有効とし、力づくで天皇賞をベストレースに決めた。

[特別賞]
 メイショウドトウ(天皇賞の部分的マル外開放初年度の連対)、メジロブライト(引退し、アロースタッドで繋養。アロースタッドではアンバーシャダイ、メジロライアン、メジロブライトの現役種牡馬・親子3代同一場繋養という戦後初の快挙を達成)。

 最後に情報として、10月15日に1番人気馬が7勝をあげたこと、前回取りあげたウイズハヤテカゼ(2着ばかり)が福島で初勝利をあげたことが報告された。

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”須藤の超能力”

 篠崎は、須藤の新たな一面を発見したことについて報告した。須藤は、自分の向いている方位(東西南北)を体で感じることができるという。知らない場所にいても方角が分かるという須藤は、「みんなは違うんですか?」と問いかけた。また、家の中で誰かがテレビのスイッチを入れると、離れた部屋にいてもわかるとのこと。

 これらの能力を仕事に活かしたいという須藤。地磁気に敏感な動物として思い浮かぶのは鳥。もし鳥並みの磁気感知能力を有し、これを活用する場があるならば、ぜひ積極的にアピールするべきだ。ただし、須藤が「私の能力は鳥並みです」とだけ言った場合に、頭の中身が鳥並みだと解釈される恐れがあるため、アピールの仕方には注意が必要だ。

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”冬時間”

 反省クラブがスタート。「今日は一杯時間があるなあ」と驚く三遊亭。松田はこの週から冬時間になったことを伝え、「早く帰れるのよ」と発言した。三遊亭は「だめだよ。時間の許す限りどんどんご紹介する」と殊勝なコメントだ。須藤は「見栄晴さんと正反対ですよね」との感想を述べた。だが松田は「違うんだよ。師匠はこう言ってるだけ」と、言葉を額面通りに受け取らないよう忠告した。三遊亭は「あんまり早く家に帰りたくないからな」と正直に告白した。

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”マチ金(キン)”

 マチカネキンノホシについて、「信用できない馬だからなあ」とこぼす三遊亭。松田は「だから(森下に)マチ金なんて言われちゃうんだよ」と述べた。三遊亭は「森下さんは(マチ金)を利用してるからなあ」と、森下の苦しい懐事情に触れた。

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”コスプレ”

 声優のイベントで須藤が女子高生に扮したことを取りあげた投稿。投稿者はTSSでのコスプレ大会の実施を提案し、須藤にセーラー服姿、篠崎に先生スタイル、坂本理恵に女王様、松田にスッチーかナースを推奨。

 篠崎は高校の教師をしていた頃、セーターにパンツというスタイルだったとのこと。学校では「先生」とは呼ばれずに、「篠ちゃん」と呼ばれていた。

 松田はナースを勧められたことについて「似合うかしら?」と周囲に尋ねた。三遊亭は「婦長って感じだな」と答えた。松田は「解説者の予想が外れたら、『お仕置きに注射よ!』って感じ?」と聞き返すと、三遊亭は「だめだよ。ノーマルなプレイが一番いいんだよ」と、話の路線を得意分野に持っていった。

 山川牧には何のコスプレが合うか、との話題になり、三遊亭は山川がチャイナドレスを着てきたことを思い出した。三遊亭は「あのとき、(山川に)初めてゾクゾクっと来た」と述べ、「あのときだけだけどな」と付け加えた。松田は「(チャイナドレスは)横が割れてるからさあ、後ろの頭のでかい人(スーパーD)がわざわざ横に来てさあ、見に来てたよねぇ。イヤな人だねぇ。エッチだねぇ」と語った。

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”珠実の実況中継”

 反省大賞の選考に三遊亭は大いに悩み、ひたすら「うーん」と唸っていた。松田は「さあ、混戦模様です」と実況中継を始めた。松田の実況は「師匠、唸っています。細いです」。三遊亭は「見たまんまやんか」とツッコミを入れた。

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”おねだり組”

 オーラスクイズの正解発表後、抽選するために三遊亭はエントリーカードの回答確認作業に入った。その間を持たせる役を松田が請け負った。松田は「この時間ってお腹が空くよねえ」と漏らした。須藤が、リスナーからお菓子の差し入れが度々あることに触れると、篠崎は「パドックには無いの?」と松田に尋ねた。松田は「ないんですよ。昨日はあったんですよ」と語り、前日には柿の差し入れがあったことを伝えた。松田は続けて「今日はないの?」とリスナーにせがみ、篠崎も「こっちは、こっちは?」と差し入れを求めた。松田はさらに「今日はブドウとか食べたかったなぁ」と、全く遠慮がなかった。須藤も「来週はお願いします」と、この流れに乗じた。松田はこれだけ強くおねだりをしておきながら、「最近は理恵ちゃんを見習って、おねだり上手になった」と、坂本をおねだり組のリーダーに仕立てた。

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”女王杯”

 エリザベス女王杯にスティンガーの登録がないのを残念がる須藤。須藤はG1勝馬の”おめでとう原稿”でスティンガーの名を正しく読みたくて仕方がない。三遊亭は「そうだよな。スティンガーは須藤を一躍スターダムにのしあげた馬だからなあ」と、須藤の心情に理解を示した。

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以上
記者による次回発行は11月11日(土)分の予定。
【11月11日】レポーター:海苔煎餅
全文敬称略

 アメリカ大統領選が大混乱している。「大接戦ですね」とコメントする三遊亭五九楽は、報道発表が一転、二転、三転する様を、東京競馬場の直線の攻防のようだと表現した。エリザベス女王杯も17頭による混戦。「何しろ女性ですから。わかりませんからね」と、三遊亭が牝馬限定レースの難解さを説くと、山川牧は「女性の気持ちは日々変わりますからね」と女性の立場でコメント。三遊亭が「女性だから(牝馬の)気持ちはわかるでしょう」と疑問をぶつけると、山川は「全然わかりません」と答えた。諸井ルミ子は「自分のこともわかりません」と述べたが、発言の主旨が”女性の気持ちというのは自分でもつかめないほど難しいものだ”という一般論なのか、”ルミ子の気持ちは自分でも理解しがたいほどエキセントリックなものだ”という特殊事例の紹介なのか、判別はつかない。

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”ターフ3択クエスチョン:朝の出題”

 自己紹介の際、田中名花子はパドックブースから手を振りながら名を名乗っていたが、音声が入っておらず、口パクになってしまった。

 出題VTRの放映が終わり、画面がスタジオに切り替わると、そこには大慌てでエントリーカードに折り目を付ける山川の姿があった。最近、あらかじめカードに折り目を付けることが習慣づいてきた山川だが、定着力は今ひとつなのか、直前まで気が及ばなかったようだ。切り取りの際、「私のように折り目をつけておくと、きれいに切れます」と平静を装った山川を、諸井は「今、(急に思い出して慌てて)必死に折ってたじゃん」と皮肉った。

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”ルミ子のヅラ”

 諸井はこの日、肩まで伸びたポニーテール姿で登場。三遊亭が「髪が長くなったんですか?」と問いかけると、「そうなんです」と答えた。諸井は「髪を引っ張ると伸びるんです」と説明した。ウィッグを着けた諸井について山川は、中野のライブハウスでチケットを売っている女性っぽいと言い表した。諸井はすかさず「あれ、私です」とウケ狙いに走った。

 「ああ、(ライブハウスのチケット売りは)あなただったんですか」と納得顔の三遊亭は、「こんな感じだな。何となくつかみ所がない、でも音楽好き、だけど社会のことは全然わからないというような感じだもんな」と印象を語った。しかし諸井が決して何も考えない人物ではないことを伝えたい山川は、「(諸井は)競馬マメマメ知識を持ってるもんね」と述べた。しかし諸井は「ストック、あまりないけどね」と、蓄えた知識量が実は貧弱だったことを素直に打ち明けた。三遊亭は「随分と少ないストックだったんだな。あっという間に使い切っちゃったんか...」と途方に暮れた。「すごく厚いノートを買ったのに、5,6ページしか(書いて)ない」と白状する諸井に、三遊亭は「ノートの無駄やん!」と吐き捨てた。

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”サンスポのユニークな面々”

 スポーツ紙の一面が軒並みイチローの記事を扱っている中、サンケイスポーツはエリザベス女王杯を一面に持ってきた。同紙の競馬キャップである西島大和は、この先の秋のG1は他に大きなニュースがない限り競馬が一面を飾ることになっていることを伝え、自社が競馬に力を入れていることについて胸を張った。

 サンスポが擁するユニークな人材、三遊亭はその筆頭として西島を指名した。西島は「水戸(正晴)、佐藤(洋一郎)が僕を見た場合は、そう(→普通である自分がユニークに見える、の意)」と述べた。

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”須田ナインティナイン鷹雄and水上スタディ学の、今日の推奨馬”

本年後半、11月5日までの回収率
須田鷹雄  単勝 90.6%  複勝 121.5%
水上学    単勝 82.1%   複勝 80.1%

○この日の推奨馬と成績
須田   6R   チアズアンビシャス →  4着
    10R   サクラスエヒロ   → 12着
水上   8R   ワンダフルマッチ  →  3着(複勝:140円)
    10R   トラストミュウツー →  1着(単勝:360円、複勝:140円)
 京王杯3歳S   フォーユアラヴ   →  7着
    12R   ゴーステディ    →  1着(単勝:400円、160円)

 この日は4頭を推奨する水上。山川は「(4頭も推奨して)迷惑をかけるのかどうか...」と心配顔だ。諸井は「数撃ちゃ当たる、というもんではないぞ!」と、水上に慎重な行動を求めた。

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”団子”

 5レース直前の、新馬場内レストラン紹介に、焼き団子を売る店が取りあげられた。あまり甘いものを食べない三遊亭だが、焼き団子は好きなのだという。諸井も「海苔なんか巻いてあると、さらにいいですね」と話を盛り上げた。磯辺焼きもたまらない、という三遊亭のコメントに、山川はかつて渋谷の屋台で三遊亭に磯辺巻きを奢ってもらったことを思い出した。三遊亭は当時を「(山川が)食いてぇ、食いてぇってうるさいんだ、屋台の前で。これは買わないと家に帰れないと思って、これを食わせたんだ」と、振り返った。その際言い出しっぺだった山川だが、「でも、みんな私に言わせてるだけで、みんな買ってもらってますからね」と全責任を負わされることに反発した。

 「師匠はパパなの」と述べる山川は、「昔はTSSが終わってもボーリングに行ったり、朝までカラオケしたりしてたんだけど、最近はないね」と物足りなさそう。三遊亭は「俺も年だしね、もうすぐ40だからなぁ。最近はなぁ...」と、遊ぶのに必要とする活力の喪失を嘆いた。

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”競馬場で体を鍛える西島”

 この日は5レース後に西島の特別レース展望のコーナーが設けられていた。予定時刻になり、西島用のBGMがかかったが、西島はマイクの前にいなかった。丁度その頃、オークススクエアでは多くの人達が昼休みをのんびり過ごしていたが、その中に一人だけ、青い建物に向かって猛ダッシュする男の姿があった。数十秒後、息を切らせた西島の声が電波に乗った。

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”中隊長”

 6レースに出走したチュウタイチョウ。田中は1周目のパドック中継で同馬の名を「チョウタイチョウ」と読み間違え、2周目では解説の沖田雅輝がこれを指摘した。田中は「間違えたことで(馬名を)覚えました。プラス思考に考えさせていただきたいと思います」と述べ、立ち直りの早さを見せつけた。

 チュウタイチョウは人気薄ながら2着の成績を収めた。田中は「私が(名前を)間違って、怒って力を発揮したのでしょうか?」と問いかけ、沖田は「そうかもしれませんよ」とだけ答えた。その沖田と田中のやりとりは、”実業務を通じた新入社員研修”の趣がある。

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”かしましコミュニティ”

 テーマは”キャリアがものを言った経験”

 出張で飛行機に乗ることが多く、羽田空港の搭乗ゲートが頭に入っており、短時間で目的の場所に行けるとの投稿。諸井は「私もこれはできる!」と自信たっぷりにコメントしたが、すぐに「...と思う」とトーンを下げ、「JALに限っては自信あり」とした。山川は羽田の駐車場に関しては、効率よく動けるポイントをつかんでいる。

 フリーターをしていたが、遊園地スタッフの募集に応じたところ、バイト経験が活きて採用された、との投稿。諸井はサンリオピューロランドのアルバイトに応募し、書類審査で落とされたことがあった。諸井は「悔しいわぁ」と、今も残念がっている。

 友人がインターネットを利用するための環境構築を手伝い、特上の寿司をご馳走されたという投稿。この投稿にはインターネットの活用について「オークススクエアの酒飲み団体ほど得意ではないが」との前振りがあり、その団体の存在がリスナーに広く浸透してきたことを伺わせた。

 コーナーの途中、ノイズがマイクに拾われたため、山川は田中がコーナーに関知せず、新聞でもめくっているのではないかと推測し、田中を呼び出した。田中は「はいはい、ピューロランドね、残念でしたね。特上寿司ね。いいですね」と、取って付けたような反応に終始した。山川は「名花ちゃん、『帳尻合わせよう大作戦』してるでしょう」と田中の反応を見透かした。

 諸井もパソコンティーチャーを呼びつけることがあるという(その名はイッシー)。その際は必ずご馳走するとのこと。

 「キャリア不足の私めには、そんな経験はございません。まだまだ未熟者です」との投稿には括弧書きで「キャビアがものを言ったら恐いですが」と続きがあった。これについて「寒さに共感したので、採用」とのコメントがスーパーDにより付けられていた。

 話になかなか入ってこなかった田中。山川は「また名花ちゃん、黙ってる」と、積極的な参加を促した。そこで田中は「今日、凄い人を見たの。電車に乗っていたら、隣のおじいさんが、革靴履いて、三揃えのスーツを着て...」と快調に話し始めた。しかし山川は「その話、後にして」と、いきなりこれを中断させた。京都ハイジャンプの調教解説の時間となったからだった。この間の悪さが尾を引いたのか、調教VTR放映中、沖田も田中も何も言わない「間」が多発した。

 VTRが終わったところで、山川は話の続きを田中に求めた。田中は「そのおじいさんがどんな馬を買うのだろうと、新聞を覗いたんです。でも、赤ペンを使わないの。一切、印が付いてないの。乗り換えの時に、若造に『おはようございます』とあいさつされてるの」と語った。山川は「『若造』っていう言い方はやめなさい」と笑いながら、そのおじいさんが馬主など競馬関係者ではないかと指摘した。「そうかもしれないですね」と頭を掻く田中を、山川は「また、やっちまいましたか?」と冷やかした。田中は「しかも全然面白くない話をしちゃいました」と、ひたすら反省した。

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”山科名物”

 山科特別の発走前、実家のある山科について山川がエピソードを披露。最近は地下鉄が通り、大丸もできて賑わいを見せているという山科には、大石内蔵助を奉る神社もある。三遊亭はその他の名物として、”山川しょうこ(山川の母)”を付け加えた。

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”どーでっか関西”

 この日の関西陣営は、コーナーの最中何度も黙りこくるシーンがあった。三遊亭が反応の悪さを指摘したところ、平林雅芳は「全て競馬が悪い...」と苦渋の声を絞り出した。

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”穴問答”

 12レースの穴問答は山川が担当。沖田は前回の田中とのコンビの際、「下にいる人達のように、厚かましくならなければダメ」と田中に指導した。これをずっと気に掛けていた山川は、沖田の発言が誰を指してのものなのかを尋ねた。沖田は躊躇無く「あなたのこと」と言い切った。沖田は強い人間である。

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”冬時間”

 反省クラブがスタートし、原稿を読み始める段階になったところで時計に目をやった三遊亭は、「きょういつもより早いなぁ。そうか、冬時間に入ると、反省クラブに入る時間も早くなるんだな」と述べた。いつから冬時間になったのか、山川と諸井は気が付かなかった。山川は「だから今日は休憩が少なかったんだ」と考えたが、三遊亭は「そういうことではありません」と否定した。

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”ユニクロ”

 寒くなったのでユニクロの服を買おうかな、との投稿。「ユニクロ、本当に安い」と実感を込めて語る諸井。三遊亭もユニクロ愛好者。山川は「師匠はユニクロとGAPの顧客だもん」と解説した。

 凄いブランド物は着たくないという三遊亭に、諸井は同感。汚すと洒落にならなくなり、勿体なくて着れないというのが理由だ。ユニクロの服は汚しても、安いのですぐに買い替えればいいのだという。

 三遊亭については、着物にお金がかかるのではないかと推察した山川。着物自体が高いし、クリーニングも洗い張りになるので高コストになるのが悩みの種となる。山川は、価格をユニクロ状態にしてくれるかもしれないと、京都の着物屋にいる知り合いを三遊亭に紹介する案をもちかけた。三遊亭は「ユニクロほど安いのかい? 1900円とか2900円かい? それは、水に浸かると溶けるような着物じゃないか?」と怪しんだ。

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”若く見える人達”

 今の人達は、年齢に比べて若く見えることが多いと述べる三遊亭。山川は、39歳の三遊亭も若く見える部類に入ることを示し、さらに三浦ADが38歳であることに触れた。三遊亭は「あんな落ち着きのない38はないよなぁ」と語り、「動くもんなぁ。あの狭いパドックブースでずっと動いてるでしょ。動いてるか、喋ってるか、食べてる」と続けた。田中は「動いてる、動いてる」と共感した。

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”あか抜けたルミ子”

 2ヶ月ぶりに競馬場に来て、別人のように変わった諸井が可愛くなったとの意見。諸井は「毎週(ウィッグを)着けてこようかしらっ」と気分を高めた。山川は、TSSに加わった当初の諸井がロングヘアだったことに言及した。三遊亭は当時について「おでこを丸出しにして、バンダナかなんか、巻きやがって...凄いのが入って来たなって...」と、当時の心境を語った。「それがいつの間にかあか抜けて、洗練されてきて」と三遊亭が評価すると、諸井は「バンダナの時はダメでした? 私はあのときの方が好きだけど」と納得がいかない。三遊亭は「多分みんなは、『あのときは良くない』って言ってると思うよ。だからみんな、『可愛くなった』と書いてあるんだ」と説得した。三遊亭がさらに「評判がよくなってきているということだよ。あとは評判に『しゃべり』がついてくれば...」と期待すると、諸井は「それは言わない約束!」と、痛いところを突かれた悔しさをあらわにした。

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”米研ぎ談議 PART3”

 田中の放送を聴くのが初めてというリスナーに、田中の人柄を紹介するエピソードとして持ち出されたのは、「米を研がない」こと。田中は米を研いだ時期もあったが、水が無駄であり、米もこぼれて無駄だから、との理由、さらには「地球に優しくなろう」との気持ち(屁理屈か?)も併せ、研がなくなったのだという。

 三遊亭は研がない米を炊いたことがあり、やはり研いだ米が美味しかったとの体験談により田中の説得を試みた。田中は米を研ぐのに、手が冷たくなるのが嫌なために泡立て器を使ったらしく、そのために米が割れ、不味くなったようだ。三遊亭が「横着なだけだな?」と問いただすと、田中はきっぱり「そう!」と頷き、米が割れるよりは研がない米の方が自分にとって1ランク上だと、田中は主張した。これを聞いた三遊亭は「ちょっと味は落ちてもいいということなんだね」と、これ以上の説得を断念した。

 諸井は一連の話を聞いた上で、研がない米に田中が満足するのは「スタート(のレベル)が低かったから」だとコメントした。三遊亭は「いいこと言うね」と諸井に感心した。しかし「まあね」と諸井が得意がると、三遊亭は「あなたもスタートは低かったからな」とからかった。諸井は「自分に降りかかって来るとは思わなかった...」と、予想外の展開に苦虫をかみつぶした。

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”不審な行動”

 「昼くらいからずっと飲んでいた、知らないおじいさんが、スタジオ裏に消えたかと思ったら、スッキリした顔でチャックを閉めながら戻って来ました」との投稿。

 三遊亭は状況の整理に取りかかった。「スッキリした顔で? チャックを閉めながら? チャックっていうのは、おそらくズボンのチャックの事なんでしょうね。やることは多分、2つ...3つ。要するに、トイレが大か小か、で、自分で悦んだか。色んな形があると思いますが。困りますね」。ここで諸井は一つの異状を思い出し、「(スタジオの)ドアを開けた所に、明らかに、地面の色に濃い部分があった」と告げた。三遊亭は、お茶の飲み残しを廃棄した可能性に触れ、その地面の異変が犯行によるものだと断定することは避けながらも、「立ち小便禁止」の立て札や見張り番の設置による対策の必要性を唱えた。

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”久しぶりの「裏おいで」”

 「この時期、色づいた木の葉が日に照らされながら散る様は、大変美しく、あたかも、親愛なる山川牧様が優雅な舞いを遊ばしているかのようになります」で始まった投稿。三遊亭は「何を言っちゃってるんだか」と一笑に付した。投稿は「その風情を楽しめなかったのは残念。寒かったので2階の席に行きますと、風はほとんどなく、日は柔らかに降り注ぎ、その暖かさといったら、親愛なる山川牧様の御心に触れたかのようでした」と続いた。山川はこの投稿を半信半疑に聞いていた。

 少し間を開けた後に田中が読んだフレーズは、「冗談はともかく」。この瞬間、正面を見据えていた山川の頭部はガックリと90度、垂れ落ちた。

 三遊亭は「『親愛なる』って、親愛なのかなぁ、山川さんが」と、投稿の真意を掴みかねていた。山川は「だって、冗談だったんやろ」とネガティブにとらえた。これを聞いて三遊亭は「みたいだね」と、山川の考えに同調し、「失礼だね」と山川を慰めた。三遊亭は投稿者に対し「怒らせるなよぉ、山川さんを」と注意を与えた。山川はふてくされ、小声で「いいよ」を連発した。その直後、山川は投稿者に対し、しばらく収めてあった刃を向けた。「言っとく。あとで裏おいで」。

 「出ました!恐いぞぉ」と喜んだのは三遊亭。山川は「今日の裏はもっと恐いからね」と述べた。それは小便疑惑の現場に投稿者を立たせる、との復讐案であった。三遊亭は、復讐がその場所に立つだけでは済まず、山川から「(小便跡を)お舐め!」という命令が下るのだと通告した。

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以上
記者による次回発行は11月18日(土)分の予定。
【11月12日】レポーター:てつじん
☆★ 今日のダイジェスト ★☆

・馬のアルバム:サクラスターオー
・かしましコミュニティ:ただいま勉強中
・反省クラブ:牛柄、ヒョウ柄、網タイツ....。

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■ きれいな髪がお好き? ■
<< オープニングトーク >

 めっきり寒くなってきたサテライト前。そんな中、今日のオープニングは夏と冬のどちらが好き?という話題からスタート。師匠、珠さん、理恵さんは夏派、それに対して由美子ちゃんは冬が好き。その理由は「冬はおしゃれができるじゃないですか、夏は暑いと脱ぐしかないし....」との若々しい意見であった。その由美子ちゃん、髪を切ってショートカットで登場。髪を切って、へこたれない自分に生まれ変われるかも、等と殊勝な事を言う彼女。ここから珠さんの松嶋菜々子髪形議論等が続いたが、じゃあ、師匠はどんな髪形が好きなの?との質問に「髪がきれいならいい、サラサラの髪がいい」と妙に色っぽいお答え。これに対して由美子ちゃんは「なるほど髪フェチなのね、師匠は」好きとフェチの使い分けがいまいちな由美子ちゃんであった。

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■ 掟破りの.... ■
<< 構成作家 今日の推奨馬 >

- 回収率(今クール27日消化後)-
須田氏:単勝87.9% 複勝117.9%
水上氏:単勝88.0% 複勝82.2%

- 推奨馬 -

須田氏
  5R 6番ビッグファイター → 9着
 11R13番ブロードアピール →★1着 単280 複130
京11R 1番フサイチエアデール→★2着 複130

水上氏
  4R 1番コウエイマーベラス→ 9着
 10R 5番アサクサキーマン →16着
 11R 5番エイシンサンルイス→★2着 複170
京11R 9番ニホンピロスワン → 7着

 ここ2日連続で4頭指名を続ける水上氏よりメッセージが。京都11Rのエリザベス女王杯は本命ではなくて、敢えて複勝のつく対抗のニホンピロスワンを指名。この4頭指名を「掟破りの逆サソリ〜」と評したが、結果は上記の通り散々であった。

<御参考 >
「掟破りの逆サソリ」とは。
→プロレスで、藤波が長州の得意技「サソリ固め」を逆に見舞ったの事。
相手の得意技は使っちゃダメ、というプロレス界の不文律を無視したため、掟破りと呼ばれる。

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■ 21世紀に伝えたい思い出の名勝負 昭和62年 ■
<< 馬のアルバム:珠さん >

 この年の名勝負は菊花賞、4歳陣はメリーナイス、ゴールドシチー、マティリアル、サクラスターオーが有力馬であった。皐月賞は1着サクラスターオー、2着ゴールドシチーとなったが、スターオーはその後リタイヤ、ダービーはメリーナイスのぶっちぎり。秋からサクラスターオーは復帰したが、ぶっつけで菊花賞に挑戦。東騎手を鞍上に勝つことになる。この時にかの有名な杉本アナの「菊の季節にサクラが満開」という実況がある。

曲:BOOWY/マリオネット

<御参考 >
ちなみに、珠さんは「マティーリアル」と読んでいましたが、「マテリアル」の方が近い発音になります。強烈な末脚の持ち主で、スプリングSの驚異の追い込みが有名。豪快な追い込みを決めた岡部騎手をして「マティリアルしちゃった(笑)」と言わせた馬です。また、ゴールドシチーはトウショウファルコと並び評される、金髪のド派手な馬の代名詞です。

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■ ただいま勉強中 ■
<< かしましコミュニティ >

 危険物取り扱い甲種を勉強中。というリスナーに、「理恵ちゃんもどお?でも、理恵ちゃん自身が危険物だからねぇ」と珠さん。その理恵さんはお花を勉強中、これについても珠さんが「こう見えてもお花好きなんだよ」と言うと「こう見えても?」とすかさず理恵さんがつっこむ「あ、しまった」と珠ちゃん。理恵さんはフラワーアレンジメントとかではなく、本格的な華道を習っているとのことである。して、その師匠は野原さんとのこと。

 HP作成を勉強中というリスナーの話題から、由美子ちゃんのHPの更新の話しに。「そういうわけでTSSのページも毎週更新しているからね」ときれいに由美子ちゃんがまとめると、珠さんもこのネタ振りに感心。理恵さんはそれを聞いて「そんなに更新してるんですねぇ」と感心したのだが、この発言に珠さんがすかさず「理恵ちゃん(TSSのHPをきちんと毎週〕見てる?」とつっこむ。「み、見てます、見てますよ」と苦し紛れの理恵さんであった。

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■ 牛柄、ヒョウ柄、網タイツ....。 ■
<< 反省クラブ >

 その前の天気予報やら色々間違えが多かっため、引き締める意味で珠さんは「それでは、間違いのないように、TSS反省・クラブ〜。」とまるでお約束のように「リスナーズ」を抜いてコール。そこでかえってタイミングがはずれてどうもしっくり来ないスタートに。そこでもう一度「TSSリスナーズ」と止めて「反省クラブ〜」と一度しっかりしきり直してスタート。このあたり、まだまだ珠さんマイルドライトは初々しさが残りますね。

 お昼休みに紹介した鳥千のフライドチキンがうまかった、でも塩をかける?のが不思議、という意見。たしかにフライドチキンなのに塩をかけるのは変だ、と出演者が口々に言う所、永尾Dがなんか言いたいそうに身振り手振り。そこで「別に館内放送じゃないんだから、しゃべっていいよ」と師匠、それにつられて由美ちゃんが「今日は無礼講だよ!」と調子の言い発言、これをフォローしようとして「あ、そうはいっても別にディレクターは身分が低いわけじゃないか」とつけたしたのがかえってドツボに。フォローするつもりが、どんどんハマっちゃうタイプだよね、由美ちゃんはと師匠。

(鳥千のフライドチキンは、名前はフライドチキンですが、いわゆる「手羽の骨つきフライ」が正解です。衣はただのパン粉で、味はついていません。そこで、マスタード(というより、洋からし)と塩が置いてあって、自由にかけていいことになっています。(これを永尾さんは言いたかったのではないでしょうか)一節では、以前にはパドック付近にあったあの店の付近にはハトが多く、そのハト達はそのフライドチキンの衣を餌にしてかなり肥えています。でも、そのハトの数はいつも一定で、増えないんです。つまり、あそこの店では実はそうやって原材料の再生産をやっているとの噂もあります。)

 ザ・血統のコーナーで冗談で話した賭けの話しがここでも。トゥザヴィクトリーが来なくて、水上さん髪の毛切らなくて済んでよかった、という意見が複数。由美ちゃんは、水上さんが髪を切るのは罰ゲームじゃなくて、イメチェンでいいんではないか、という意見。珠さんは師匠のロン毛が見たいと主張するのだが、俺は髪形は変えない、静かに、ひっそり、大人しく生きていくんだ!とお返事。

 サテライト前で酒盛りをしている集団に話題が。彼等の飲み干したワインは11本という話を聞き、サテライト前にお酒の自動販売機があればもうかるかも、TSSに臨時収入があっていいよね!と由美ちゃん。師匠は、あの連中には近づかない方がいい、巻き込まれちゃう。それに新人はテーブルクロスをたたまなければならない、っていうルールがあるんだ。と出演者が知るはずもない、その集団の暗黙のルールを御披露。

 珠さんの今日のファッションである牛スカート&網タイツを見て、ファレノプシスの引退はまだ早いという意見。珠さんは、牛柄好きであり、さらに全般的に動物柄が好きとのことで、色違いの牛柄やヒョウ柄等々を持っているとのこと。その珠さんが「ヒョウ柄は理恵ちゃん似合いそうだよね」と言うと「いいえ、私は(ヒョウ柄は)もってない」と理恵さん。でも、これには落ちがあって「でも、下着はもってる」とのことであった。そのヒョウ柄の下着は、最近野原さんと一緒に温泉に行った時に付けていたとのことである。そこまで言ったところで、自分のイメージが少し崩壊しつつあるのを意識してか「あ、でも基本は白が多いです、白が」と自己フォローに走る坂本様であった。で、その珠さんの網タイツは、実は坂本様に対抗したとのことであった。先週別の場所で理恵さんが紫の網タイツをはいてきて、それがかっこよかったから、とのことであった。

 西島さんが放送内で、一度だけ「スティンガー」と言えたのが寂しくてなんか残念という意見。師匠曰く、西島さんのはきちんと自分のスタンスを守ってもらわないと困る。やはり、ティコティコタックはテコテコタックであって、スティンガーはステンガーと言わないと、西島さんのそこが特徴だから、と主張。

 来週のマイルCSでは、師匠はダイタクヘリオス−ダイタクリーヴァの1点勝負とのこと、この話しが長く続いたが、ここでは省略としたい。

以上。

【11月18日】レポーター:海苔煎餅
全文敬称略

”オープニング”

 前日は冬のような気候だったが、一夜明けて快晴となったこの日、三遊亭五九楽は「天は我々の味方です」と、このところの土日の好天を喜んだ。雲一つない青空が広がり、「富士山が」(山川牧)「くっきりー!」(諸井ルミ子)との言葉どおり、スタンドから右手を眺めると、頭に雪をあしらった霊峰富士の姿があった。諸井は「絵に書きたいですね」と、その絶景を讃えた。この発言に、もしや諸井に絵画の趣味があるのかと考えた三遊亭は「絵心、あるんですか?」と問いかけた。諸井は「HBの鉛筆で落書きする程度」と答え、先の発言が場の雰囲気に合わせただけのテキトーなものであったことを明らかにした。

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”JC前売入場券”

 ジャパンカップ当日の前売り入場券が発売中。三遊亭は「入場券を買っていないと、TSSを聴けませんからね」とアナウンスした。山川は「そういう問題かなぁ」と、三遊亭の示す来場の目的に疑問を感じながらも、「TSSを聴くなら、門の外で聞こえますよ」と、入場することがTSS聴取の絶対条件でないことを訴えた。しかし三遊亭に「でも、門の外で聴いても味気ないでしょ」と食い下がられると、山川は「そうか...」と抵抗をやめた。

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”和やかなパドック”

 田中名花子は、この日初めて古川幸弘とコンビを組んだ。田中は研修期間中に古川とは顔を会わせており、その時には古川のことをダンディーだとの印象を受けていた。このことを伝えると古川は田中について「可愛い方なので覚えています」と返した。相思相愛状態を確認した田中は「これで午前中、気分良く、間違えずに行けそうです」と緊張を和らげ、パドックアナの職務遂行に励んだ。

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”アスリート西島”

 西島大和登場時のトーク。三遊亭は最近の西島の走りっぷり(スタンド記者席→サテライトスタジオ)の良さがリスナーの間で評判となっていることを伝えた。

 西島は小さい頃から田舎で育ち、自然と接している間に体が鍛えられたのだと語った。高校まで野球をしていた西島は、大学時代になるとボデービル(注:発音どおりの表記)に転向した。その動機は「『筋肉ピクピク』が流行っていて、あこがれた」ことだったという。福島・新潟開催になるとバーベルを配送してまでトレーニングを怠らなかった西島。三遊亭は「鍛えた体で素晴らしい予想をお願いします」と、現業での活躍を西島に託した。

 注目ジョッキーのコーナーに移ると、山川は西島に、いつも走ってくるのはギリギリまで記者室にいるからなのかと、ストレートな質問を浴びせた。西島は走ってくるのが好きなのだと、淡々と言い訳した。

 注目ジョッキーのコーナー進行中、西島が新聞を記者席に置き忘れてきたことが発覚した。山川に「私の新聞でよかったら使って下さい」と情けをかけられる始末となった西島には、もう少し余裕を持った行動が望まれている。

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”須田ナインティナイン鷹雄と水上スタディ学の今日の推奨馬”

本年後半、11月12日までの回収率
須田鷹雄  単勝 88.2%  複勝 116.6%
水上学    単勝 84.0%   複勝 80.3%

 これらの成績について、山川は評価に迷っていた。諸井は「昔の成績を考えると、素晴らしいことが起こっていると思います」と述べ、前クールまでの寂しい成績とは見違える状態に隔世の感を覚えていた。

○この日の推奨馬と成績
須田   9R   シャドウスプリング →  2着(複勝:210円)
    12R   アグネスメディア  →  7着
水上   6R   トーセントモサン  →  1着(単勝:360円、複勝:130円)
     8R   タマモアピール   →  1着(単勝:200円、複勝:120円)
     9R   シャドウスプリング →  2着(複勝:210円)
    10R   タイトスクイーズ  →  2着(複勝:120円)

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”五九楽の音楽嗜好”

 昼休みに浜田省吾の”終わりなき疾走”が流れた。山川はハマショー好きの三遊亭に曲紹介させたくて仕方がない気持ちをマイクで伝えた。

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”富士登山”

 田中は午後のパドック解説、今田禎嘉に富士登山の経験を尋ねた。五合目まで行ったことがあるだけという今田の回答を踏まえ、田中は夏の頃にでもTSSメンバーで富士に登り、馬券が当たるようにお祈りしてみたいと語った。

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”3択クエスチョン公開抽選会”

 3択クエスチョン抽選会の際、賞品のテレカの見本を手にしていた三浦ADについて、山川は「きれい所が揃う合コン(をセットするの)が得意な三浦氏」と紹介した。TSS関係者の中では、三浦は佐藤達夫と並ぶ名うての合コンアレンジャーであるようだ。

 ある当選者の住所を、諸井は「府中市」と読み上げ、しばらくして「武蔵野市」に訂正した。一体どう読み違えると”武蔵野”が”府中”になるのか、全く謎に包まれている。

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”新馬券”

 森下三郎登場時のトークは、導入が検討されている馬単と3連複の話題となった。森下は馬連複で当たずに疲弊しているファンがこれらの新馬券に飛びつくのかは疑問だとした一方、ビリとブービーを当てる”連敗複式”を個人的には希望していることを伝えた。森下は実績上、連敗複式が的中(?)する率はかなり高いという。

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”かしましコミュニティ”

 テーマは”参ったよ、まったく!”。このテーマは、テーマが思いつかなくて困っていたスーパーD(近藤ディレクター)が、その気持ちをそのまま持ってきたものだった。

 JCデーに仕事が入ってしまい、8年連続してライブで見ていたJCを今年は見られそうにないとの投稿。諸井は、投稿者の代わりに仕事をしてあげようかと申し出た。しかし山川は、諸井に代理させて仕事を混乱させるくらいなら、投稿者は自分で仕事をする方を選ぶだろうと述べた。

 付き合ってた彼女と別れたとの投稿に、三浦が合コンへ誘ってくれるので期待してほしい、との展開となった。田中は「しない、しない、って言ってる」と、三浦の反応を伝えた。諸井は三浦について、自分だけがおいしい汁を吸っている、と非難した。

 ビルの扉に指を挟み、骨折したとの投稿。諸井は前日、手がかじかんでいたせいで家の戸を閉める際に指を挟んでしまった。ただし骨折はしなかった。

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”シミのサイン”

 9レース前、諸井は何者かにより自分の新聞にシミが着けられていたことを伝えた。シミの原因はゲソ揚げのしょうゆ。このシミがドリームホリデーの欄についていたことから、「ドリームホリデーが来ちゃったら、どうしましょう」と、「シミ=勝馬のサイン」である可能性にちょっぴり期待した。

 ドリームホリデーは6着に終わった。

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”THP”

 この日のゲストは”競馬のお時間”の管理人。管理人は須田の大ファンだという。山川は「須田さん好きって珍しいですね」と不意に述べた。三遊亭は「いいじゃん、別に。こう見えたってファンはいるんだよ、須田さんは」と管理人、および須田の肩を持った。しかし三遊亭は「女性のファンは少ないかもしれないけど」と付け加え、完全なフォローにはしなかった。

 管理人はクイズに6問正解。正解した設問と解答は次のとおり。

○今日の東京1レースの発走時間は→10時
○小田切有一氏の所有でない馬は次のどれか(スクスク、ウキウキ、ボカボカ)→ボカボカ
○エイシンキンボールの名前の由来は次のどれか(都市名、列車名、人体の一部)→都市名
○メリーナイスが主役となった映画のタイトルは→優駿
○府中本町駅を通る線路は南武線と何線か→武蔵野線
○南船橋駅を最寄り駅とする公営競技場は→船橋競馬、船橋オート

 不正解となった問題の解答を示す際、諸井は「9000万円を超える」と書いてある原稿を「9000万円ちょう」と読み間違える一幕があった。三遊亭は諸井に「答えを自分の頭で咀嚼して言葉に出すように」と注意を与えた。

 最後に山川は、管理人に対し「須田さんに性格は似なくていいからね」と語った。

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”穴問答”

 最終レースの穴問答。東京スポーツ杯3歳ステークスで期待の関東馬が関西馬に打ちのめされ、今田は立腹していた。それは「どうなっているんだ、関東馬。調教師が悪い!」との言葉に現れた。

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”米研ぎ談議 PART4”

 田中が米を研がずに炊く、この話題への反響は今回にも持ち越された。ある投稿者は田中の言うように研がずに炊いてみたところ、味は変わらなかったが匂いがダメだったという。これに田中は「(匂いは)気にしてなかったです」と率直に述べた。三遊亭が「大ざっぱな女やなぁ」と苦言を呈すると、田中は平然と「ほんとだー」と応じ、飾ることのない性格を浮き彫りにした。

 別のリスナーからは手を汚さずに米を研ぐグッズが市販されており、プレゼントしようか、との投稿があった。ここに及び、「もう、研ぐ。これまで言われたら研ぎます」と、田中はついに折れた。山川はこの問題について松田珠実、坂本理恵と会った際に語り合い、松田からはざるに水を流しながら研ぐと効率がよいことを田中に伝えるよう依頼されていた。

 田中は今後について、「水が透明になるまで研いでいく」と宣言した。

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”真理子2世誕生”

 鶴田真理子が出産したとの、おめでたい情報が駆けめぐった。三遊亭は、鶴田が12月中にTSSへゲストとして登場する可能性のあることを伝えた。ただし子供は連れてこないという。その理由を三遊亭は「変なばい菌がうつるから。TSSの後ろに連れてくるとロクなものがいないから。子供の教育に悪いから」と説明した。

 三遊亭によると、鶴田は助産婦の補助を得て、赤ん坊を自分で引っぱり出したのだという。諸井は「すっごいですね、真理さん。あんな顔をしながら...」と感想を語った。

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”夢の組み合わせ”

 ファン投票で出走馬が選出される有馬記念。そのレース当日の放送を、リスナーの投票でキャスターの組み合わせを選んではどうかとの意見。三遊亭は、その場合にはスタッフもすべてひっくるめるべきと考え、キャスター三浦、サブキャスター野原、自分は音出し、という陣容を例としてあげた。諸井はキューを出したいと希望を語った。三遊亭は永尾ディレクターの顔を見ながら、「キューを出すのは、おでこの広い人」と述べ、諸井に資格のあることを伝えた。

 三遊亭はリスナーの企画案を却下したが、諸井はそれでもリスナーの考える”夢の組み合わせ”を知りたく、かしましコミュニティのテーマにしてはどうかと提案した。
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”ルミ子の前髪”

 朝から前髪を下ろすスタイルで登場した諸井だったが、夕方になるとおでこを全開していた。諸井は、前髪が邪魔で仕方がなかったのだという。前髪のスタイルの理想として、諸井は「牧ちゃんみたいのがいいな。そういう、庇(ひさし)っぽい...」と述べた。山川は「何が庇っぽい...」と絶句した。

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”ダイタクばなし”

 マイルチャンピオンシップでダイタク丼(ダイタクヤマト−ダイタクリーヴァ)で決まる確率は?との投稿。三遊亭は「ほぼ180%」と答えた。

 エンディングでは、三遊亭は次のようにアナウンスした。「いよいよ明日はマイルチャンピオンシップ、今世紀最大の一番、ということになりますねぇ。明日が楽しみな人がたくさんいると思いますが、全国の競馬ファンの皆さんの夢を叶えるべく、明日はダイタクリーヴァ、ダイタクヤマトが出走するということになります。ぜひ、明日のマイルチャンピオンシップ、緊張して、そして頑張って、皆さん聴いて下さい。いいレースになると思います。いや、いいレースになって欲しいな。そして、俺の夢を叶えて欲しいな。はい、21世紀に向けて、みんなで頑張れるように、そして私自身が生きていけるように、明日のマイルチャンピオンシップをいい締めくくりで終わりたいと思います。私の”心の有馬記念”は明日のマイルチャンピオンシップです」。

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以上
記者による次回発行は11月19日(日)分の予定。
【11月19日】レポーター:海苔煎餅
全文敬称略

”オープニング”

 最高気温が20℃に達して過ごしやすかった前日とは打って変わり、肌寒いこの日。タンスから慌ててコートを出した方もいるのではないかという見栄晴。須藤由美子は「タンス」に違和感を抱き、「クローゼット」の方が通りがよいとの考えを示した。

 見栄晴は、風邪が流行っているので、馬券を当て、温かい格好をして、温かい飲み物を飲み、風邪薬持参で、風邪を引かないよう気を付けて下さい、と述べた。続いて、マイルチャンピオンシップはオッズが割れて購入意欲がわくのではないかと、あくまで一般論として述べたが、その言葉は見栄晴の心境をそのまま言葉にしたものと思われた。

 オークススクエアについて、見栄晴は冷暖房完備されていると紹介した。ただし夏は暑く、冬は寒いという逆作用でのものである。

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”3択クエスチョン:朝の出題”

 場内モニターに映し出されたパドックブースの坂本理恵の姿は、ほとんど真っ黒で、坂本と背景の境界は判別できず、黒っぽく映る肌がボヤーっと認識できる程度だった。これはカメラマンが露出を誤ったためだが、もし仮に、地黒の坂本の肌をことさら黒く強調する演出だったとすれば、相当なやり手カメラマンの仕業だといえる。

 エントリーカードの切り分けを実演したのは篠崎菜穂子だが、切取線に折り目を付けるノウハウを身につけていないため、裂け目は3択回答欄に及びそうなほどに乱れた。このところ、山川は毎週折り目をつけるようになっており、篠崎は取り残された格好になっている。山川の場合はキャラクター上、汚い切り方も一つの芸になり得たが、篠崎の(今のところの)キャラクターには整合しないため、やはり折り目をつけるなどにより、切り方を改善するのがベターだ。

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”ダイエット”

 坂本は午前中のパドック解説を務める佐藤直文がダイエット中であることを説明した。佐藤はダイエットというよりは体を鍛えているのだと主張。佐藤は一時入院していて、その間に増えてしまった体重を元に戻すのが目的だ。同じく体重が増加気味という坂本は「私と同じですね。頑張ってダイエットしましょう」と、互いに刺激しあって成果を上げようと結束を固めた。

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”須田ナインティナイン鷹雄さまと水上スタディ・マナピーの今日の推奨馬”

本年後半、11月18日までの回収率
須田鷹雄  単勝 85.8%  複勝 116.3%
水上学    単勝 86.4%   複勝 83.2%

 成績を発表し終えたところで、須藤が「もっと気になる数字が...」と切り出した。須藤は須田の体重がリバウンドしているのではないかと疑っていた。もし体重が再び100kgを超えていることが確認された場合にはミドルネームを「ワンハンドレッド」に戻すと須藤は約束した。

○この日の推奨馬と成績
須田   9R   タカラサイレンス  →  1着(単勝:410円、複勝:200円)
   福11R   エイダイスズラン  →  4着
    MCS   エイシンプレストン →  5着
水上   9R   ヌーヴァレジェンダ →  6着
    10R   ヤマニンサイボーグ → 10着
    11R   ブレイクタイム   →  除外
    MCS   シンボリインディ  → 11着

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”カウントダウンステークス”

 今世紀最後の中央競馬の競走となる、12月24日の阪神最終レースのレース名が公募されていたが、決定したレース名が昼休みに発表された。レース名は標記のとおり。須藤は、レース名公募企画に真剣に応募した坂本が、さぞかしがっかりしているだろうと推察した。

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”かしましコミュニティ”

 冒頭、須藤から「理恵ちゃーん、お付き合いお願いします」と要請された坂本は「あ、お付き合いするんですか?」と後ろ向きの姿勢をみせたが、すぐに「わかりました」と従った。

 須藤が「理恵ちゃん、人の役に立ってますか?」と問うと、坂本は「存在自体が役に立ってるんじゃないかな」と大きく出た。しかし篠崎らが「ほぉーーっ」と目を見張っているうちに、坂本は「害になってます」と前言を翻した。

 馬券が外れると献血に行くという投稿者は、献血の際に何かがもらえるメリットを唱えた。坂本は献血に行くとヤクルトがもらえると述べた。献血には3回ほど行ったことがあるという坂本に、須藤は「ヤクルトほしさに?」と聞いてみた。坂本が「ええ」と答えたため、篠崎は「本当にヤクルト一本のために...」と驚いた。坂本にとって、献血のもう一つのメリットは休憩できることだという。しかし篠崎は「でも、やだぁ。血ぃ抜くんでしょ。ねぇ」と献血には拒否反応を示した。そこで須藤が「私たちも人の役に立とうか」と献血参加を促すと、篠崎も「ちょっと頑張るか」と意欲をみせ始めた。すると今度は須藤が「私の血はヤバイかも」と思い直し始め、「だって、うつるから。色々...ウイルスが...空耳になっちゃうからね」と呟いた。

 ボーイスカウトに所属した経験を活かし、会社のキャンプで大活躍したとの投稿。その投稿の中に「飯盒(はんごう)での飯炊き」という言葉があったが、これを須藤は「いいくら」と読み誤った。

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”菜穂子とイイクラ(=水上レッスン学)の教えてア・ゲ・ル”

 「元、数学の教師だった私、篠崎菜穂子が競馬と数学の接点を探るコーナー」と篠崎が切り出したところ、水上は「台本には『臨時教師』と書いてあるんですが、自分の意志で『臨時』を省いたところに、そこにプライドがあります。『私は臨時じゃないぞ』と、私に修正を求めてますね。次回からは『臨時』を取れと」と鋭く迫った。水上には口で勝てないと悟った篠崎は「その通り」と、”プライドの高い女”として扱われることを甘受した。篠崎はお嬢様学校として有名な跡見女学園の教師をしていたという。

 水上が、この日のコーナーにはもう一人生徒が加わることを説明したところで、須藤が「デキの悪い由美子でーす」と参加してきた。水上は須藤について、80点以下はテストの点数ではない、と母親から言われて育った子だと解説し、「すごくできる...らしい」と語った。須藤は「デキが悪いから(そう)言われた」と水上の誤解を解こうとした。「英語はすごくできるんだよね」と水上がコメントすると、須藤は「国語もできるんですよ」と自信を語った。水上のコメントは皮肉だったらしく、「ダイタクヤマトはフロックじゃない、というのを(聞いて)『カエル?』って言ったんだよ。それはフロッグやろ、とすごいツッコミを受けてた」と続けられた。須藤は「あぁ〜〜」と頭を抱えた。

 この日の内容は、どの馬も勝つ確率が同じである18頭立ての複数のレースを想定し、ゼッケン1番の馬だけを買うとの条件で、どのように買えば得をするか、というもの。その答えとして用意されたのは、配当の期待値が100円以上となること、つまり1番の馬が勝つ確率が1/18のため、オッズx倍に対してx/18×100>100が成立すること、すなわちオッズが18倍を超える場合のみ買い続けるというもの。

 実際のレースに当てはめてみると、前開催で18頭立てで1番の馬のオッズが18倍以上となった場合に単勝を100円買い続けると、1個も当たらなかったという。これには該当レースが8レースしかなかったことも要因だと、水上は説明した。あまりにも淋しかったため、複勝で同じ計算をしてみると、プラス2860円だったという。

 須藤は、1番の馬が18倍以上になる18頭立てのレースしか手を出さないとの条件に「そんな精神力があるんですか?」と問いかけた。水上はきっぱり「ない!」と答えた。「賢明な競馬ファンの方は、オッズがいくつであろうと、とにかく『買う』。買わなきゃ当たらない。結論は、全部買え。これです」という水上。一言で苦労を水の泡とさせられた篠崎は「そういうことで収めてしまっていいのかなぁ。私が考えた意味はあるのかなぁ...」と力を落とした。須藤は「おつかれさまー、菜穂ちゃん」と、罠に落ちた篠崎を軽くねぎらった。

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”THE 血統”

 今年のマイルチャンピオンシップは難しいという水上。大きなポイントとして、ここ10年の連対馬のほとんどに、ナスルーラの血が入っていることを取りあげた。これはスピードの持続力が求められることが示されているという。

 水上が取りあげたのは上位から順に、シンボリインディ、ダイタクリーヴァ、ダイタクヤマト、ブラックホーク、ダイワカーリアン、キングヘイロー。水上の結論は、これらのボックス勝負ということだった。

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”東山”

 京都の東山特別にちなみ、須藤は東山について「京都市がいとう側」と説明した。京都についてあまり詳しくない者には「がいとう」という地名、あるいは「洛南、洛北」のような区分けがあるのかと納得させたかもしれないが、レース後、須藤の誤読だったことが伝えられた。原稿には「京都市街東側」と書いてあったようだ。須藤は「教えてア・ゲ・ル」のコーナーで国語が得意と断言していたが、その舌の根も乾かない段階での出来事だった。 

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”理恵の相馬眼”

 マイルチャンピオンシップ終了後、そのパドック中継を見ていた坂本が、アグネスデジタルが良く見えると語っていたことが明らかになった。パドック解説の佐々木幸男は「何を?このド素人が」と高をくくっていたのだが、レース後はすっかり恐れ入っていた。

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”重大発表”

 予想の達人の結果発表後、いつもはオーラスクイズの出題と反省クラブの意見募集の告知がなされるが、この日は須藤から次のようなアナウンスがなされた。「TSSからリスナーの皆様に聴いていただきたいお知らせがありますので、ぜひ最後までお付き合い下さい」。

 次週の展望等、一連のコーナーが終了した後、哀愁の漂うギターのメロディーが流れる中、重大発表が行われた。見栄晴からの発表は下記の通り。

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 皆さんに87.0MHzで親しまれてきましたこのTSS、平成3年の秋からスタートしたことになりますが、今年いっぱいをもってリニューアル、TSSという名前が変わることになります。突然なんですけども。約9年親しまれ、愛されてきたTSSなんですが、来年の1月27日の土曜日、1回東京初日から、TSSという名前ではなく、新しい名前に変わって、内容も出演者も変わって皆様にお送りしたいと思います。

 私は来週のジャパンカップで、6年やったTSSとお別れになります。ちょっと寂しいですが。場内FMはなくならないので、TSSではなく新しく生まれ変わったミニFMも、TSSと同様に愛して、温かく、大きくしていただきたいと思います。

 どんな内容になるのかは、今、スタッフが考えておりまして、TSS以上のものが、もしかしたらできるかもしれませんし、期待して下さい。

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 スタジオ内は決して重苦しい雰囲気ではなかったが、軽妙なトークにも寂しさは隠せなかった。オークススクエアにいたリスナー達も、この発表を静かに受け止めていたようで、目立った反応は見られなかった。「TSSと同様に愛して、温かく、大きくしていただきたいと思います」との言葉には、女性陣一同、大きく頷き、新番組への愛顧を願った。

 見栄晴はこれを機に競馬の世界から足を洗うと言いだした。須藤は「それは嘘でしょう」と相手にしなかった。見栄晴は今後、多摩川競艇場にミニFM:TKS(多摩川競艇ステーション)を開設するのだと述べた。

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以上
記者による次回発行は11月25日(土)分の予定。
【11月25日】レポーター:海苔煎餅
全文敬称略

”オープニング”

 特別編成のため、省略となった。

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”ターフ3択クエスチョン:朝の出題”

 出題後、アドマイヤベガ引退式等のお知らせがなされる中、山川牧がテーブルに広がった原稿の中から必死に何かを探す様子が何度も場内モニターに映し出された。しばらくして、引退式を記念してプレゼントされるアドマイヤベガのテレカを山川は手にしていた。このテレカが探し物だったようだ。番組進行における手際の良さには定評のある山川だが、性格的に整理整頓などは苦手のようだ。

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”土曜日のG1”

 G1当日に出演するのは初めてとなる諸井ルミ子。三遊亭五九楽に「なんか、いつもと違いますか?」と差し向けられると、「(ファンの)皆さん、気品溢れる感じ。背筋がピンと張って、意気込みを感じる」と、G1デーの雰囲気に目を見張っていた。

 次に三遊亭はパドックの坂本理恵を呼びだした。坂本は諸井の言葉を転用し、「気品溢れる坂本です」と自信満々に登場した。山川が「誰も言うてへんがな」と忠告するとはじめて、坂本は「あぁ、言ってない...そうか...」と自らの暴走に気が付いた。

 この日は6時半には競馬場入りしていた坂本。三遊亭の「仕事熱心ですね」というねぎらいの言葉を「そうなんですー」と軽く受け流しながら、ジャパンカップダートあるいは翌日のジャパンカップに向けて早くから列を作っているファンの熱気を伝えた。

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”職務環境の乱れ”

 注目ジョッキーのコーナーが始まったところで、西島大和は自分の新聞が手元にないことに気付き、慌てる一幕があった。前の週、記者席に新聞を置き忘れたばかりの西島が同じ失敗を繰り返したかに思われたが、懸命の捜索の結果、他の資料の間から西島の新聞が発見された。

 TSSの終了が発表され、これからの放送は長年の集大成となるところ。出演者一同には、有終の美を飾るべく自身の担当業務の流れを再確認し、地に足の着いた行動をとることが求められる。

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”須田ナインティナイン鷹雄と水上スタディ学の、今日の推奨馬”

本年後半、11月19日までの回収率
須田鷹雄  単勝 87.8%  複勝 114.3%
水上学    単勝 82.8%   複勝 79.7%

○この日の推奨馬と成績
須田   8R   イーグルヴァレイ  →  9着
   京10R   フサイチユーキャン →  9着
    JCD   ウイングアロー   →  1着(単勝:580、複勝210円)
水上   6R   トーホウカーニ   →  7着
     7R   レオリョウコウ   → 15着
  中京11R   バーガンディレッド →  3着(複勝:140円)
    JCD   レギュラーメンバー → 10着

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”かしましコミュニティ”

 テーマは”ジャパンCダート盛り上げ大作戦”

 スーパーD、須田、水上に、「思い出のフェブラリーハンデ」、「ダートならこの種牡馬だ」、あるいは「ダート名馬を使ったオヤジギャグ」などの企画をさせてはどうか、との意見。山川は「(本人達は)オヤジとは思っていないので、オヤジって言わないであげて下さい」と慈悲の心を見せた。諸井は「中年?働き盛りな男達、ってカンジ?」と、”オヤジ”以外に3人を適切に評価する言葉を模索したが、山川も「わからない」と言うしかなかった。山川は別の言葉で彼らを表現しようとしたが、「どこも行く所がなくて、ここに来ているってカンジの人達」と結局はおとしめただけだった。

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”THE血統”

 ゲストとして登場した水上の第一声は「ショック」。「本上まなみ、43歳編集者と熱愛...」とこぼす水上に、山川は笑いながら「マナピー...本上まなみがタイプだったの?」と問いかけた。水上は「本上まなみの”本”の字から棒を一本取ったら”水上まなみ”になるんだよ」とコメント。水上は続けて「私の後輩が本上さんのラジオ番組のディレクターをやっていて、まだ無名の頃に、出入りしていたんだよ、ウチの会社に。あの編集者も無名時代にインタビューしたのがきっかけていうから。惜しかった、かすったんだよね」と悔しがった。

 水上の狙いは次のとおり。

 本命にレギュラーメンバーを推奨したのは、ギャンブルとしての楽しみを優先したため。コマンダーインチーフの東京ダートでの連対率は30%ある。近親交配が強く、気象の悪さもが大舞台で大駆けする魅力もある。

 ウイングアロー、ファストフレンド、サンフォードシチーとのボックスに、レギュラーメンバーからロードスターリングとマイネルコンバットにつける。

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”発走遅れで混乱”

 この日の番組はG1デーのための特別編成。その中、京都9レースではダテノバサラが放馬し、発走時刻が遅れることとなった。東京10レースの発走時刻が近づき、どちらを先に放映するのか、現場は混乱していた模様だ。この顛末について三遊亭は「みんなダテノバサラの責任ですから。我々は関係ないですから」と述べた。誰にも責任を問われていない段階でのこの反応は、責任を負うという行為を極度に嫌う三遊亭の生きざまをあぶり出した。

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”どーでっか関西”

 コーナーの最中、ゴールドティアラが放馬し、逸走してしまった。かなりの速さで駆け回る同馬の姿を見ながら、旭堂南太平洋は「止めて下さい。私、本命なんですよ」と泣きついた。一方、三遊亭は同馬を狙いに入れていないためか、「何周回るか、見物ですねー」と高みの見物であった。

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”良馬登場”

 反省クラブが始まり、スタジオに来ていた原良馬にも参加してもらおうと考えた三遊亭が、控え室に向かって「原さーん!」と大声で呼んだ。原は裏で出演を渋ったため、業を煮やした山川が控え室に移動し、しばらくして原の手を引っ張りながら戻ってきた。反省クラブは須田も参加して行われた。

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”力の比較が難しいJCD”

 日本馬同士でも前走が様々な公営レースを使っているため比較が難しいジャパンカップダート。三遊亭は「上山があれば、金沢はあるわ、名古屋があれば、盛岡があって、アメリカがあって、どこを基準に考えりゃいい?って話になるね」と語った。須田は「なかなかねぇ、前走がハリウッドパークと上山が並んでる出馬表ってないですよ」とコメントした。

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”東京ラスト”

 東京でのTSSの放送は最終週。そこで東京での思い出は何かと問う投稿があった。三遊亭は雨の日に傘をさしながら最後まで放送を聴いていたリスナーのことが印象に残っているとのこと。山川は、宝塚記念でのライスシャワーの故障をモニターで見たことが強く記憶に残っているという。諸井は同じ問いに対し、「私、よくわからなーい」と述べた。三遊亭は納得した表情で「そうだね、よくわからないよな。わかった、わかった。あなたはこれから歴史と思い出を作っていって下さい」とコメントした後、「聞くんじゃなかった」と吐き捨てた。

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”見栄晴引退前夜”

 翌日で番組を去る見栄晴について、山川は「明日、見栄晴君、TSSの寂しんぼうクラブの会長ですので、できるだけ皆さん集ってあげて下さい」とリスナーに懇願した。坂本は「ちょっとね、先週(見栄晴が)涙ぐんでましたからね」と意外な事実を伝えた。三遊亭は「嘘だ!」と、にわかには信じなかった。

 山川が「原さんも明日が最終日ですよね」と問いかけると、原は「最後ですね、僕も。終わりです」と答えた。もう一つ確信が持てない山川は「本当?自分が思ってるだけじゃないの?」と再度尋ねた。しかし原は「いやいや、明日が最後」と揺るぎのない回答を示した。

 しばらくして、次の中山開催でも原の出番が一度あることが伝わった。三遊亭は「ダメだって、原さん!自分のスケジュールを勝手に東京で終わらしちゃ」と声を張り上げた。

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”流石の理恵”

 「今日は流石に...」と書いてある投稿の読み手は坂本。これを坂本は「今日は”りゅうせきに”」と読んだ。すかさず三遊亭が「”さすが”だろ」とフォローすると同時に、オークススクエアは大いに沸いた。三遊亭は「わざとだろ?」と助け船を出すと、坂本は焦りながら「わざとです!」と答えた。三遊亭は「まさか、(坂本が)”りゅうせき”と読むなんて、(わざとでなければありえないだろうから)あぁ、びっくりした」と動揺した。読み間違うことについては数々の実績を積み重ねてきた諸井は、ここぞとばかりに「私も読めるし、まさか...」と痛烈に皮肉った。

 次の投稿も坂本が読んだ。その中の一節で、「電波ジャックはうと思ったのに」と読む場面があった。その直後、投稿には「電波ジャックしようと思ったのに」と書いていたことが明らかとなった。須田は「こういうタイプの人とたんぱでやってるんで、多少のことには動じないんですけど、そんな僕でもちょっとドキドキしてきましたね」と苦笑した。三遊亭は「たんぱで一緒にやってる人は、キャラクターがそういう人だからいいじゃん」とコメントした。

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”TSSの最終日”

 有馬記念デーにTSSは終了するが、その日はメディアホールでイベントがあるだろうから、あっさりと番組は終わってしまうかもしれないと述べる三遊亭。したがって、大々的にフィナーレを飾ることができるのは前の日になってしまうかもしれないという。ただし、まだ決定はしていない。

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”御卒業”

 三遊亭と山川がTSSの終了とともに場内ミニFMを去ることが決まった。前の日曜の放送で見栄晴がポロッと漏らしてしまったが、未確定情報とのことで当レポートからは割愛していた。

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”エンディング”

 出演者の紹介時、原は自分を「見栄晴です」とし、須田は「須田、リバウンド疑惑がかかっていますが、一応まだナインティナイン鷹雄です」とした。

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”伝染した病”

 翌日は前売り入場券を持たなければ入場できないことを説明しながら番組を終えようとした三遊亭が、最後に「ジャカンパップ」と読み誤り、女性陣を大喜びさせた。三遊亭は「わざとだよ」としらを切り、追及が深くなる前に番組を終わらせた。

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以上
記者による次回発行は11月26日(日)分の予定。
【11月26日】レポーター:海苔煎餅
全文敬称略

”オープニング”

 FM87.0MHzに受信周波数を合わせれば競馬場内のどこでもTSSを聴けることを説明しようとし、「お手持ちの携帯ラジオ」と言おうとした見栄晴は、「おとどとーとー」と、完全に舌がもつれた。須藤由美子には「大丈夫ですか?」、坂本理恵には「噛み噛み?」と突っ込まれ、最悪のスタートとなった見栄晴。朝は冷え込んだが日中は暖かくなる気配があり、絶好の競馬日和ではないかと語りながら、最終出演日のオープニングをまとめた。

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”ターフ3択クエスチョン:朝の出題”

 見栄晴の「名物コーナーです」を合図に、3択アクションのジングルが鳴り始めた。しかし、このとき坂本は余裕の表情で原稿に目を遣っていた。ジングルが終わる頃になって、坂本はようやくアクションを演じなければならないことを思い出し、慌てて腕を動かした。しかし動作ははっきりワンテンポ遅れた。坂本が次にキャスターマイルドを担当するのはおそらく有馬記念当日。場内モニターに姿が映る唯一のコーナーだけに、段取りをしっかり頭に入れ、最終日を鮮やかに彩ってもらいたいものだ。

 なお、エントリーカードの切り分け実演においては、折り目をつけるときれいに切れることを強調しながら、上手に切り分けた坂本。汚く裂けばリスナーから揶揄されてしまうことを十分に認識していたように思われる。

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”注目ジョッキー”

 午前中の競馬キャスターは東信二は、この日の注目ジョッキーとして後藤浩輝を取りあげた。一通りの解説が終わり、まとめの段階で後藤が5鞍騎乗することから、須藤は「後藤が5頭騎乗」とコメントした。その直後、サテライトスタジオ内に寒気が襲来した。

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”須田ナインティナイン鷹雄さまと水上スタディ・マナピーの、今日の推奨馬”

 はじめに坂本は「このコーナーを聴いてらっしゃる方はたくさんいるという噂を、私は聞きつけました」と述べた。本コーナーへの支持は少ないと決めつけていた坂本に、須藤は「そんな意外がってちゃ...」と苦言を呈した。

本年後半、11月25日までの回収率
須田鷹雄  単勝 91.8%  複勝 112.7%
水上学    単勝 79.4%   複勝 77.9%

○この日の推奨馬と成績
須田   4R   ジョウノキャンドル →  2着(複勝:110円)
    11R   サクラフューチャー →  2着(複勝:310円)
   京11R   ニシオセーラム   →  6着
     JC   テイエムオペラオーは別格として、ファンタスティックライトとティンボロアに注目
水上   7R   インテンド     →  競走中止
     8R   ユーワシーザー   →  2着(複勝:220円)
     JC   テイエムオペラオー →  1着(単勝:150円、複勝:110円)
   京11R   フレンチパッション →  4着

 坂本は水上の推奨馬を読み上げる前に、「”マナミー”なのかな、”マナビー”なのかな、”マナピー”?」と、抱えていた疑問を解消しようとした。須藤は「”ミー”とか”ビー”とか、理恵さんしか言ってないから...」と坂本のズレを修正させた。

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”ターフ3択クエスチョン:昼の出題”

 この日の問題は、ジャパンカップでの国別の勝利数で、日本に次ぐ第2位の国はどこかというもの。選択肢はアメリカ、イギリス、フランス。坂本はこの国名を英語の発音で読んだ。これを東にも英語で発音させようとしたところ、東は「ごめんなさい」と逃げ回った。

 ジャパンカップダートが行われた前日、外人さんが多くいたことを坂本が伝えると、須藤は「いいね。私、外人フェチなんです」とコメントした。

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”THE血統”

 外国馬についての水上の見解は次のとおり。

 外国馬の中から選ぶと、ジョンズコール。年齢は関係ない。ロードアトウォーは障害血統。世界の中では雑草に当たるような血統を散りばめていて、体は丈夫なはず。JCはマイナー血統が爆走することが多い。

 次はレーヴドスカー。グレイソブリン系はJCとの相性がよい。母系がブラッシンググルームなのはセールスポイント。

 抑えはファンタスティックライト。父方にブラッシングブルームが入ると一本調子になりがちで、少しスケールに欠けるところはある。ただ、母父がニジンスキーであり、実績馬でもあるから無印にする理由はない。日本の馬場への適性では前記2頭には劣ると思う。


 坂本が「外国馬は聞きましたから、例の...」と、差し向けると、水上は「例の馬については今さら言う必要がないんですけど、要するにテイエムオペラオーがどんな勝ち方をするかを見るレースだと思うんですよね」と述べた。水上は同馬について、JCを勝った後の来年は安田記念とジャパンカップダートを勝って欲しいとの願いを表した。

 本当はナリタトップロードが出ていれば一騎打ちだったという水上。クラシックに権威を持たせようとするならば、クラシック馬に優先して出走する制度がなければおかしく、マスコミが声をあげて改革を求めるべきとの考えを示した。水上はついでに、横浜市議会が場外馬券売場への新税を課そうとしていることについて、JRAには何としても阻止して欲しいとの意見を述べた。

 コーナー終了時、須藤が「昨日の夜、眠れなかったとかって...」と水上に差し向けると、水上は「眠れたんですけど、起きてしまいました。単にね、年を取るとおしっこが近くなっちゃってね」と冗談を加えながら、「ドキドキしてるんです。本当に」と心境を語った。

 最後に須藤が「帰りに水上さんの喜ぶ顔が見たいなぁ」と述べると、坂本も「私も見たいなぁ」と呼応した。TSS内部の連帯感を反映した微笑ましい光景のように思われた。しかし須藤が「で、ごちそうになりたいなぁ」と付け加え、坂本も「私も(ごちそうに)なりたいなぁ」と続けたため、真意は”おねだり”であったことが明らかになった。水上は「おそろしい...」とたじろいだ。

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”午後のパドック直前”

 6レースのパドック中継の時間が近づき、坂本は松田珠実を呼び出した。松田の第一声は「(水上が)何かごちそうしてくれるんだってぇ?」であった。”THE血統”のコーナーでのやりとりを踏まえてのものだが、「ごちそう」という言葉に、松田のセンサーは極めて強く反応するようだ。

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”かしましコミュニティ”

 テーマは”生まれ変われるものならば”

 冒頭、「珠ちゃんにも参加してもらおうかなぁ。珠ちゃん!」と坂本が呼びかけたが、松田からの反応はなかった。須藤は「また何か食べてるのかな?」と述べ、”松田は暇さえあれば何かを食べている”とのイメージをリスナーに植え付けた。

 サンデーサイレンスの種牡馬引退後にたくさんの嫁をもらう、との投稿。「私、見たけど本当に大変です」という坂本に、須藤は「何が大変なんですか?」と尋ねた。これは種付けのことだったが、テレビで一日に何頭も種付けする様子を見たという坂本はしみじみ、「本当に大変です」と語った。須藤は「そうか。ほどほどがいいのか」と納得した。

 JRAの上層部の人間になり、TSSを続けさせたいとの投稿。ここで「嬉しいよねー」と、突然松田が登場した。坂本が「珠ちゃーん!」と喜びの声をあげると、松田は「カムバックよ〜!」と応じた。坂本は次に「また食べてたなー?」と追及を始めた。松田は「違うのよぉ。出れない用事があったのよぉ。この時間は関西と交信してるわけ。パドックから」と弁解した。須藤は事情を理解し「ごめんなさい」と勝手な思いこみを反省した。「理恵ピー、わかってるくせに」という松田の言葉に、坂本は「振った私が悪かった」と非を認めた。

 坂本は松田に、生まれ変わったら何になりたいのかを尋ねた。松田の回答は魔法使い。須藤が「何をするの?」と興味を示すと、松田は「魔法が使えたら便利でしょ」と言うだけで、具体的なコメントはなかった。

 坂本は逆に問いかけられ、「社台ファームの娘」と答えた。松田は笑いながら「理恵ちゃんっぽーい」と反応した。須藤が「モハメド殿下の娘もいいし」と続けると、坂本は「いや、私は社台ファーム」とこだわりを見せた。松田が「日本人でいたいのね」とこだわりの理由を確認すると、坂本は「そうよ」と返答した。その直後に坂本が「でも、欲の塊みたいで、イヤかな?」と自省し始めると、松田は「いや、でもそれが理恵さまなのだから」と述べ、「欲の塊」のイメージを全て坂本に引き取らせることを狙った。

 「ちなみに、由美ちゃんは?」と坂本から振り向けられた須藤は「私、和久井映見」と答え、その理由について「萩原聖人の奥さんだからさぁ」と解説した。坂本は「はい。(次に)行こうか」と取りあわなかった。

 松田は「でも、魔法使いだったら、何でもかなえられるんだよぉ」とコメントした。須藤は「じゃ、珠さんに魔法使いになってもらって、魔法をかけてもらおうかな、私たちに」との考えを述べた。松田はこれを聞き、「じゃ、『カエルになあれ!』って?」と提案した。須藤は「なんでカエルなのぉ...」と声を落とした。

 キムタクと工藤静香の子供になりたいとの意見。須藤は「子供にか。工藤静香になりたいねぇ、それだったら」と感想を述べた。坂本が「何で?」と問うと、須藤は「キムタクはどうでもいいですか?」と問い返した。坂本は「キムタクは好きですけど、結婚したいとは...」と答えた。しかし松田はきっぱり「私は結婚したい」とコメントし、その理由について「だって毎日朝起きたらキムタクがいるんだよぉ。『ハニー!』とか、言われちゃうんだよ」と説明した。須藤は「犯人?」と聞き返した。

 6歳で9カ国をまわったフルーツオブラヴのようになりたいとの意見。須藤は24歳だが、まだ日本から出たことがない。須藤はTSSが終了し、暇になったところで、TSSのスタッフと海外旅行に行くプランを立てている。「私、韓国に行きたい」という坂本も乗り気だ。今のところ、須田、近藤、野原が乗り気だとのこと。現地では”健全コース”と”危ないコース”に分かれるようだ。松田もいつの間にか乗り気になったようで、「私たちは、あかすりに行こうねー」と坂本と盛り上がっていた。

 原良馬は、北国の灯台になりたいと語っていたようだ。みなさんの足下に明るい光を灯したいとの気持ちだという。

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”穴問答”

 9レースの穴問答を須藤が担当。相手は柴崎幸夫。となれば、須藤が「TSSの広末涼子でーす」と発言するのはお約束だ。しかしこの件について柴崎は一貫して反応が鈍い。

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”珠実にも伝染”

 競馬ファンの注目が集まるジャパンカップのパドック。グリーンチャンネルと連動しての放送に、松田も気合いを入れて臨んだ。全馬の紹介が終わり、柴崎の推奨馬をまとめようとしたところで、松田はレース名を「ジャカン...」と誤った。「ジャカン...」は遂に競馬場を飛び出し、衛星放送の電波に乗って全国の茶の間に届いた。

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”時間つなぎ”

 最終レース発走までのひとときに、坂本と須藤に山川牧が加わり、フリートークが行われた。山川はジャパンカップをスタンド2階のゴール前で見て、「すごく感動した」と感想を語った。番組に出演していると生でレースを見られない、との話につながり、さらに東京のG1レースの最中にオークススクエアにいるリスナーの行動について話題が及んだ。山川は「どうして見に行かないのじゃあ?」と疑問を投げかけた。

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”良馬と見栄晴の親子対談:最終回”

 「原さんとこうして話すのも...僕、今日がTSSは最後ですから」という見栄晴。須藤は「この二人のお話、面白かったのに...」と口惜しい様子だ。原は「見栄ちゃんとは、新聞でずっとこれから続くんで、そちらの方を...」とコメントした。

 「原さんが亡くなったときには、僕はきちんと花輪を出しますから」という見栄晴に、原は「お願いしますよ」と丁重に応じた。「今朝、早く起きたらフラフラだもん。だから来年からは、北海道の先の稚内の灯台になって...」という原に、見栄晴は「髪の毛は段々、灯台みたく輝きを増してきました」と反応。「それでも、じっとしていられないから、グルグル回って寂しい皆さんを照らして行こうかな」と、原はその心を述べた。

 原は「見栄ちゃん、今日が最後なの?」と改めて聞いた上で、「頑張ってね」と励ましの言葉を与えた。「じゃ、原さん、帰りますか?」と見栄晴が聞くと、原は「ええ」と帰る姿勢に入った。「最後までいてくれないんですか?」と坂本が引き留めようとしたが、原は「反省会やるんでしょ。僕は今日、反省することがないから。皆さんだけで反省して下さい」と逃げた。見栄晴は「イヤですね、このオヤジは。ちょっと(馬券を)取ると、すぐ天狗ですから」と突き放した。原は「ちょっと上に仕事があるから、ごめんなさい」と事情を説明した。見栄晴は「来週の夕刊フジを見ると『当たった、当たった』の自慢が8行ぐらいありますから」と執拗に攻めると、原は「僕はね、そういうことは書かないんだよ」と真面目に反論した。

 最後は「原さん、中山でも、僕はアレですけど、よろしくお願いします」との言葉で、見栄晴は原を送り出した。かくして、TSSでの親子喧嘩は終わった。

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”東京TSSグランドフィナーレ”

 東京競馬場での最後のTSS、そして見栄晴の出演。リスナーからのファイナルメッセージと見栄晴へのひとことが紹介された。

[ファイナルメッセージ]
・一番印象に残っているのは、春の開催の時、決まって週末になると天気が崩れてしまい、雨の中、スタジオ前で見ていたこと。
・来年は競馬場に来る楽しみが、一つなくなってしまった。
・TSSの年内での終了という話を聞き、とても悲しい。来年からは『”TSS21”の番組が始まるよ』って言って欲しい。
・ショックだ。これからここに来る楽しみがなくなるなんて。こんな面白いラジオ、他にはないぞ。なんで終わりなの?
・室内の中山TSSより、東京のTSSスタジオが好きだった。TSSを聞き始めて、競馬にのめり込んだ。まだ中山が残っているので、楽しい放送を最後までお願いします。
・府中のオークススクエアに来るようになって1年弱、ここに集まってくる人は、出演者の方はもちろん、TSSが生活の一部になってる方ばかりだと思っていた。TSSが終了してしまうことは大変残念、何かポッカリ穴が開いてしまう。でも、必ず新しい歴史を作るときには、今までの物を壊さなくてはいけない。みなさん、共に頑張りましょう。楽しい思い出、ありがとうございました。
・東京での放送が今日で最後だなんて、未だ信じられない。競馬を知って、TSSを知って、毎週府中に来るのが生活の一部になっていた。まさか、TSSが終わる日が来るなんて、思ってもみなかった。すごく悲しい。たくさんの素敵な楽しい思い出を、ありがとうございました。お疲れさまでした。
・TSSを通して、競馬場とは馬券をゲットするだけの所ではなく、とても楽しい空間だっていうことがわかった。感謝。
・TSSが放送終了するのを、ホームページで知り、ショックを受けた。家が遠いが、TSSを聴きたいために府中に来るようになった。本当に楽しい放送を聴かせてくれてありがとう。21世紀から始まる場内FM放送も、TSSに負けないくらいの楽しい放送を期待している。TSSスタッフの皆様、お疲れさまでした。

[見栄晴へのひとこと]
・今日でおしまいなんて、とても寂しい。今まで、楽しい放送を聴かせていただいてありがとう。馬券の参考にはならなかったけど。キムタクに続く電撃スクープ、早く発表して下さい
・もっとお近づきになりたかった。
・『われめDEポン』では大逆転優勝、おめでとう。その時の賞金、百万円はどこへ行ったのでしょうか。長い間お疲れさまでした。
・他の人は悪口ばかり書かれるかもしれないが、私にとっては、競馬場での一日をとても楽しいものにしてもらって、ありがとうございます。
・見栄晴が予想の達人の賞を引き当ててくれなければ、今のようにTSSにハマることはなかっただろう。見栄晴さん、ありがとう。6年間、お疲れさまでした。
・見栄晴と山川のコンビは妙に息が合っていて、二人は付き合っているのかと思ったことがある。ここ数年、共演がなくなったのでケンカでもしたのかなと心配した。二人の仲はどうなんでしょう?
・見栄晴にとっての新しい歴史をずっと、影ながら応援し続けるので、頑張って下さい。
・まずはお疲れさま。楽しい放送をありがとう。これからも大穴を狙って、一発勝負の人生を送って下さい。
・数多くのゲストが来たが、レギュラー出演者に対するものとは全く違う、ひたすら低姿勢の対応に、長い間、芸能界で生き延びてきた秘訣を見た。特に、女性のゲストには例外なくデレデレしていたが、ターフドリーマーズに対しても同じ対応だったのはさすが。
・多分にお付き合いいただき、ありがとう。また原さんとテレビで罵りあって下さい。
・長い間、お疲れさま。見栄晴の予想はたまに参考にしたこともあった。本当にお疲れさまでした。


 三遊亭五九楽は見栄晴に対し、有馬記念の日には競馬場に来るようにと求めた。しかし見栄晴は、中山が遠いこと、武蔵野線の設備がひどく、乗ることが苦痛であることを理由に断った。

 これを機に競馬から足を洗い、ギャンブルは「われめDEポン」一本で行くという見栄晴。その番組の優勝賞金の100万円(源泉徴収され、手取り90万円)については、借金の返済、ご祝儀、電話投票への入金に使い、残りは10万円程度だとのこと。

 前日、三遊亭や山川らとしゃぶしゃぶを食べに行った須田は、山川に「食え、食え!」と残飯整理を強要された。「ナインティナイン」が維持されるのか、予断を許さない。

 大食漢で知られる山川は、見栄晴らとボジョレー・ヌーヴォーのパーティーの際、生ガキを15個平らげ、周囲を心配させたという。

 サニーブライアンが勝った皐月賞の日に馬券で大儲けした見栄晴は、坂本やスーパーDを焼き肉屋に連れていった。坂本の強い要望により極上のカルビを食べさせた見栄晴だったが、坂本が油を焼きり、パサパサの状態にした肉を食べたのを見て呆れた。そのことを思い出しながら、見栄晴は坂本には焼き肉を食べる資格がないことを伝えた。その現場を見ていた水上は「この二人(坂本、スーパーD)は元々が低い身分の生まれだなってよくわかる」と論じた。

 見栄晴と山川の仲は、出演者やスタッフも疑ったことがあるほど。山川については三遊亭との噂も、かつて存在していた。三遊亭は現夫人と結婚をする際、前プロデューサーの鈴木に報告したところ、鈴木は「山川さんはどうするんですか?ちゃんと清算したんですか?本当に大丈夫なんですね?このまま清算しないで番組続けると、番組がややこしいことになりますから」と三遊亭を問いつめたという。

 見栄晴はターフドリーマーズ(の誰か)から電話番号を聞きだし、電話をかけたことがあった。留守番電話だったため、自分に電話をかけてもらうよう、メッセージを録音しておいたが、ついぞかかってくることはなかった。

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”見栄晴、別れのあいさつ”

 6年間、あっという間だったと思います。本当に、このTSSをやっていたおかげで、夕刊フジとか、他の新聞にも書かしていただくことにもなりましたし、本当にスタッフとも仲良く、出演者とも仲良くやってこれてね、本当に自分でも楽しかったです。あと、息抜きの場になってたというのは間違いないですね。嫌なことがあっても、ここに来ると、仕事の面とか、自分のプライベートな面とか、出演者とかスタッフの人が慰めてくれて。「お金も貸してくれて、馬券を買えないとこいつが寂しがる」っていうことでお金も貸してもらったりとか、色んなことがありましたが。

 そしてリスナーの方もですね、本当に期待に応えてくれるような、リスナーの方の文とかですね、そういうのが本当に番組を大きくしてくれる理由になったと思います。皆さんの力があったから、こんなに最後の最後まで、ちょっとこっちから暗くて見えないんですけど、もう2000人ぐらい集まってる...本当に最後をこういう風な形で...僕は一足早く、卒業ということになりますが、あと1開催、中山でTSSというものは続きますんで、ぜひ中山でもTSSをお願いしたいと思います。そして、僕らは、僕と師匠と牧ちゃんは、卒業ということになりますけども、新しい番組の方も、どういう風になるか分からないですが、そちらの方もみんなの力で、リスナーの方の力で大きくして、また僕らが戻ってこれるようなね...

 本当に、みなさん6年間、ありがとうございました。競馬の仕事とか、色々、芸能界にいますんで、やるかと思いますけども、そっちの方でも応援して、陰ながらTSSのリスナーでしたと、どこかで会ったときには言って下さい。そうしたら他の人達と喋るとき以外にも競馬の話ができるなと思って、口数が多くなるんじゃないかと思います。ここのスタジオにいるとですね、直接ガラスがありまして、皆さんとは話す機会がありませんでした。あくびもしてました。だるそうにもしてました。そして、馬券を取ったときには嬉しそうにし、外れたときには悲しく、喜怒哀楽をちょっと出しすぎた仕事だったんじゃないかと反省しております。でもそういうのは、皆さんに見破られてもですね、皆さんが温かく見守ってくれたから楽しく仕事ができました。本当にどうもありがとうございました。

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”エンディング”

 花束の贈呈。山川がプレゼンターを担当することになったが、見栄晴の指名でなぜかスーパーDに変更された。スーパーDは「ありがとうございます」との言葉と共に花束を見栄晴に手渡した。

 番組終了の時間に至り、とうとう東京のTSSは終了することとなった。最後は見栄晴が次のように締めくくった。「(次週からは)中山、メディアホール、暖かいところでTSSをお送りしていきたいと思います。僕は一足早くお別れですが、中山競馬場で、またTSSで楽しんでいただきたいと思います。それでは東京競馬場のみなさん、さようなら!」


 暗闇の中、サテライトスタジオから漏れる明かりが、あたり一面に広がる拍手の花を照らした。明かりの中心には、目の垂れ下がった、親しみ深い笑顔があった。やがてそれはブラインドの向こうに姿を消した。

 見栄晴が引退した。

 大きな看板を一つ失ったTSSは、中山に場所を移し、終局へ向かって歩みを進める。

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以上
記者による次回発行は12月2日(土)分の予定。

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